できるだけ無欲で生きていきましょう   作:タクロス

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一週間書かなかっただけで前と同じように書けなくなった気がする作者です。
気分屋なので気分が乗った時に書くスタイルなのですが、前話を書いた時と同じ気分で書くことができず、なんか違和感があるなぁとグダグダしてました。テストが終わって文化祭と体育祭が近すぎて生徒会の仕事に追われる毎日です。学生の帰りが10時半なのはこの時期だけにしてほしいと思いました(小並感)

それと、リア友(前に普通に面白いと言った)がこれを読んでくれているのですがそいつがもう一人のリア友(作者とも友達)にこれを紹介しまして、そいつからも面白いと言われました。普通に嬉しかったのですが、その後にラ◯ンでツイ◯ターで拡散するとか言われて直ぐ様やめろぉ!と叫びました。どうでもいいですね。

今回で入学初日が終わります。
それと、先ほども書きましたが違和感がある中で書いたのでもしかしたら書き方が前話と違うような点があるかもしれませんが、もし見つけたら、あぁストレスが溜まってるんだなぁとでも思ってください。


ISと少年たち 〜相席と昔話〜

食堂の中に入る。広く、席数は多いが、そのほとんどの席は女子生徒によって埋め尽くされていた。ピークの時間に来てしまったようだ。新人たちは食券を買ってどこか空いている席は無いかと探す。ふと、空いている席を見つける新人。一夏たちに空いてる席があることを伝えると食券を食堂のおばちゃんに渡した。続いて一夏と一夏の幼馴染も食券を渡すと、頼んだものが出来上がるのを待つ。その間に自己紹介を済ませようと新人は一夏の幼馴染の方を向いて軽く会釈をする。

 

「まずは自己紹介を、自分は天下新人(あましたあらと)と言います。あなたのお名前はなんと言いますか?」

 

心の準備もつかないまま話しかけられたせいか幼馴染の女の子は一夏の方をチラリと見る。が、一夏は食堂のおばちゃんたちの料理する姿を真剣に見ている。知らない人が見たなら何を見ているのだろうかと思う、もしくは熟女好きなのかと勘違いをするかもしれない。だが、幼馴染は一夏がおばちゃんたちの料理の腕を真似しようとしているのがわかる。それだけ付き合いが長いのだ。料理が好きで腕を上げたいのはわかるが、と思うところもあるがいつもの一夏を見た幼馴染は安心ゆえか少しクスリと笑ってしまった。それが緊張をほぐしたのだろう。視線を新人に向ける。

 

「私の名前は篠ノ之(しののの) (ほうき)と言う。箒と呼んでくれて構わない。」

「わかりました、では箒さんとお呼びします。これからよろしくお願いします」

「ああ、こちらこそ」

 

お互いに手を差し出しあい握手をする。二人はなんとなく察した。ああ、一夏のことで苦労してるんだなぁと。そんな二人は当の本人に目を向けるが未だ真剣に料理風景を見ている。箒はため息をつく。新人は一夏の肩を軽く叩いて見るが気づかない事を確認すると、少し強めに手刀を一夏の首に打ち付ける。所謂、首トンというやつだ。さすがに急所を突かれて気づかないやつはそうそうおらず、一夏は少し涙目になりながら振り返る。

 

また(・・)、なってたか?」

「ええ、また(・・)なってました」

 

一夏が復帰すると同時におばちゃんたちがメニューができたことを伝える。三人はそれぞれ各々が頼んだ品々を持っていくと、新人先導のもと空いている席へと向かう。しかしそこにはすでに一人の生徒が腰をかけていた。新人はその生徒に声をかける。

 

「シャルさん、こんばんは」

「あ、新人!ど、どうしたのかな?」

「周りの席が空いていませんのでシャルさんと相席したいのですがよろしいでしょうか」

「あ、うん。大丈夫だよ」

「ありがとうございます。一夏くん、箒さんよろしいそうですよ」

「あれ、新人一人じゃないんだ」

「ええ、あらかじめ一緒に食べる約束をしていましたので」

 

シャルは平然とした表情で新人に応対するが、一夏と箒を呼んだ瞬間にちょっと残念だなぁ、と感じてしまう。だが、一緒に食事をするのは一年振りなので嬉しいことには変わらない。今も新人が失礼します、と言ってシャルの隣の席に座ったためかなりドキドキしているようだ。まあ、そんことはおくびにも出さず、平然とした表情を続けられるシャルはすごいものだが。え?新人?……いつもの(無表情)

 

一夏と箒も席に座ると相席に関してのお礼と軽い自己紹介をする。一夏は、多分この子が前に言ってた新人の幼馴染なんだろうと、なんとなく察する。なぜなら、新人の知り合いは少なすぎるからだ。新人がIS学園に入学してすぐに友達を作るなんて到底無理だと理解していた。一夏は、それでも一応とシャルに新人とは幼馴染なのか、と聞くと答えはイエスの返事である。逆に一夏はシャルに新人といつ知り合ったのかを聞かれた。小3の頃に転校してきて今まで色々あったことを、注文した日替わり和風定食を食しながら伝えていく。正直、濃密すぎて割愛せざるおえないが、とりあえず欲張り定食という、様々なおかず全15種類ほどが入った定食を完食し、食後のコーヒーを新人が飲み終える程度には話が長くなっていたことは伝えよう。さすがにドイツの話はしなかったが。

 

「へぇ〜、そんなことがあったんだね。というより新人は無茶しすぎなんじゃ無いかな」

「大丈夫です。夏休みの時に実家に帰ったのですが、僕の先生が山籠りをしようと言って一週間ずっと山で山菜と川魚を取って、自分で火起こしするようなサバイバルに比べたらある程度はいけます」

「俺と一緒にいなかった間にそんなことが…」

「流石の私も山籠りをしたことは無いぞ」

 

シャルはジト目、一夏は苦笑い、箒は呆れた表情をしながら新人に視線を送る。本人は気づいていないが、こんな現代社会において山籠り、ましてや自分の手で火起こしをするなど普通ならありえないのだ。だが、新人はさも当然だと言わんばかりに火を点け、川魚を焼いていたのだから、こいつにできないことはあまり無いだろう思われている。実際話に耳を傾けていたのは一夏たちだけでなく、食堂に居合わせた他の生徒もこの昔話を聞いていたのだ。感想を一つにまとめるなら、信じられない、である。おとなしい雰囲気をチラつかせながら中身は野獣(物理的な意味)で、天然毒舌、料理好きな努力家という、属性盛りすぎてカオスになっている。イメージできないと思う一年女子と少数の上級生たちだった。一方、自分の昔話を話された新人は自分の面白くも無い昔話をして何か意味はあるのだろうか?と、自問自答していた。かなり恥ずかしい話も多々あったものだが、それでも無表情を貫き、動揺も見せない。というよりしてないのである。羞恥心なんてものは生まれる前からすでに無くなっているのだ。

 

「昔話も良いですがそろそろ部屋に戻りましょう。門限は確か十時でしたがもう九時半ですので」

「あ、本当だ。意外と長く話してたみたいだな」

「あまり会話に参加できなかった」

「少し夢中になりすぎたかな、私は楽しかったよ。

それと箒、お互い頑張ろうね」

「なっ!?」

 

新人が時間だからお開きにしようと告げると、いつ間にか食堂に二時間近く居座っていたようだ。シャルから話を聞いた一夏は、昔から相変わらずだな、と考えていた。一方シャルにお互い頑張ろうねと言われ、明らかに動揺を見せた箒は、何故バレたのかを考えるも見当がつかず、そして考えるのをやめた。シャルからすればいちいち楽しそうに話をしている一夏を見ては、赤面してすぐに顔をそらすなんて目の前でやられたら、わからない方がおかしいのである。おかしくても気づく時は気づくらしい。新人までもわかっていたのだから。

 

そして、食堂を出る。シャルは自分の部屋は向こうだからと、新人たちとは反対側に向かおうとしたので、新人はシャルを呼び止めると自分の部屋の番号を伝える。シャルは少し驚く。だがすぐに、私の部屋はと続けて自分の部屋の番号を伝える。新人はときどき遊びに行っても良いかと聞くと、もちろんと即答された。客観的に見て、シャルの反応速度はその時だけ織斑千冬を超えたのでは無いかと思うほどだったと、部屋に戻った一夏と箒は語っていた。そして、おやすみ新人、一夏、箒。また明日、と言ってまた歩き始めるシャル。その足取りはまるで羽のように軽かったであろう。そして、部屋に着いたシャルはルームメイトが部屋に戻ってくるまで自分のベッドの上で枕を抱きしめながらゴロゴロと転がっていたらしいが、新人からすれば知らない話である。おやすみなさいシャルさん、と返事をするとそれに続いて一夏と箒も返事を返す。そして自分たちの部屋の前まで来ると、

 

「それじゃ、新人。また明日な」

「はい、一夏くん。また明日、おやすみなさい」

「あ、新人。また、明日…」

「はい。箒さんも、また明日会いましょう」

 

そう言って自分たちの部屋の中に入っていく一夏たち。新人はそれを見届けると、自分の部屋の扉をノックして自分の名前を告げる。中から返事が返ってきたので入ると、そこには先ほどのようにエプロンを着けた姿ではなく、シャワーを浴びたのか少し髪の毛がまだ濡れているパジャマ姿の更識がいた。

 

「ただいま戻りました」

「お帰りなさい。どうだった?お友達との食事会は」

「ええ、久しぶりに一緒に食事をすることができて満足しました。ありがとうございます」

「それなら良かったわ。さて、私は寝るつもりだけどあなたはどうするのかしら?」

「自分はこの後シャワーを浴びたら少し勉強をしてから寝ます。十二時までには寝ますがお疲れのようでしたら、シャワーを浴びて直ぐに寝ますが」

「大丈夫よ。それより、勉強頑張りなさいね。わからないところがあればお姉さんが手取り足取り教えてあげるわよ?」

「手取り足取りはともかく、わからなくなったら頼らせてもらいます」

「そう、それならおやすみなさい」

「はい、おやすみなさい」

 

更識はウィンクをしながら教えようかと尋ねるが、新人は気にすることなく着替えを持ってシャワー室へ行くと、シャワー浴びて、部屋着のジャージに着替える。部屋に備え付けの机にISの基礎教科書とノートを置いて、椅子に腰をかけると、そのまま勉強を始めていった。

 




いつもの

UA25000、お気に入り件数260超え、いつもありがとうございます。なんやかんやでもうすぐ20話を迎えることができそうです。これも全ては読んでくださっている読者の皆様のおかげです。そして、今回も感想をいただきました。赤い風さんです。純粋に褒めらて嬉しかったです。これからも頑張らせていただきますので何卒、よろしくお願いします。最後になんと、評価をつけてくださった方が居ました。駆け出し始めさんと、らぐな・。・さんに評価をつけていただきました。高評価を貰えて作者は感激です。いつの間にか評価が増えていてファッ!?と驚きました。評価付与していただきありがとうございました。



どうでも良い話を少々。FGOのお話なので興味のない方は飛ばして下さい。

課金せずに星5が出ました。最初は喜びました。星5キターって喜びました。でも、狂女(バーサーカー)はもう勘弁してほしいんです。ただでさえ飽和しているのにこれ以上こられたら、泣くぞと訴えたい衝動にかられました。

はい、どうでも良い話でした。



次回は未定です。もしかしたら試合当日に行くかもしれないし、新人や一夏の訓練風景を書くかもしれません。とりあえずは何書くか考えてません。所詮は見切り発車の作品ということでここはどうか許してヒヤシンス


5/27 誤字修正。報告してくださった方ありがとうございました

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