帰っておいで故郷へin鎮守府   作:放火後ティータイム

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皆さんお久しぶりです。
5ヶ月ぶりとなる番外編の投稿です。お待たせ致しました。
所属していた水泳部の顧問が定年退職のため卒業生含む集まりがあったりと
いろいろあってこんな時間になってしまいました。
投稿するのが日付がかわる直前になってしまい申し訳ありません。

久々の執筆なのでとてもグダグダした感じですがよろしくお願いいたします。

挿絵は描けませんでしたごめんなさい。


番外編第二話 歓迎

彼を一言で表すなら歴戦の兵士という言葉がぴったりかもしれない。

大きな体に鎧のような筋肉をまとっていることが軍服の越しからでもわかる。

眼光は鋭くびびりな俺には眼を合わせるだけで殺されるのではと錯覚してしまいそうだ。

 

しかし敬礼を終えると金城提督は表情を崩し(それでも怖いが)自己紹介を行った

そう…あくまでもこれは交流会

階級を忘れ親睦を深めるための企画であるはずなのだが

自衛隊及び軍隊は上下がはっきりした組織故に上司である金城提督に

話かけるのを躊躇ってしまう。

そんな俺をよそに金城提督が口を開いた。

 

「……というか、NEET陸曹?無職で無気力なのか?」

 

やはりそうきた。

誰だってにーと提督・にーと陸曹なんて言われたら絶対「にーと」の三文字に注目する。

こういうのは慣れてはいる。慣れてはいるのに心が痛むのはなぜだろう……

 

「ああ、違うのでありますよ。にーと陸曹は元二等陸曹でありまして、所属鎮守府のオチビさん

達が呼び間違えたにーと陸曹が渾名になってしまって…」

 

心が痛んだのを察したのかすかさずあきつ姉が説明する。ナイスあきつ姉。

説明に納得したのか金城提督は苦笑いした。

 

「そりゃ悪いことしたな。改めて、この鎮守府の提督の金城だ。宜しくなにーと陸曹。」

 

「あ、はい。どうも……」

 

びびってた俺は気がつけば情けない声を出していた。

 

 

 

 

「さあ、積もる話も立ちながらじゃナンだ。早速店内に案内しよう。」

 

執務室で開いていると聞いたがまさか本当にBarになっているとは思わなかった。

 

体格や顔から料理よりも前線に立ち部下を指揮する司令官という印象が

どうしての拭えなかったのだが調理服を着た金城提督は様になっていて

いざ調理場に立てば一流のシェフのようだ。

 

椅子に腰かけると金城提督が

 

「しかしお前さんも大変だねぇ、40過ぎてからいきなり提督になれ、なんてなぁ」

 

やはりか……と俺は思ってしまった。

なにも知らない人が俺と会ったとき必ず間違えること……それは年齢。

何回も寿命が縮むような経験をしたからか俺の顔は必要以上のシワに滅された毛根

そこに生やすぐらいなら頭にまわせと言わんばかりの顎髭

そんな奴の顔見て年齢当てろと言われたら大抵が40~50と答えるが……

 

「あ、自分まだ32です。」

 

実年齢は30代前半

ショックは受けないのかって?慣れだ。慣れ。

 

「いや、すまん。よっぽど苦労したんだなぁ……」

 

ゲフッ

その場空気を壊すようにして下品なおとが響きわたった。

 

「さて、喉も潤したところで注文いいでありますか?」

 

 

あきつ姉……慰めてもらって気が楽になったときに限ってなぜ……

少し空気を読んでください。我慢しろとは言わんが……

 

「そういやお前さんにーと提督の艦娘やないな一体何しに来たんだ?」

 

「よくぞ聞いてくれたであります!」

 

待ってましたと言わんばかりに質問に食いつくあきつ姉

なんにせよ俺の目的はあくまで交流だが

俺たちの目的となるとここからが本題だからだ。

 

ここからはありのままのことを話した。

あきつ姉が佐世保の駐屯地出向中のの艦娘であること

料理番が退役した元艦娘比叡であるということ

海軍に料理の上手い提督がいるということ。

そしてその料理を学ぶために来たということ。

 

金城提督も話を聞いたとたん「うわっちゃ~」の声と共に

額を右手で押さえてしまった。

やはり比叡のイメージは海軍内で既に定着しているのだろう。

 

かつての激戦を共に乗り越えた戦友すらも表情を維持するのが精一杯

あきつ姉によると殺到する隊員の診察に疲れた医務室の衛生科隊員がやつれているそうだ。

 

「大将殿、俺からもお願いします。これ以上昔の仲間が倒れるのは忍びない」

 

「解った…。元を正せば海軍の管理不行き届きみてぇなもんだ。俺が責任を持って、お前に料理を教えてやる」

 

こうして俺達は金城提督から料理を教わることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ごません様の作風をなるべく壊さぬよう心がけたつもりですが
不快な思いをしてしまったらごめんなさい。

ごません様の番外編をお父さん視点から見たという作品なので
台詞のほぼ全てが同じという非常に雑な仕上がりですが
これからもよろしくお願いいたします。

アベイルコラボ…行かねば…


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