不定期投稿ゆえ、許しは請わん恨めよ。
本当に遅れてすみませんでした(即落ち2コマ)
謝罪(言い訳)はあとがきにて
今回は一週間経った後の試合直前のお話。短いですがどうかお許しを
一夏の宣言から一週間
各々が勝つために特訓を積んだ。それぞれが自分のため、誇りを賭けて闘う決戦の日である。
第一試合
西側ピット カタパルト前
「大丈夫か一夏、緊張して肩に力が入っているぞ」
「ああ、大丈夫だよ箒。新人に、オルコットさんに負けるつもりはない。俺も強くなったってことをあいつと千冬姉に認めさせる」
心配する箒に軽く大丈夫だ、と伝えると静かに、だが強く決意の言葉を口にする。一夏の目にはすでに迷いはなく試合向けての心構えは万全といった表情だ。
ここには一夏と箒の二人しかいない。姉である千冬の姿は見えず、自分のISすらない状態だ。試合開始時刻も刻々と迫ってきている。一夏は落ち着いて待っているが、もう一人の箒の方は一夏の機体はまだなのかと、そわそわしている。本人以上に焦っている状況だ。
二人は今日までのために剣を振るっていた。より素早く、より鋭く、より重くなるように剣を振るった。
箒は会えなかった六年間で剣の腕が鈍ってないか、あの頃よりも弱くなってないかを心配していた。だがそれは杞憂となって終わった。一夏の剣は鈍っていなかった。それどころか最後に打ち合った時よりも重く鋭くなっていた。一夏は箒や姉の千冬がいなかった一年間の間も剣を振っていた。バイト終わりや部活終わり、時間があれば剣を振るう。そんな生活を六年続けていた。もちろん新人や弾や数馬たちと遊んでもいたが、それでも勉強と両立させながら続けていたのだ。
待つこと少々ピットの入り口の扉が開かれる。そこから入ってきたのは、一夏がこの一週間で見慣れた緑色の髪の女性である。
「お待たせしました、一夏君の専用機が到着しましたよ!」
その言葉とともに入ってきたのは真っ白な機体である。何色にも染まらない真っ白な機体が一夏たちの眼のまえに運ばれてきた。
「これが俺の機体ですか」
「はい、名前は
「そうですね、山田先生。それより一夏、時間がない。早く白式を着けなければ遅れるぞ」
「あっ、待ってください。その専用機は今
「その時間はどの程度かかるんですか?」
山田先生は一夏の問いに少し言いづらそうにしていた。だが、すぐに決心した表情になると、
「10分です」
「試合まであと3分もないんですよ、間に合いませんよ!」
「いや、箒。俺はこのままいく」
箒は一夏の声に振り返る。一夏は運び込まれた白式に手を置いていた。だがその視線は箒には向いておらず、白式を見つめていた。
「こいつなら行ける気がするんだ。こいつとなは俺も全力で闘える。そんな気がするんだ」
「だが、相手は代表候補生だ。勝てるのか?」
「勝てる勝てないの問題じゃないだよ、箒。
俺は勝つ、勝ってあの二人に認めさせる。俺はいつまでも弱いままじゃない。誰かに守られたままなのは嫌なんだよ。
ーーだから」
そう言うと一夏の目の前にある機体が白く光る。その光に思わず目をふさぐ箒と山田先生。二人が目を開けるとそこには白式を纏った一夏が立っていた。
「山田先生、ひとつお願いがあります」
「えっ、あっはい、なんでしょうか。先生に何でも言ってください」
山田先生は白式に見惚れていたが、一夏に呼ばれたことで現実に戻ってくる。そして、一夏の言ったことを頭の中で理解すると、
そして、一夏はお願いを告げる。
同時刻
東側ピット カタパルト前
セシリア・オルコットは目を閉じて精神統一をしていた。いまは亡き父母の残したオルコット家。そこにあるのは莫大な遺産と一人娘だけだった。一度に両親を失い、周りの魔の手からオルコットの遺産を守る。そのプレッシャーを幼い頃から背負ってきたセシリアにとって、初心者との試合は別段緊張するものではなかった。他の家系のーー少なくともオルコット家よりも格が上ーーお転婆お嬢様相手にわざと負けるように
オルコットの家系ならば当然だろう
それは他の家系から、そして父母の親族から評価された、残酷なことである。
彼女はオルコット家に生まれたことを誇りに思っている。それが今回のプレッシャーの一番の原因となっている。もし、負けるようなことになれば、なんて考えたくもないだろう、それも初心者である。もし、本国から代表候補生を取り消され、専用機を返還せざるをえなくなったら、落ちぶれたオルコット家を復興名義で金を狙う他の貴族たちに食い物にされる未来が待っている。それだけは絶対に避けなければならない。絶対に、そう絶対にである。
ーーだから
「見ていてください、お母様、お父様。
私は
セシリア・オルコットは絶対にオルコット家を守ってみせます
その悲願のためにも、私は絶対に負けません
行きます!」
僅か0.5秒。彼女の異国での2度目のISの展開は普段より1秒速い展開となった。彼女はカタパルトへ機体を乗せると、カタパルトは発射された。彼女の空のように青い機体は、快晴の空へと飛び立っていった。
正直に言うと約二、三週間えたってました。体育大会の仕事や文化祭の仕事(デスクワーク)でこの間は書けず、終わった後も今言いました通り書く気になれず、えたっていたら一月以上経っていてああまずいなぁと言う間に時間は無慈悲に過ぎていき、気がつけばもう年末です。本当に投稿が遅くなってすみませんでした。
今年はもう終わりになりますが皆さんはいかがでしたか?自分は高校に受かりまあなんやかんやで生徒会に入り軽く後悔してますが元気です。でも楽しく過ごせているので問題はあまりないです。
今年が良い年であろうと、良くなかった年であろうと来年が良い年になることを願って、
みな様、良いお年を
謝罪(言い訳)と挨拶を終えたところでいつもの
UA32000越え、お気に入り341件、毎度お読みいただき有難うございます。今回も感想をいただきました。赤い風さん、感想有難うございます。戦闘描写をうまく書けるといいなぁ(白目)
次回は一夏対セシリアです。不定期投稿なりに早く更新できるよう頑張ります