帰っておいで故郷へin鎮守府   作:放火後ティータイム

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最後の投稿から2ヶ月以上投稿もせずだらだらしておりました申し訳ございません

前回の続きです深夜テンションで書いていたためいろいろ変なところが
多々ありますがよろしくお願いいたします



第十九話 お父さんhappybirthday後編

「おいフェーミナ!これは一体どういうことだ!?俺の留守中に何が起きた!?」

 

集まっている周りのご近所さんの視線など気にもせずにフェーミナに駆け寄る

どれだけの人混みに紛れようともメイド服という目立ちすぎる格好をしているため

フェーミナを発見するのは難しくなかった

 

「サプライズパーティーですよご主人様、私が計画し、皆様に協力を呼び掛け、

 一ヶ月前から準備を進めて参りました」

 

「さ…サプライズパーティーだと?」

 

サプライズパーティー

そう言われてもピンとこなかった。誰が?誰のために?

まあ混乱していたのであまり複雑な思考はできなかったのだが

 

「????」

 

状況を理解していない俺にをフェーミナが呆れた顔で告げた

 

「ご主人様、貴方様が今回の主役のパーティーでございます」

 

「俺が主役?」

 

「本日はご主人様のお誕生日でございます」

 

「誕生……日」

 

誕生日……そうか今日は俺の誕生日か……すっかり忘れていた

終戦から10年間、フェーミナが来るまで元部下だった艦娘達からはなにも言われないし

そもそもずっと一人暮らし(ボッチ)だったため誰からも祝われることもなかった

現役時代、自分の誕生日の日は必ずと言ってもいいほど大規模作戦が展開され誕生日どころではなく

最後に誕生日を誰かに祝ってもらったのはもう二十年以上も昔の話だ

その為誕生日というものを忘れていた

 

「じゃ…じゃあ…最近やけに外出を進めるのは……」

 

「サプライズパーティーのことをご主人様に知られるわけにはいかなかった為です

 諫早夫妻からお聞きしました。知られるわけにはいかないとはいえご主人様をひどく悲しませたと

 本当に申し訳ありませんでした」

 

「い…いや大丈夫だ。気にすることはない」

 

頭を下げるフェーミナに顔を上げるようにと言う

むしろ俺なんかのためにこのようなパーティーを計画してくれたのだ

むしろ自分は感謝するべき立場だ

それにせっかく集まってくださった皆様を待たせるのも悪い

さっさと身なりを整えてパーティーを始めるとしよう

 

 

パーティー会場には鳳翔や地元の方々が作った料理がずらりと並ぶ

中には見慣れた艦娘達の姿がちらほら見えた

どうやら予定の空いてる者がこちらに来ていたらしい

 

「おい明石、なんで模型の主砲が火を吹いて花火飛ばしてんだ おぉん?」

 

この誕生日パーティー最大の謎「花火を打ち出す大和形模型」を作った張本人

マッドサイエンティスト明石が居たので睨み付けてみる。

大和型の模型というだけならまだいい……だが流石に花火を夜空高くまで打ち出せるなら話は別

マジで銃刀違反か何かの法で捕まりそうだ

 

「今回だけ特別に改装したんですよ!戦艦の砲撃なんて男のロマンですよね?」

 

「いやロマンだけどさ……叶えちゃダメだろ……警察のお世話になんかなりたくねぇよ!」

 

「大丈夫です!あとで元に戻しときますから!」

 

「そういう問題じゃねぇんだよ!」

 

明石がこっちへ戻って来る度にハラハラさせられる

現役時代はまだ可愛かったんだよ?純粋に機械が好きな女の子で

今じゃもはやマッドサイエンティスト、模型とはいえ46cmという巨大な主砲を

花火の打ち上げに使うためだけに改造する者など世界中を探しても彼女以外見つからないだろう

まあその発想力が明石の魅力だろう。加減することさえできればなぁ……

あとで明石印のプレゼントを貰ったのだが結局怖くて今日は開けられなかった

 

 

 

「はい、お父さんが欲しがってたFPSゲーム」

 

夕張からのプレゼントで俺の好きなFPSゲームの最新作を貰った

明石のプレゼントの後で普通のプレゼントを貰うとなんかまぁ……安心する

 

「初雪と望月どうした?」

 

「「人が多いところには行きたくない。家でゲームする」ですって」

 

なんともまぁあいつららしい理由だなぁ

 

「プレゼントありがとよ。フェーミナが許可をくれなくてなかなか買えなくてなぁ

 大事にするよ。また今度遊びに来るといい」

 

もう少し話していたかったがまだまだ挨拶を済ませていない人がいるので

早めに去ることにする

まぁ最近はゲームのチャットでいろいろやりとりしてるので今度そこで話すことにしよう

 

 

 

今度は鳳翔一家こと諫早一家の元へ

 

「騙しいていてすいません……お父さん……」

 

「気にするな。鳳翔達が我慢したお陰で俺はパーティーを楽しめてるんだ

 そこまで深く考えなくていい」

 

どうやら鳳翔はフェーミナの態度の理由を教えられず落ち込む俺を見て

辛い思いをさせたのではないかと心配していたとのこと

大丈夫大丈夫!のーぷろぶれむ

 

「はいお義父さん。僕と翔子からのプレゼントです」

 

雄二君からは圧力鍋鳳翔からは手編みのエプロン

どちらも料理をする俺には嬉しい品だ

特に手編みのエプロンという辺りお艦はまだ健在なんだなと実感する

また明日も散歩がてら居酒屋に寄ろう

 

 

 

 

艦娘はこの三人だけだったようだ

地元の方々との挨拶も終え気が付くと深夜

集まってた方々も解散しあれだけ騒がしかった会場も今ではすっかり静かだ

それにとても騒がしかったぶん随分寂しく感じる

 

あまり騒がしいところは得意ではないがたまにはこういう

時間を過ごすというのも良い……

 

「フェーミナ」

 

「なんでしょうか、ご主人様」

 

「ありがとう」

 




ちなみに大和の主砲から放たれる花火は主砲の口径に合わせた特注の専用玉です
とにかくデカイです

というわけで誕生日編終了でございます
後半から気力が無くなり最後は自分でも何書いているかすらわかりません(笑)
(だいたい夕張のところから)

今日か明日にはハロウィンネタで放置状態だったリクエストの艦娘を登場させようと
思っておりますのでもしよろしければ……

下らない作品ではありますが今後もよろしくお願いいたします


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