できるだけ無欲で生きていきましょう   作:タクロス

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タイトルの時点で察しがつく今話。
1日で3話も投稿して辛い作者です。何やってんだろね。もう再来週の頭には期末試験だというのに。


それとすみません。フランスのあの子は次回になりました。

多分、明日か明後日には出そうと思ってるのでもうしばらくお待ちを。




異郷の地フランス 〜迷〜

「ここがフランスの街ですか。空港の時もそうでしたが人が多いですね」

「まあ、新人(あらと)は幼稚園に行く時以外はあまり都会側にはいかないからな。こういった人混みを見るのは初めてだろう。はぐれないようにしっかりと母さんと手を繋いでるんだよ」

「さ、新人。手を繋ぎましょ」

「わかりました母さん」

 

天下(あました)一家は現在フランスの都市、パリの中にいる。ここにいる理由は、新人の両親の仕事、というのが表向きで本当のところは、旅行のついでに依頼された仕事を終わらせようという二人のちゃっかりしたところが理由の旅行である。

ちなみに仕事とはソルボンヌ大学への地質学の講義である。といってもそれも一日だけなので、終わったら新人と一緒にフランスを回るのが一番の目的だ、とは口が裂けても新人には言えないことらしい(父親の尊厳にかけて)

 

「父さん、バスに二階があります。あっちのバスは天井がありません。なぜですか?」

「よぉっし、すぐにホテルへ行くぞ〜!すぐに行くぞ〜!」

「父さん、話をそらさないでください」

 

新人も三年間の間に成長していた。まず両親の呼び方が、お、が抜けて父さんと母さんと呼ぶようになっている。そして、今回フランスに行くということで、お金の使い方と携帯の使い方、現地のマナーなどを教えてもらっている。他にも、父親の友人に男は体が資本だと言われて言語の読み書きの習得が終わり、フランスに行くまでの半年間週三でジムに連行されていたためそれなりに体力や力はついた(中一程度)と本人は思っている。

「仕事は明日の予定だし、新人も初めての飛行機で疲れてるだろうしまずはホテルに行くか」

「わかりました」

「なら、ホテルへレッツゴ〜♪」

 

そんな母親の声を号令に宿泊先のホテルへと移動する一家三人。道中、新人のいつもの癖(もう病気のようなもの)が発動しながらも無事にホテルへ辿り着いた。

そして、ホテルの部屋の鍵をもらい、鍵を使って部屋のドアを開ける。

ホテルに泊まるのが初めての彼は表情はあまり変わってないように見えるが、とてもワクワクしているように見えるのが、二人には感じられた。

その部屋はまさにスウィートルームというやつで、かなり広くテレビやソファー、キッチンまでもが備わっており、特にベッドはとてもフカフカだった(小並感)

 

「よし、じゃあ荷物をだそうk(トントン)ん、どうした?」

「静かに、もう寝ちゃったみたいねあの子」

「本当だ。やっぱり疲れてたんだね」

「起こすのもかわいそうだし、明日の支度だけ、すませて今日はもう寝ましょ?」

「そうだね。明日は仕事だから新人は暇になるかもしれないけど、また新しくポルトガル語とスペイン語の本物渡しておいたし、それで暇をつぶしてくれるだろうしね」

 

そう言うと二人は、仕事用のカバンをキャリーバックから取り出すと、明日の講義に使う資料だけを入れて、ダブルベッドに体を預けるとスヤスヤと寝息を立て始めた。

 

 

こうして、天下一家のフランス旅行の1日目がおわーーー

 

 

 

 

 

「父さんと母さんは寝ましたか。作戦通りです」

 

ーーーってはいなかった。

 

「本当にこれでうまくいくとは思っていませんでした。下園くんはすごいですね。天才か何かでしょうか?

まあ、とりあえずお金と携帯を持って行きましょう。初めてのフランスは楽しみです」

 

彼は幼稚園の友人の下園くんに教えてもらった秘技、寝たふりを使って部屋から抜け出す計画を立てていたのだ。作戦は見事成功。無事に、部屋から出ることができた。

ちなみに下園くんはこれを使って親から隠れてゲームをしているらしい。この前見つかってゲームは没収されたらしいが。

 

さて、話は変わる。ここで問題だが、初めて来る場所に好奇心の塊のような子が来たらどうなるか。

 

答えは探検だ。

 

「地図は一番下の入り口のところにありますし、それを見ながら行けばなんとかなるでしょう。とてもワクワクします」

 

こうして、彼はロビーにある無料で配布されているホテル周辺の観光案内地図をもって、異郷の地フランスへと旅立って行ったのだった。

 

 

 

彼は、記憶がないとはいえ転生者だ。前世で五歳までに覚えたことはすでに、特典により知識記憶としてすでに頭の中に入っている。

 

 

 

 

 

だが、考えてみてほしい。五歳児なんかが地図を読めるのだろうか?それこそ、自分の知らない土地のものを、だ。それはとても難しいだろう。そして、彼の前世において五歳児のときに地図を読めるようになっていたのだろうか(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)

そして、彼の父親はまだ彼に地図の読み方を教えてはいなかった(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

もうこの時点で察しはつくだろう。

 

 

「ここは・・・どこでしょうか?」

 

 

 

彼は異郷の地フランスにて人生初の迷子を成し遂げていたのだった。

 

 

 

 




FGOで星4以上が出ない悲しみに包まれています。先日、同じ部活の友達は酒呑童子イベの際に、酒呑童子をてにいれ、最近だと諸葛さんを手に入れるとかいうね。もうなんなんだろね。私サーバントに嫌われてんのかね?



失礼しました。今度ストレス発散のためにゲーセンでグルコス(Garakutaを20回くらいやってアイテムありでようやくランクAのフルチェイン程度の腕前)とか、ガンスト(始めたばかりの初心者)やりにいきたいです。

そして、新しくお気に入り登録してくださった方々ありがとうございました。3人から突然16人まで増えていてびっくりしました。
次もできるだけ早く出せるようにします。

それと、感想を書いてくださった秋野夜永さん。ありがとうございます。ですが、作者は馬鹿なのであまり期待しないでいただけるとありがたいですorz


転生後の方が優秀すぎて、記憶がもどる能力が意味をなしてないと思う今日のこの頃。

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