時は遡ること5年前、人類・人類友好派の深海棲艦と人類反対派の深海棲艦との戦争が終結した。この戦争で人類・人類友好派の深海棲艦が勝利し、人類は再び自由な海を駆け抜けて行くことが出来た。
海上自衛隊や、アメリカ海軍、ドイツ海軍、イタリア海軍、ロシア海軍によって世界各地に建設された鎮守府の大部分は戦争終戦後、
1人の女性が電車に揺られている。彼女は艦娘の適性を持っており、なおかつ艦娘と言う職業に憧れて今春から艦娘になった。彼女は本日から鎮守府勤務になる。
『まもなく、大甕、大甕。お出口は左側です。The next station is Ōmika.The doors on the left side will open.』
車内のスピーカーから放送が聞こえ、彼女は座席をたった。
駅に到着し、改札を抜けると、
「貴女だね。今日から大甕鎮守府所属になる艦娘は。」
と、呼び止められた。
そこに立っていたのはセーラー服姿で、Ⅲのバッジをし、茶色い長髪をアップヘアーにして束ねている身長156cm位の女の子だった。
「貴女は?」
「大甕鎮守府筆頭秘書艦の「電」よ。貴女の知ってる電とちがって私は〝なのです〟口調じゃないから。じゃ、ついてきて。」
電に言われた後、駅前の片側1車線の比較的広い道を電について歩く。国道と繋がっているのか、交通量がかなり有る。しばらく歩くと突き当たりに交差点があり、交差点の先には大きなレンガ造りの大きな門があった。そこには
『大甕鎮守府』
と、行書体で書いてあった。
門の前には警察官らしき制服を着た憲兵が立っていた。
「ご苦労様。」
「電さん、お疲れ様です!」
憲兵は電に海軍式の敬礼をしていた。
「今日着任される艦娘さんですよね。」
その時、彼女は詰所にいた憲兵に声を掛けられた。
「はい。」
「身分証明書を見せてください。」
彼女は憲兵に免許証を見せると、憲兵は「有難うございます。」と、敬礼した。
そして、正門から鎮守府の敷地内に入り、いろんな建物や、180や、179などの数字が書かれた護衛艦の前を通り過ぎ、そして、近代的で正面玄関がガラス張りの建物に着いた。
「ここに執務室があるわ。」
電はそう言いながら建物の中に入って行き、階段を上っていった。
3階に着くと、電は『執務室』と書かれたプレートがついている部屋の前です立ち止まった。
「ここが執務室よ。中で司令官が待ってる。」
「は、はい・・・。」
彼女は緊張しながら3回ノックをし、ドアノブを回した。
中に入ると、腰まであるロングストレートの銀髪を側頭部後方で二房ツインテールにしていて、さらに海自の冬服を着ている女性が机の奥の椅子に座っていた。
「秋月型防空駆逐艦、2番艦の照月です!!!よろしくお願いします!!!」
彼女、いや、照月は提督に自己紹介をし、敬礼をした。
‐現在の情報‐
日本全国の鎮守府一覧
凡例
〇=人員削減
△=増備
□=降格、並びに人員削減あるいは業務変更
✕=閉鎖
無印=変化なし
・北海道管理区所属
〇稚内鎮守府
〇紋別鎮守府
〇根室鎮守府
✕釧路鎮守府
〇日高鎮守府
□苫小牧艦娘研修センター(旧苫小牧鎮守府)
〇函館鎮守府
✕島牧鎮守府
〇小樽鎮守府
✕留萌鎮守府
・東日本管理区所属
□大湊警備府(旧大甕鎮守府)
✕八戸鎮守府
〇久慈鎮守府
✕女川鎮守府
〇相馬鎮守府
〇鯵ヶ沢鎮守府
✕由利本荘鎮守府
〇酒田鎮守府
大甕鎮守府
□鴨川艦娘研修センター(旧鴨川鎮守府)
〇横須賀鎮守府
△父島鎮守府
・北陸、山陰管理区所属(舞鶴鎮守府を除く)
〇新潟鎮守府
〇富山鎮守府
〇加賀鎮守府
〇敦賀鎮守府
✕豊岡鎮守府
〇鳥取鎮守府
〇米子鎮守府
□米子鎮守府隠岐島派出所(旧隠岐島警備府)
〇太田鎮守府
✕益田鎮守府
・東海管理区所属
□静岡鎮守府下田派出所(旧)
〇静岡鎮守府
〇浜松鎮守府
✕田原鎮守府
✕常滑鎮守府
〇伊勢鎮守府
〇熊野鎮守府
・近畿管理区所属
〇田辺鎮守府
□堺鎮守府和歌山派出所(旧和歌山鎮守府)
〇堺鎮守府
〇姫路鎮守府
・山陽、四国管理区
〇玉野鎮守府
✕三原鎮守府
〇呉鎮守府
□柱島艦娘研修センター(旧柱島泊地)
✕柳井鎮守府
✕防府鎮守府
〇下関鎮守府
✕萩鎮守府
✕観音寺鎮守府
〇松山鎮守府
〇宿毛鎮守府
〇安芸鎮守府
・九州管理区
〇福岡鎮守府
〇対馬鎮守府
✕唐津鎮守府
〇佐世保鎮守府
〇南島原鎮守府
✕天草南鎮守府
✕川内鎮守府
〇枕崎鎮守府
✕串間鎮守府
✕日向鎮守府
□大分艦娘研修センター(旧大分鎮守府)
〇五島鎮守府
・鹿児島・沖縄諸島管理区
〇屋久島鎮守府
✕諏訪瀬島警備府
〇奄美鎮守府
〇南大東島鎮守府
〇伊江警備府
〇那覇鎮守府
□名護艦娘研修センター(旧名護鎮守府)
〇宮古島鎮守府
〇石垣島鎮守府
△与那国鎮守府