ヴィランスレイヤー   作:ジャギィ

8 / 10
◆◆◆◆前回の あらすじな◆◆◆◆

雄英体育祭が開催!出久たちA組はそれぞれの思いを胸に戦いのスタートを切る。一方雄英高校に捕らえられたヴィランスレイヤーは脱出を決行、迫るヒーローから逃れるが最後の手前でイレイザーヘッドが立ちはだかる。今、ニンジャのヴィランとヒーローが激突する!


エスケイプ・フロム・ザ・フェスティバル#3

相澤消太ことイレイザーヘッドはゴーグルの下で目を細める。視線の先にはヴィランスレイヤーがいる。直立不動のままこちらを見据える赤黒の死神に対し、タタミ3枚分はあろう間合いを維持し続ける。(((他のヒーローが気づいてもやってくるまでに決着はつくだろうな。事前情報通りなら脳無をも殴り殺したこいつとの身体能力の差があり過ぎる)))独りごちる

 

何故離れたドームの解説席にいたはずのイレイザーヘッドがここにいるのか、それは1週間前ヴィランスレイヤーに会う前に言われたオールマイトのアドバイスの元、会場にいる教師陣の中彼にだけ脱獄の緊急アラートが通じるように設定されていたからであった

 

そして何故相澤だけを向かわせるようにしたのか、それもオールマイトの経験談が関係していた。『藤木戸少年の変異した“個性”の正体は、おそらく「脳のリミッターを外す」というもののはずだ。ほら、頭の中の鍵を外すってイメージな、彼自身“個性”使用後の消耗が激しかったから私は多分そう思う。しかし彼が“個性”を使ってまずいのは強くなるだけじゃない』

 

ニューロンイメージ内のオールマイトは眉間にしわを寄せた。『……まるで二重人格のように変貌する。おじいさんのような口調になって、トカゲのように眼孔が萎縮して…何よりとびきり危険だ。“個性”を使って変わった彼は無邪気な子供のように虐殺を楽しむ。戦闘力だって私の全盛期でも全力で戦わなければやられる可能性は十分にある程だ。……だけどあの変化が“個性”でもたらされたものならば、相澤くんの同伴は必須ってことになる。つまり彼の最悪を止められるのは、現状相澤くんしかいないってわけだ』

 

その説明を聞き、相澤は不発弾めいた印象をヴィランスレイヤーに抱いていた。(((「彼の最悪を止められるのは現状相澤くんしかいない」か…。どちらにせよ、いつそんな“個性”を暴走させるかも分からない奴を野放しにはできないな)))イレイザーヘッドは合理主義者である。リアリストな思考はベトナム戦争の無情な作戦指令めいて無慈悲で、彼は自身が担当するA組の生徒を何人も除籍してきた。彼のこれまでの通算除籍回数は154回、加えて昨年度は1クラス全員に除籍処分重点である!

 

しかし、相澤は決して冷酷非情なだけの人間ではない。問答無用で除籍するのは中途半端な実力、考えでヒーローとさせないためで、少なくとも本質的には善性の人物なのである。考えてもらいたい、冷酷非情で邪悪な人間はそもそもヒーローなぞならず、ヴィランとなるものであろう?もしかすればさらに邪悪なニンジャになる可能性も存在する。つまりはそういうことなのだ

 

直立不動のまま動かぬヴィランスレイヤーのニンジャ装束マフラーが意思を持ったかの如く揺れ動く。セツナにも満たぬ睨み合いの中、ヴィランスレイヤーが手を合わせアイサツをする。「ドーモ。イレイザーヘッド=サン…ヴィランスレイヤーです」

 

直後、ヴィランスレイヤーは垂直にジャンプ!斜め下にいるイレイザーヘッドに向かいスリケンを投擲!「イヤーッ!」服ごと地面に縫い付け逃げ果せるためだ。「フッ」だが大きくサイドステップすることによりイレイザーヘッドはこれを回避し、蛇使いが操るアナコンダめいて捕縛布をヴィランスレイヤーへと強襲させる!

 

「イヤーッ!」空中で身動きが取れぬゆえにスリケンで切り裂くべく腕を振る。灰布は縦と斜めに線を入れられバラバラになるが、ナムサン!狙った布はブラフだ!背後と左右と下から捕獲布が迫り来る!4方向がうち右手側の幾つもの布がブレーサーごとヴィランスレイヤーの右腕を絡み取った!ワザマエ!

 

「ヌゥーッ!」このままヴィランスレイヤーはショーガツの空に漂う凧揚げめいて空で拘束されてしまうのか!?いや、見よ!「イヤーッ!」ゴウランガ!動けなくなったことを逆に利用し、絡まった布を起点にしてそこを軸にヴィランスレイヤーが激しく回転!

 

ヘル・タツマキだ!「イヤーッ!」荒野に荒ぶるタツマキが降り立ったように凄まじい風を起こし、そしてそれは如何なる者だろうと触れただけでツキジに遺棄されたマグロめいてネギトロにされるのは一目瞭然!理不尽な死を強要された死者の怨念が染み込んだが如き血の色横旋風は同じく理不尽な破壊で捕縛布を千切り弾いた!タツマキ!

 

さらに鋼鉄ブレーサーを釣り竿リールが如く回転させ、ヴィランスレイヤーとイレイザーヘッドを繋ぐ灰線をマグロのイポン釣りめいて宙に引き寄せる!「イヤーッ!」「ッ…!」素早く懐のナイフを取り出し布の弱い部位を切り取ることでヴィランスレイヤーの反撃を未然に防ぐ。(((的確な判断が早く、躊躇いがないな)))意外なことに相澤はその行動力を内心賞賛した

 

超常社会を言われる現代、その能力・役割はほぼ“個性”によって決まると言っても過言ではない。“個性”ゆえに己の能力を過信し立ち直れない挫折を味わい、“無個性”ゆえに何もできないことに絶望し諦める、悪夢的繰り返し……おぉブッダよ!救いはないのですか!?だが怨嗟のコーラスがハーモニーを奏でようとブッダが目を覚ますはずがない

 

だからこそ相澤はヴィランスレイヤーのカラテの力強さを認めたのだ。生まれつきで決まる“個性”は身体能力の延長線のようなものといえど、“個性”抜きの生身だけを鍛錬しプロヒーローのイレイザーヘッドを凌駕しているのは実際ヤバイ級のカラテをも遥かに超えなければ到底できない芸当!

 

ジャラジャラ。おぉ、しかし見よ!赤黒のタツマキからニンジャへと戻ったヴィランスレイヤーの着地地点にはサボテンめいてトゲを生やした小さきなにかが大量に散らばっているではないか!

 

それは一体なにか?地に転がっているのはニンジャが足止め・ワナ・スリケンとして使用するマキビシであった!イレイザーヘッドが捕縛布を仕掛けると同時にヴィランスレイヤーに気づかれないよう着地地点にバラ撒いていたのだ!タツジン!油断なきヴィランスレイヤーを欺くとは!

 

だがマキビシは実際ニンジャの間でも非人道兵器と囁かれるほどに卑劣な武器とされていた。踏めば足の裏を切り裂かれ、まともに立つことすら敵わなくなる。さらに麻痺毒を塗り込めばカラテなど介入の余地もない!なんたる奸計か!

 

ヒーローの立場上アンタイ・ウイルスなどの類いを仕掛けることはできないが、イレイザーヘッドからすれば足を傷つけ行動を制限できればそれで充分。(((あれはマキビシ!攻撃の際に同時に仕掛けたのか…ダメージは避けきれない!)))この攻防の間過ぎ去った時間は僅か15秒未満。降り立つ地面を見てヴィランスレイヤーはワナの存在に気づくが、距離はもはやタタミ1枚分もない

 

だが今のヴィランスレイヤーにマキビシを防ぐ手立てはない!「グワーッ!」ニンジャ装束越しにヴィランスレイヤーの足裏が突き立てられ、血が強く染み込んだ赤黒のニンジャ装束の色が、さらに色濃くなってゆく!ナムアミダブツ!刺突や裂傷によるダメージはグレーター・ウケミで地面に逃がすことができない!

 

鉄と硫黄の臭いと血が大地の上をともに流れていく。このままでは多量の血を失い、失血死しなくとも確実にカラテが弱まり、そして遅れてやってくるヒーロー(オールマイト)たちによって再度捕まってしまう。「被害は少なく済ませる。他の奴らがくる前に、お前は確実にここから動かせなくする…」イレイザーヘッドの言葉は本気である。あぁ、なんたることか。フジキドの復讐はここで終わりを迎えてしまうのか!?

 

『ウカツ……なんたるウカツよ。のうフジキド?』「ナラク…!」そんな危機的状況であるフジキドを救おうとナラクが体の内から声を響かせる。しかしこれは常々フジキドを支配しようと目論むナラクの狡猾な策略に過ぎない!デモリッシュ!弱化したフジキドを付け狙う、なんたるブッダ・デーモンめいた誘いか!

 

アダムとイブに知恵の実を食べるようそそのかした蛇めいてナラクは囁く。『フジキドよ。オヌシでは目の前の忌々しい若造を殺すことなどできぬ。ワシに変われば奴とハエどもを皆殺しにしてやるぞ』(((断る…!)))『これでは足りぬと申すか?ならば他の者のカラテに頼らねば何もできぬあの死に損ないめも殺してやろう』(((黙れナラク!!)))

 

フジキドは強く返す。ナラクはイレイザーヘッドと周囲のモータル、非モータルたちはおろか、やがて来るであろうオールマイトすらも殺戮対象に加えたのだ。ナラクに肉体の主導権を握られてしまえば、雄英高校敷地内はヴィランすらも目を覆うアビ・インフェルノ地獄へと変貌を遂げるやもしれぬのだ。コワイ!

 

『この男はコブラニンジャ・クランのグレーターニンジャ程度の実力よ……“個性”を使わせる前に奴の目を抉るなどベイビーサブミッション…。ここから逃げ果せる事ができるのだぞ?』ナラクはイレイザーヘッドの眼窟に指を突っ込んで抜き取り、目を覆い苦しみもがく姿を横目に、眼球を指で弄り転がすヴィランスレイヤーの姿をフジキドのニューロンシアターに強制投射する。なんとおぞましき光景!コワイ!コワイすぎる!

 

ナラクが行おうとする恐るべき未来にフジキドは叫ぶ。(((グワーッ!)))『苦しいか?苦しかろう。グググ…じゃが問題ない、ワシと変わってオヌシは寝ておればいいのだ。そうすればやがて家族と会うこともできる……』苦しむフジキドに提案を促す。邪悪!最後のセリフを聞けば分かるだろうが、ナラクはフジキドをセイシンテキに追い詰め、そのまま消殺する気なのだ!

 

小さくフジキドが呟く。「家族…」『そうだ、家族だ』笑いながら肯定する。邪悪なニンジャソウルは愉快に笑うが、彼は自分がミスを犯したことに気づいていない。(((父さん…!母さん…!兄さん…!そうだ。だからこそ俺は、俺は!)))フジキドの復讐の火種がキャンプファイヤーめいて燃え上がる!

 

1週間に及ぶ長き休息と回復。それがフジキドの精神に余裕をもたらしたのだ!フジキドはナラクの誘惑を跳ね除けセイシンテキカラテを叩き込む!(((オバケめ!イヤーッ!)))『グワーッ!』フジキドのヴィランへの憎悪を計り損ねたナラクのインガオホーである

 

『バカなフジキド!バカすぎる!なぜ殺さぬ!』憤怒を滲ませた声でナラクが憤る。(((私が殺すのはヴィラン!ヴィランスレイヤーなのだ!邪悪とあらばニンジャも殺す!ナラク!オヌシは引っ込んでいろ!)))『黙れフジキド!お前が望むようヴィランも皆殺しにしてやる!だがワシは全ニンジャが憎い!ゆえに全て殺す!』

 

ナムアミダブツ!ナラクの言葉は支離滅裂だ!憎悪の対象であるニンジャ以外のヴィランも、ヒーローも、モータルの全てを惨殺すべく怨嗟の念をフジキドに送り込む。この漆黒のニンジャソウルは狂ってしまったのか?それとも我々の知り得ぬ何かをナラクは知っているというのか?(((オヌシの思い通りにはならぬ!)))

 

フジキドの、ヴィランスレイヤーの視界が徐々に肉体的現世へシフトチェンジされる。見えるのはヴィランスレイヤーを動かなくすべく、カタナが如き鋭さで迫る拘束布!しかしニンジャ動体視力を持つ彼にはあまりに緩慢に見える。「スゥーッ!ハァーッ!」落ち着いて小さくチャドーの呼吸を行うと、ギリギリまで引き寄せてマキビシ範囲から離れるよう後方へバックジャンプ!「イヤーッ!」

 

「甘い」だが、だがやはりプロヒーロー、赤黒のニンジャの着地点にはすでに新たなマキビシが撒かれている!さらに視界を封じるために布先からケムリ玉が4つこぼれ落ちる!BOOOM!マキビシ範囲だいたいを白煙が包み隠す

 

イクサは先の先の先をさらに読まなければインガオホーに追い立てられ爆発四散するもの。加えてイレイザーヘッドはサイバネ校門を背にヴィランスレイヤーをイクサさせることで次の行動を制限・予測し、マキビシの痛みによる判断のミスも誘発させる。即席で生み出したフーリンカザン、なんというワザマエであろうか!

 

ゴーグルを通してイレイザーヘッドは煙の先を見やる。(((そろそろ扉を登るか)))イレイザーヘッドは、敵がマキビシに気づいた上での行動の先を予測する。ヴィランスレイヤーの目的はここから逃げることだ。ならばそもそもまともに戦う理由などない。そうなれば、まず雄英バリアーが起動した校門を越えようとしてくるはず

 

そうなれば煙の範囲外、煙の流れからヴィランスレイヤーが出てくる場所を特定し、先読み布で四肢を捕縛する。マキビシを踏めばそこを狙えば良い。煙が晴れるまで待機したところで、その頃には援軍のヒーローもやってくる。複数で来られればより逃げることが困難になり、それであいつは完全に詰みだ。相澤は冷淡な目でそう思案する。そして夜に現れるネズミを待ち伏せるフクロウめいて、目を細めてヴィランスレイヤーが現れるのを待つ………

 

だが、いつまで経ってもヴィランスレイヤーは白煙から姿を見せない。「………?」不審を感じるイレイザーヘッド。(((マキビシに気づかず地面に落ちたか?だがそんな音は聞こえない。ならば煙の中でジッとしているか?それが悪手だということはあいつも分かってーー)))

 

「ーーゥーッ!ハァーッ!スゥーッ!ハァーッ!」そこまで考えて、相澤は独特なその呼吸に気づく。警戒して1歩下がり……、「イヤーッ!」ニンジャシャウトが轟き赤黒の影が飛び出す!そしてその影は水平高速でイレイザーヘッドへ向かっているのだ!「ッ!?」捕縛布を前方に伸ばすが、このタイミングで反撃を仕掛けたヴィランスレイヤーの非合理さで動揺したゆえに反応が一瞬遅れた!

 

「イヤーッ!」「グァ…ッ!」鮮烈なケリ・キックがイレイザーヘッドの鳩尾を突く!当然ヴィランスレイヤーは加減をしたので死ぬことはなく、イレイザーヘッドは痛みに呻きながら小さく吹き飛ばされてゆく。サイオー・ホース!今この瞬間、2人の優劣は完全に逆転した!

 

ヴィランスレイヤーは誰にも見られぬ煙の中で何をしていたのか?白煙に包まれたヴィランスレイヤーはそのニンジャ洞察力により、散らばるマキビシの安全地帯を即座に見つけだした。片足1人分の半分ほどしかない舗装路に彼は鶴めいて着地し、その姿勢を維持しながらチャドーしカラテを高めていたのだ!

 

あとは皆さんも目撃していよう。スプリングめいた片足跳躍でイレイザーヘッドとの距離を瞬時に詰め、動きを封じる蹴りをウィークポイントに叩き込んだ。「くッ……ッ!」おお、意識混濁手前の状態でなお、イレイザーヘッドに諦めの感情はない!ワン・インチ距離まで近づいたヴィランを捕らえるべく、最後の執念で捕縛布を操る!赤黒の殺戮者、ヴィランスレイヤーを捕らえるために!

 

だが、「Wasshoi!」蹴りの反動を利用してマキビシ地帯の上を跳ぶヴィランスレイヤー。空中で後転しながら再び安全地帯に鶴めいて着地…そして!「イヤーッ!」ゴウランガ!これはかの伝説の暗黒カラテが奥義、サマーソルト・キック!!

 

「サツバツ!」前進バック転で放たれたヴィランスレイヤーの脚はカマキリの鎌めいて鋭く、それは破壊に時間を要するはずの雄英校門を容易く切り裂くほどだ!「なっ…!?」腹部の痛みに堪えるイレイザーヘッドは目を見開く

 

数週間前にも雄英バリアーが破壊されたことはあった。おそらくヴィラン連合扇動者であろう死柄木弔の“崩壊”によるものでだ。しかしそれは死柄木の“個性”との強さによるものもある。少なくとも最高峰を誇る学園のセキリティは、例え“個性”を使用したところで簡単に突破できるものではないのだ

 

だが、だが見よ。多くの市民が、生徒が、ヒーローが、相澤消太が見ていた目の前で、雄英のセキリティバリアは破られた!それも特別な力に頼らず、純粋に積み立て上げられたニンジャのカラテによって!!

 

ヴィランスレイヤーは切り口に向かってポン・パンチを打つ!「イヤーッ!」分厚い壁を砕くことはできないが、凄まじい衝撃は鉄を大きくひしゃげさせ、人1人分は通過できるほどの穴を生み出す。露出した電子チップがニンジャ血液でできたニンジャ装束に踏み潰される。「逃げるぞ!!」背後で誰かが叫ぶがもう遅い。「イヤーッ!」轟くシャウトを置き去りにヴィランスレイヤーは駆ける。家屋の屋根を跳び、電線に足をかけ、漆黒の裏路地を走る

 

「なにあれ?」「ニンジャ!ニンジャ!」「アイェェェェ……!」老若男女問わず街行く人々のニューロンに深く刻まれた赤黒の影。ある者はそれをツチノコめいた希少性から眺め、ある者は根底的恐怖により震えながら失禁し、ある者はオレンジの夕焼けにより見えた「悪」「殺」のメンポに憧れを見い出した

 

この街の市民たちがヴィランスレイヤーの姿を再び見ることになるのは、そう遠くない未来である


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。