英雄を知る破壊者と問題児達が異世界から来るそうですよ?   作:星詠みの観測者

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はい!皆さんおはこんばんにちは!
暫くは書き溜めのあるこちらの投稿になると思われる
星詠みです
さて、それではどうぞ!


真実を語られるそうですよ?

黒ウサギは驚愕していた

先程十六夜と龍夜の2人が倒した蛇神を見て、パニックに陥っていた

(人が・・・神格を倒した!?そんな出鱈目な・・・)

そして、黒ウサギは思い出す

彼等を召喚するギフトを与えた主催者の言葉を・・・

 

「彼等は間違いなく・・・人類最高クラスのギフト保有者よ、黒ウサギ」

 

俄には信じ難い言葉だった。信用できる相手だったが主催者の言葉を眉唾に思っていたのも事実だったのだから

 

(信じられない・・・けれどもし本当なら・・・コミュニティの再建も夢じゃないかもしれない!)

と黒ウサギが密かに興奮していると

 

「おーい?どしたの黒ウサギ?」

 

「ボーッとしてると胸とか脚とか尻尾とか揉むぞ?」

 

と正面の龍夜、背面の十六夜がいい、十六夜に至っては脇下から胸に、ミニスカートとガーターの間から内股に絡むように腕を伸ばしていた

 

「え、きゃあ!」

と言って横に飛び退く黒ウサギ

 

「な、え、ば、お、お馬鹿ですか!200年守った黒ウサギの貞操を傷つけるおつもりですか!?」

と顔を真っ赤にして叫ぶ黒ウサギ

 

「200年守った貞操?うわ超傷つけたい」

 

「俺は何もして無いんだが・・・それより十六夜、黒ウサギの言ってることを噛み砕けば、同意の上ならいいらしいぜ?」

 

「お、マジか。なら黒ウサギを落として見ようかな?」

 

と割かしガチ目に話す2人

「この、お馬鹿様達は!」

 

と言いながら何処からともなくハリセンを取り出し2人の頭を叩いた

叩かれた2人は笑顔で笑いあっている・・・

 

「ま、今はいいか。後の楽しみにしておくか」

 

「落とす時は手伝ってやるよ、十六夜」

と2人して笑い合う

 

そんな2人をみて黒ウサギは

「さ、左様ですか・・・」

と項垂れ、呟いた

気を取り直した黒ウサギは2人に問いかけた

 

「と、ところで十六夜さん、龍夜さん蛇神様は生きていますか?」

 

「命までは取らねえよ。戦いは楽しいが殺すのは面白くないしな。世界の果てにある滝を拝んだら箱庭に戻るさ」

 

「元々それが目的だったしな。ソイツに出会ったのは偶然だからな、何も殺す必要性は皆無だよ」

とあながちまともな事を言った

 

「そうですか・・・ならギフトだけでも戴いておきましょう。ゲームの内容はどうであれ、勝者は十六夜さんたちです。蛇神様も文句は無いと思いますので」

「あん?」

「うん?」

ふたりが怪訝な顔で黒ウサギを見つめる

「基本的に神仏とゲームを奇想的には力、知恵、勇気と言った3つの中から選べるのですよ。御二方は御本人を倒されましたから、きっと凄いのが戴けますよ!これでコミュニティも力を付けることができるのです」

と小躍りしそうな足取りで大蛇に立ち寄る黒ウサギ

 

 

しかし・・・2人は今の黒ウサギの話を聞いていて確信した事があった

なので、2人は黒ウサギの前にたった。

十六夜に関しては不機嫌そうだ

 

『・・・・・・』

 

「ど、どうされましたか?何か気に障りましたでしょうか?」

 

「別にぃ?お前の言ってることは正しいぜ?勝者が敗者から何かを得る。それはギフトゲームでは真っ当なことなんだろうよ。だから不服はねえ・・・だけどな黒ウサギ」

十六夜から笑みが消え、龍夜も真剣な顔になる

 

「なあ、黒ウサギ俺達に何か隠し事は無いか?」

 

「・・・何のことでしょうか?箱庭の事ならきちんとお答え・・・」

 

「違うよ、俺と十六夜が聞きたいのはそんな事じゃない・・・いや、回りくどいのは無しにしよう。黒ウサギ・・・どうして君達のコミュニティは俺等を呼び出す必要があったんだい?」

 

黒ウサギはポーカーフェイスを貫いていたが、動揺はかなり激しかった

黒ウサギがひた隠しにしたかったもの・・・

それはコミュニティの現状だ

 

「それは・・・言ったとおりですよ。皆様に面白おかしく・・・」

 

「ああ、そうだな。俺も初めはそう思ったよ・・・だかな黒ウサギ俺には・・・いや他の奴らもそうだったかもしれないが・・・黒ウサギが必死に見える」

そこまで言われ、初めて表情に動揺が浮かんだ

 

「先に謝っておくよ、ごめんな黒ウサギ。失礼だけど黒ウサギ達のコミュニティはかなりの最弱なのかもしくは・・・何か理由があって衰退したコミュニティなんだろう?それで俺達は打開策として呼び出された」

 

「そう考えれば、今までの言動、行動更に俺がコミュニティに入るのを拒否した時の必死さ、勝手にここまで来たことによる怒り・・・全てに合点がいく」

 

「それに、黒ウサギ言ったよな『力を付けることができる』ってもし、本当に力のあるチームならそんなこと言わないと思うんだよな」

 

「あっ・・・」

すっかり失念していた。確かに言った力が付けられるって

まさか、そんな事に気を払っていたなんて・・・

 

「それでだ黒ウサギ、俺達にはまだ他のコミュニティを選ぶ権利があると思うんだが・・・どうだ?」

 

「・・・」

 

「沈黙は是也だぜ?黒ウサギ」

 

「この状況でだんまりだと悪化するだけだ。俺達が他所に行ってもいいのか?」

 

「や、だ、駄目です!待って、いやお待ちください!」

 

「だから、待ってるだろ黒ウサギ」

 

「ああ、だから話してくれないか?君達の事を」

 

と十六夜は石の上に腰を下ろし、龍夜は木に背中を預けながら聞く姿勢をとった

 

「・・・・・・話せば協力をして頂けますか?」

 

「ああ、面白ければな」

 

「君次第だよ、黒ウサギ」

2人は笑って言うが目が笑っていない

黒ウサギは2人の瞳を見つめて、意を決して語り出した

 

「分かりました・・・では、私達のコミュニティの惨状についてお話致します」

 

黒ウサギも手近な岩に座りこみ話し始めた

 

 

「まず初めに・・・私達のコミュニティには名乗るべき名がありません。よって呼ばれる時の名前は名無し・・・ノーネームと言う蔑称で呼ばれます」

 

「へぇ・・・その他大勢扱いかよ。」

 

「名無しか・・・」

 

「次に私達にはコミュニティの誇りである旗印もありません。この旗印にはテリトリーを示す大事な役割を担っています」

 

「なるほど・・・」

 

「ふぅん?それで?」

 

「最期に・・・実はと言うと中核を成していた仲間達は1人も残っておらず、ゲームに参加できるだけのギフトを持っているのは・・・123人中の黒ウサギとジン坊ちゃんだけで残りは10歳以下の子供ばかりなのですよ!」

 

「わお!」

 

「もう崖っぷちだな!」

 

「ホントですよねー♪」

と言って黒ウサギは項垂れた

 

「それでどうしてそうなったんだ?」

 

「託児所でもしていたのかい?」

疑問思った2人は黒ウサギに問いかける

 

「いえ、全て奪われたのです。箱庭最大にして最悪の天災・・・『魔王』の手によって」

 

「ま、魔王!?」

 

「魔王・・・か」

十六夜は瞳を輝かせながら、龍夜は訝しげに呟いた

「それで、その魔王とやらは全力で潰しても誰からも咎められることの無い素敵で不敵なゲス奴なんだろ?」

 

「どうして、闘おうと思わないんだい?」

 

「魔王の持つ力はかなり強力なものですかなりの力をもつコミュニティでなければ太刀打ち出来ないでしょう。さら魔王には主催者権限(ホストマスター)と言う特権階級を持つ修羅神仏です。その力故にギフトゲームを挑まれたら最期、誰も断れません。私達はその魔王によってゲームに参加させられコミュニティを・・・コミュニティとしての活動していくために必要なもの全てを奪われてしまいました。」

 

黒ウサギ達のコミュニティは地位も、名誉も、仲間も全て奪われ、残されたのは廃墟と子供達だけだった

 

「けど、名前も旗印も無いのは不便だな。」

 

「何より縄張りを主張出来ないのは相当手痛いな・・・新しくコミュニティを立ち上げては駄目なのか?」

と十六夜と龍夜は黒ウサギに尋ねる

 

「か、可能です・・・ですがそうした場合コミュニティの完全解散を意味します。それでは駄目なのです!私達は・・・仲間達の帰ってくる場所を守りたいのです!」

それは黒ウサギが初めて口にした本心だった

 

「茨の道なのは承知の上です・・・けど私達は仲間が帰る場所を守り、コミュニティを再建して・・・いつの日か名と旗印を取り戻し掲げたいのです!その為には十六夜さん達のような強大なギフトをもつプレイヤーに頼るしか無いのです!どうか・・・どうかそのお力を我々のコミュニティに貸していただけないでしょうか!?」

 

「・・・そういう事か」

 

「魔王から誇りと仲間をねぇ・・」

 

目に涙を浮かべ、泣きながらも深く頭を下げて懇願する

(ここで断られてしまったら・・・私達のコミュニティは・・・!)

 

十六夜は組んだ足を組み直し、龍夜は腕を組み直し3分間考え込んだ後

 

「いいぜ、黒ウサギ」

 

「同じく、問題ねぇな」

 

「・・・・・・えっ?」

 

と放心する黒ウサギの元に2人共歩より

 

「俺なんかの力で良ければいくらでも貸してやるよ」

 

「ヤハハ、そう言うこった・・・だから、泣くなよ黒ウサギ・・・」

と言って黒ウサギをそっと抱きしめる十六夜

 

「十六夜さん・・・龍夜さん!あ、あり、ありがとう・・・ございます!」

と言って涙を流す黒ウサギ

そんな黒ウサギを十六夜は笑いながら抱きしめ続け、龍夜は側で見守っていた

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大変お見苦しいお姿をお見せしました・・・」

泣き止んだ直後恥ずかしさで顔を真っ赤にした黒ウサギはそういった

 

「ヤハハ、別に役得だったから構わねぇよ」

 

「ははっ、いい物が見れたよ」

と笑いながら茶化す2人

 

「も、もう!お二人共やめてください!」

 

ごめんごめんと口先だけ謝ってく2人

そこで十六夜が

「ま、それはさておきさっさとあの蛇起こしてギフトを貰って来いよ。」

 

「その後は川の終端にある滝と、世界の果てを見に行くよ」

 

「は、はい!分かりました!」

と言って蛇神の側に行き、蛇神と何かを話している姿を眺めていると、青白い光か黒ウサギの手に集まり

黒ウサギがピョンと跳ねて十六夜達の前に出てきた

 

「見てください!こんな大きな水樹の苗を貰えました!これで水の事には困ることは無くなりますよ!」

と言って抱きしめながらクルクル飛び回る

 

「それは良かったな」

 

「喜んでもらえて何よりだ」

と2人も満足そうに言った

 

「さて、随分日が暮れてきたな」

「そうだな、日が落ちると虹が見えなくなるかもしれないからな・・・急ぐぞ、黒ウサギ」

と言って2人は急いで歩きだす。

黒ウサギも慌てて2人を追いかけた

それから暫く歩いた3人は、ようやくトリトニスの滝にでる

 

「お・・・・・・!」

 

「へぇ・・・すげぇなこれ!」

と2人は目の前の風景に見とれた

「どうですか?横幅の全長2800mもあるトリトニスの大滝でございます。こんな滝お2人の故郷にも無いのでは?」

と黒ウサギが問いかけると

 

「・・・ああ、素直にすげぇな」

 

「ホントに・・・いい物が見れたよ」

と素直な気持ちを述べた

 

「トリトニスの大滝か・・・」

と龍夜は呟く

 

「どうされましたか?」

と黒ウサギが尋ねる

 

「いや・・・これがホントにそうなら」

 

「黒ウサギここの上流に遡ればアトランティスでもあるのか?」

と十六夜が言ったり龍夜は驚き

 

「ほぉ・・・知ってたのか十六夜」

 

「ヤハハ、俺は結構博識なんだぜ?・・・それでどうなんだよ黒ウサギ」

と自慢げに言った十六夜は黒ウサギに尋ねた

 

「どうでしょうか?黒ウサギは箱庭の外の事には余り存じ上げません。しかし・・・箱庭の上層にコミュニティを移せれば、閲覧できる資料の中にあるかも知れませんよ?」

 

「なるほどね・・・」

 

「要は知識を欲するなら手柄を立てろって事か・・・いいじゃんわかりやすくて」

 

「いえいえ、ロマンを追求されるのなら・・・と言う黒ウサギの勧めですよ?」

 

『それはどうもご親切に』

と言って2人は踵を返した

「どうされましたか?」

 

「いや、そろそろ戻ろうかってね?」

 

「まぁいいもんは見れたし、さっさと箱庭に行こうぜ黒ウサギ」

と言って歩き始める2人。黒ウサギはその背中を見ながら苦笑し

(初めからきちんとお話しておけば良かったな・・・ジン坊ちゃん大丈夫でしょうか?)

と思っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして箱庭に着いた時ガルド・ガスパー率いるコミュニティ『フォレス・ガロ』とコミュニティを掛けたギフトゲームを行うと聞いて卒倒するのであった




いかがでしたでしょうか?
ラ!の小説とISの方も執筆はしており、構想も出来ているのですが・・・如何せん動かし方が自分の求めている物となんか違うな?と思ったりヤベェ全然違う事になってるよこれ
ってな感じでずっと訂正ばっかりで、尚且つ文字数も少ないという
真面目にスランプです・・・
更新を心待ちにしている皆様には大変申し訳ございませんが何度も言いますが失踪、未完の状態で終わらすことは絶対致しませんので心よりお待ちください
m(*_ _)m

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