できるだけ無欲で生きていきましょう   作:タクロス

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どうもFGOで初めての星4以上確定演出を見て茨城童子さんが来た作者です。とても嬉しかったです。

FGOのイベントで討伐対象の残り時間が今日までというのを見て急いで討伐ポイントを集めて最後まで集めてギリギリ終わったと思ったらただ、二週目が始まるからいったん仕切り直しになるだけと知って、えぇ〜となったのは内緒です。

それと、ネタで淫夢語録?でしたっけ?そんな感じのセリフが入ってしまっているのでもし、(淫夢とかいら)ないですとか、邪魔すぎる・・・修正が必要だ...という人がいれば消して欲しいみたいなことを誤字報告とかで報告してくれれば修正します。


今回は鈴さんのあのシーンの話です
前回と同じで『』内は中国語となっております


日本人と中国人 〜イジメ〜

 

「パンダのりんりんちゃんはなんで日本にきたのかなぁ?日本語も全然話せないくせに」

「パンダは早く中国が動物園に帰りなよ」

「そうだゾ(便乗)帰ってどうぞ」

「う、うぅ」

「おっ、パンダが泣いたぞ。俺初めてパンダが泣くの見た」

「もっとやれば大泣きになるかもね」

「おっ、そうだな(便乗の二乗)」

 

教室の中では男子三人が鈴音に対してパンダだの中国に帰れだのと言って鈴音をいじめて楽しんでいる。鈴音は少しばかり日本語に慣れてきたために彼らの発言の意味を理解してしまっている。それがまだ日本に来てそれほど経っておらず、慣れない生活や文化によるストレス、家族と新人以外の人間との会話がうまくできない不安感。そして、そんな不安定な状態の鈴音に三人のうちの一人が放った言葉は深く突き刺さる。

 

「もしかしたら、あの新人とかっていうやつもめんどくさいとか早く消えねぇかななんて思ってんじゃねえの」

 

その言葉に焦りと不安の感情で押しつぶされそうになる。もし、新人が本当にそんな風に考えていたらどうしようという、考えが頭の中を何度も回り続ける。幼いがゆえに未成熟な精神と思考を今までの男子三人組の発言とストレスがすり潰そうとしてくる。いい返そうにもなにもできず、鈴音の表情は悔しさと不安によってさらに歪んでいく。それをみた三人組がさらに鈴音に追い打ちをかけようとしたその時である。ガラガラガラと教室のドアが開かれる音がなった。先生か!?、と振り向く三人だが開けられたドアの場所には先生ではなく新人が立っていた。鈴音は新人があらわれるもまったく安心できず、それどころか不安はさらに倍増した。先生ではないことに安心すると、新人に鈴音が勝手に泣き出したから慰めようとしたけど泣き止まなくて困っていると嘘をついた。鈴音はそれを否定したかったが先ほどの言葉に、新人が本当は迷惑だと思っていると思い込んでしまい、新人に対して声をかけれなくなる。来ないで欲しい、そんな鈴音の気持ちとは裏腹に新人は、そうですかと呟くと鈴音のもとに近づいていく。

新人は鈴音の前に立つ。鈴音は泣き続けている。そして新人は

 

「えっ?」「「「は?」」」

 

あの時(・・・)のように鈴音を抱きしめていた。

 

『大丈夫ですよ。自分は鳳さんの味方ですから。困ったことや辛いことがあったら話していいんですよ。頼っていいんですよ』

『ほんどゔに?』

『はい、ですから泣き止んだらでいいので泣いていた理由を聞かせてくれませんか?話してくれれば少しは少しは楽になると思いますから』

 

新人はそう優しく言って鈴音が泣き止むように語りかける。鈴音は思いの外すぐに泣き止んでいた。が、その心の中はまだ新人が面倒と思ってないかという疑いが晴れないままである。

 

『ねえ、新人』

『はい、なんでしょうか?』

『新人はわたしのこと迷惑だとか、めんどくさいとか思ったりしてない?正直に言って欲しいの』

『いえ、そのようなことはまったく考えたことはありませんよ。それどころか、新しく転校してきた場所で友達を作れるか心配してましたけど鳳さんや織斑くんたちが友達になってくれましたので鳳さんには感謝しているんですよ。この学校での初めての友達ですから』

『そ、そう。ならいいんだけど』

 

いつものように無表情で感謝の言葉を告げる新人。その言葉に鈴音は少し顔を赤らめながら、戸惑いを含んだ声を返す。その心の中では、初めての友達や先ほどの抱きしめられたことで埋め尽くされ、新人が面倒伝々の話は完全に消え去っていた。だが、後ろの三人がここで新人の突飛な行動にフリーズしていたが復帰し、二人の空間を邪魔するかのように新人を指差しながら大声を出してくる。

 

「な、なんだよお前ら。付き合ってるのか!?お前そこのパンダのことが好きなのかよ!?」

「こいつはケモナーですね間違いない」

「せやな(適当)」

 

一人は失言をしながらまるでスクープを見つけたマスゴミのようなゲスい顔をし、他の二人はよくわからない適当なことを言っていた。それを聞いた新人は三人の方を向いてリーダーっぽいに問いかける。

 

「パンダとは誰のことですか?」

「お前のすぐ後ろにいる奴のことだよ!お前、そいつのこと好きなのか?」

 

リーダー格っぽいやつがゲスい顔をしながら人をからかうのが好きな小学生のようなことを言ってくる。それに対する新人の答えは、

 

「ええ好きですよ」

「「「「!?」」」」

 

まさにラブコメ主人公のようなセリフをあいも変わらずの無表情で言った。もちろんこれは鈴音にも聞こえており、意味を理解して顔を朱く染め上げる。そして新人はこれに気付かない。三人組はまたもぽかーんとした顔になるが今度はすぐに復帰し、

 

「お前何言ってんだ!?パンダだぞパンダ!それなのに好きなのかよ!?」

「まさかガチのケモナー?」

「これもうわかんねぇなあ」

「なぜ鳳さん=パンダなのかは知りませんがいいじゃないですか、パンダ。自分は可愛いと思いますけど」

「「「・・・」」」

 

もう、三人は何も言えなくなっていた。まさしく絶句といったところだろう。鈴音もパンダや可愛いと言ったことはことだけはなぜか都合よく聞こえており少し治まりかけていた顔の色がまた朱く染まっていた。もうパンダでもいいかもしれないと思いかけてしまっていたが、さすがにパンダは嫌だなぁと一人微妙な心境にもなっていたりした。

「三人は帰らなくてもいいんですか?そろそろ下校時間を過ぎてしまいますよ?」

「ち、ちくしょー!覚えてろよ〜!」

 

と完全に負け犬のセリフを吐きながら教室から出て行くリーダー格っぽいやつ。それに続いてあとの二人も教室から出て行く。彼らは次の日にカバンを学校に忘れたバカと学校中に広まったとかなんとか。それを見て、自分たちも早く帰りましょうかと言って鈴音の方を向く新人。鈴音はすでに顔の赤みは治っており、それに対してう、うんと言うと二人は荷物を持って下校していく。

 

下校している途中で鈴音は新人にね、ねえと声をかける。どうかしましたか?と新人が言うと、つ、次からわたしのことり、(りん)って呼んでくれないかしら?と少し俯きながら話す鈴音。では、鈴さんでいいですか?と新人が尋ねると、顔をこちらに向けて嬉しそうな顔をしながらうん!と答える鈴がいた。

 

この後、一ヶ月も経たないうちに鈴が日本語を上手に扱えるようになって、織斑たちや他の生徒とも仲良くなっていった鈴がそこには居たそうな。





なんか前と似たようなことを書いた気がする。あれデジャビュかな?使い回し乙とか言われそう。

UA見たら4000回を超えててお気に入りを見たら60人超えてて驚きました。いつも読んでくださっている方ありがとうございます。この作品を読んで楽しんでいただけたら幸いです。

そして今回初めての感想を書いてくださったマス大地さんありがとうございます。楽しみにしていると書かれていて一夏さんのところからは七人中三人が新人くんの方に行きます。というか三人も抜けてまだ一夏さんの方が人数多いってどういうことなの?まるで意味がわからんぞ!次の話でそのもう一人に会いに行く予定です。

そして、原作ファンの方には申し訳ないですが原作主人公を出したはいいけど完全に空気になってますね。これは作者の実力不足です。申し訳ないです。本当はもう少し会話させようと思っていたのですが、なんか俺の中のシュタインズゲートがださんでええやろなんて選択はをとったんや。だから俺は悪くねえ!!(大矛盾)

ごめんなさいほんと冗談です許してください次話をできるだけ早く投稿しますから!

深夜テンションでネタのオンパレードになってるような希ガス。まあ、それより今回アンケートを取りたい事案があるので活動報告にてアンケートをやります。内容は活動報告の方を見てください。これによって本編が変わりますが適当に答えてくれて構いません。

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