オーバーロード 月下の神狼   作:霜月 龍幻

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第56話

 

ぶくぶく茶釜とクレマンティーヌはリビングにある椅子に座り、ゲオルギウスはアルフの肩に乗り、アルフは昼飯の準備をしている。準備と言ってもナザリックの食堂と繋がっている鏡のマジックアイテムで料理を受取り、それをテーブルに並べるだけだ。

 

アルフは鏡から料理を受取り、テーブルに並べていく。そんな中、クレマンティーヌが椅子の上でモゾモゾしている。

 

「クレマンティーヌ、どうしたの?」

 

「う~、なんかまだ入ってるような気がする。茶釜ちゃんがあんなぶっといのねじ込んで来るから・・・・」

 

そう言いながらクレマンティーヌはジト目でぶくぶく茶釜を見ている。

アルフはスクロールの内容を思い出す。自身の体を変形させてクレマンティーヌを拘束し、抵抗する彼女にけっこうな太さの触手を無理矢理ねじ込んでいた。

 

「茶釜さん、そういった部分はペロロンチーノさんと行動原理がほぼ一緒ですよね、これじゃあ叱れないですよ?」

 

「まぁ私もエロスは好きだしね。エロモンスター狩りについては少人数で好き勝手やるのはいいと思うけど、それをギルドで行動するときに出すのはどうかと思う、それに弟は姉に絶対服従すべきであると私は宣言する!」

 

「・・・・・・」

 

茶釜の台詞を聞き、アルフは心の中でペロロンチーノに合掌した。

 

 

それから3人と1匹で昼食をとる。

アルフは食事を終えると風呂に入るために浴室に向かった。

風呂に入るのは昨日入っていないのと、これから客の相手をするのにこのままではダメだと思ったからだ。

 

 

 

浴室

 

アルフは自分の髪を鼻先に持っていき匂いを嗅ぐ、血と鉄と肉が焼けたような匂いが混じっている、普通の人なら気にならない程度であるが、人狼の嗅覚だとハッキリとわかる。

浴室に備え付けてある湯の出るマジックアイテムの蛇口のバルブをひねる。

 

シャワーから湯が出てアルフ肌に当たり、体をつたって流れていく。

 

「あーちゃんって本当に綺麗だよね、茶釜ちゃんが犯したいって言ってるのわかる気がする」

 

アルフは声のする方、浴槽の方に顔を向ける。浴槽は大人三人が足を伸ばして入れるほど広く、そこには湯が貯められており、クレマンティーヌが浸かっている。

 

「クレマンティーヌは何でここにいるの?」

 

「いや~、茶釜ちゃんと二人きりになると犯されそうでさぁ・・・・・・」

 

どうやらアレがトラウマ一歩手前になっているようだ。

 

「まぁ、いいか。こっちとしても目の保養になるし」

 

クレマンティーヌは浴槽内の壁にもたれ掛かり、足を肩幅程に開き、伸ばしており、湯が透明なのでクレマンティーヌの裸体がハッキリと見える。

 

「あーちゃんのえっち」

 

そう言いながらも隠す様子はないが、頬がほんのり紅くなっている。これは湯に浸かっているからか、恥ずかしいからかはわからない。

 

気にしても仕方がないので、体を洗っていく。

頭、顔、腕、胸、腹、背、下半身と上から順番に洗い、最後に体に付いた泡を流し、髪を結い上げてからクレマンティーヌと向かい合うように湯に入り浴槽の縁に頭を乗せて足を伸ばす。

 

「そう言えばあーちゃんって男に戻りたいって思わないの?」

 

「今は思わないかなぁ。もうこっちの姿がなれちゃって違和感がまったくないから」

 

「ふーん。じゃあこうしたら興奮とかするの?」

 

そう言いながらアルフの太股に跨がり、両手を首に回す。太股からクレマンティーヌの尻の柔らかい感触が伝わり、目の前には水に濡れ、淡い桜色に染まった双丘がさらけ出される。

 

「それは誰から教わったの?」

 

「茶釜ちゃんから。男は基本ケダモノだからこうすると襲ってくるかも、っていうのをいくつか教えてもらった。で、興奮する?」

 

「興奮してるよ」

 

実際、アレが健在なら戦闘体勢になってたと思うし、理性が飛んで襲ってたかもしれない。

 

「反応が薄いなぁ。でもいいや、心臓って正直だよね」

 

クレマンティーヌはそう言いながら右手を胸に持っていく。

 

「あーちゃんがちゃんと私で興奮してくれてるのを知れたのは、大収穫かなぁ。その内茶釜ちゃんみたいに襲ってくれる?」

 

「・・・・・・善処するよ」

 

 

 

 

そんなこんなで入浴を終え、体を拭いてから服を着て身嗜みを整える。

鏡で変なところが無いか確認してから店を開けた。

 

 

店を開けてから少しすると、冒険者が三人ほど入ってきた。

 

「嬢ちゃん聞いたよ。蒼の薔薇に入ったんだって?」

 

「アルフィリアちゃん、店辞めちゃうのかい?」

 

「アダマンタイト級冒険者チームの一員になったんだ、祝福してやろうぜ」

 

冒険者三人はそれぞれ言葉にする。

 

「蒼の薔薇に入ったのは成行きです。チームに入るまで何度も来るって言っていたので・・・・・・店は一応続けますが突然休んだりしますので、その事を他の冒険者達に伝えてもらえますか?」

 

「そりゃあ、それほどあんたの事がチームに欲しかったからだろ?仕方ないさ。伝言の事は任せな」

 

「ありがとうございます。では今日は何が入り用ですか?」

 

それから閉店まで、冒険者達が蒼の薔薇に入った祝いに来たり、これからアルフが冒険者の仕事で忙しくなるのを見越して買溜めをする人、奮発して高めの強化をしていく人もいた。




エロに関しては大丈夫ですかね?

夏の深夜アニメでとんでもないことヤってるのもありましたし、大丈夫ですよね?


誤字の指摘ありがとうございます。

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