翌日
朝食をとったあと、アルフ、ペロロンチーノ、アインズはテーブルに乗せた瓶詰めのぶくぶく茶釜を囲んでいた。
「茶釜さん、反省しましたか?いきなりあんな過激な事はしないでください。今度ヤったら
『・・・・・・わかりました』
その返事を聞き、アルフはビンの蓋の金具を外してぶくぶく茶釜を外に出した。
「まあ私も茶釜さんの気持ちはわからないでもないですが、いきなり胸揉んだりパンツ脱がせたりしないでください。あんな過激なのは無理ですがこういうことならして上げますから」
そう言いながらアルフはぶくぶく茶釜を抱き上げて膝の上に乗せ、その頭に胸を乗せた。
「やっぱり私の気持ちはわかりますよね。夜な夜なクレマンティーヌの痴態撮った写真とか見ながらベッドの中でゴソゴソしてますし、中身は男の子ですね」
「・・・・・・」
「え・・・・ちょっと待って!謝る、謝るからまたビンの中はやめて!」
アルフは羞恥で顔を赤くし、無言でぶくぶく茶釜をビンに押し込もうとしている。
「ははは、アルフさんと茶釜さんは仲が良いですね」
「ちょっ!アインズさん見てないで助けて!あんたも傍観してないでアルフさん止めて!」
「まぁ今のは姉ちゃんの自業自得でしょ」
温かい目で見ているアインズとペロロンチーノに助けを求めるも、それは聞き届けられなかった。
「・・・・・・解せぬ」
あの後私はビンではなく網に詰められ、天井から吊るされていた。
目が荒いのでそこから抜け出そうともしたのだが、どうやってもすり抜けられず、どうやらこれもスライム捕獲用のアイテムらしい。
「いろいろ仕方ないと思います。せっかく機嫌がなおったのに、俺だって同じことされたら怒りますよ」
「姉ちゃん。アルフさんが夜な夜なナニをどうしていたのか具体的にお願いします」
「具体的な事言ったら今度こそ黒棺行きにされるから言えない、あんたの想像に任せる。それよりここから出してくれない?」
「無理です。ちょっと鑑定してみたんですが、その網は錬金の効果で道具破壊系の魔法が効かない見たいで網を開くには専用のアイテムか物理攻撃による破壊しかないみたいです。まあ昼には帰ってくるみたいなのでそれまでの我慢してください。それに、とばっちりで黒棺行きは嫌ですから」
「ですヨネー、てか姉ちゃん淫獣化が進んでね?」
「どうなんだろ、以前より女の子にイタズラしたいって気持ちは強くなってきてるけど。それにしても、アルフさんが戻るまでこのままかぁ」
ぶくぶく茶釜を吊るしたあと、アルフはクレマンティーヌをつれて王都を歩いていた。
行く宛は特になく、適当に歩き回る予定だ。
「やっぱりあーちゃんの近くは落ち着くわー。茶釜ちゃんと二人きりだと何時何されるかわかんないもん。そう言えば機嫌悪そうだけど何かあった?」
クレマンティーヌはそう言いながら両手をあげて伸びをした。
「・・・・・ちょっと、茶釜さんがね」
「何、とうとう突っ込まれたの?」
クレマンティーヌはなぜか目を輝かせて聞いてくる、多分同じ境遇の仲間ができるかも、と喜んでいるのだろう。
「いや、そうじゃないんだけどちょっと言いにくいこと・・・・・」
「なーんだ。それよりさぁ、いつまでこの格好してなきゃいけないの?私の鎧そろそろ出来ててもいいんじゃない?」
そう言いながらクレマンティーヌは自分のはいているスカートを持ち上げ自分の姿を見ている。クレマンティーヌは王都に来たときと同じような村娘風の格好をしている。
「一応鎧とそれにあう武器は出来てるんだけど中身がまだなんだ」
「中身?」
「うん、装備の効果をクレマンティーヌの能力を伸ばす感じにしようと思うんだけど、貴女はまだ成長するからそのまま特化するのか、出来ることを増やすのか。
それによって付与する能力が変わって来るからなかなか決まらないんだ。まにあわせだけど装備の準備はしてある」
「へぇー、ちゃんと私の事考えてくれてるんだ」
「当たり前だよ。それじゃ食べ歩きを再開しようか」
誤字脱字の指摘ありがとうございます。
茶釜さんの淫獣化がマッハになりそうですが大丈夫だろうか?