ヘタレな男とポンコツオペ子   作:人類種の天敵

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どもども、最近レギュ1.00アリーヤでロイ&ウッディーにボコボコにされた天敵です!あんまりにもイラついたんで1.20でぶっ殺しました!やっぱ1.20はビュンビュン早くて楽しいねぇー!!




鴉、増える

 

全身ASミサイルIS機『ヴェーロノーク』を使用するエイ=プールとの試合に根気勝ちを果たした俺は、鷹月大明神が手塩にかけて育てたUNACと呼ばれる無人機×6とデータ取りの為の試合を行うことになった。

ただ、流石に6対1はイジメだと抗議すると、なら3対6ならいいですね、と決められた。

いや無理だろ。

 

「ヴェニデ所属、ベッツィ・ロスです」

 

「あ、ぅ、ぁ、はい。至鋼 存夜です。ど、どうぞよろしく」

 

今回の相方、パートナーとなる人物は、オペレーターのカルマと同じ組織に所属している実力有望な操縦者と先輩の契約社員?らしい。

組織の方針でIS学園に入学していた所をカルマが常盤先輩に紹介してそこから組織との繋がりを得るためにノーマルACを貸し出しているのだそうな。

 

「ふふ、緊張してますか?」

 

ただ、このベッツィ…サン非常に美人デス。

訓練の時に扱う丈の短いショートジャケットの下にぴっちりと肌に馴染んでいるISスーツ(スクール水着)、推定Dカップ〜確定!しかも現役モデルと紛うほどのスタイルだ。

髪の毛は顎の下から切り揃えてあるショートカットのブロンズヘア。

顔も良くてスタイル抜群、雰囲気はクール系だけどゆるふわ系も含んでそうな感じ。

やべ、結構好みなんだけど。

 

「よよ、よろ…しく」

 

くそぉ、あまり美人と会話することのなかった中学生活がここで響いたか?

カチコチの噛み噛みでベッツィさんと会話してるけど内心引かれてないかな、引かれてたらもう絶望死するかもなぁ。

 

「可愛いんですね」

 

(ばんざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい)

 

やった!ひゃっほう!ベッツィさん万歳!可愛い!?可愛いて!?俺のこと可愛いって言い張りました!?うひょー!

 

『AC、なんでそんなに興奮しているんですか?ベッツィは確かに美人ですけど私や鷹月、雨燕常盤などで耐性が出来てるはずですが?』

 

バカ言っちゃいけねえよ。

いくら美人でもお前ポンコツだし、鷹月大明神はAI育成に夢中だし先輩は大胆すぎて逆に異性として見られてないのねって自信なくす。

ベッツィさんはそこんとこ男にとってのいい所を集めた存在ってわけかね。

 

「そういえば組織?」

 

『あ、はい。今更ですが私とベッツィはヴェニデという傭兵組織の所属になります。傭兵団と言っても銃を持って紛争地帯に突撃したり暗殺や用心棒な主流な部類では無いです。どちらかというと政治関連や実験機のテストが主な任務ですね。そのため組織の大半が女性です。ISを扱えるのは基本女性ですから』

 

「へー」

 

『今回は雨燕常盤との契約で組織の方も関心を高めています。彼女とコネが出来れば傭兵団の名声が得られますし、彼女の繋がりを目当てに国からの依頼も来ますから』

 

まあ、先輩と仲良くなれば世界各国から仕事が舞い込んでくるってわけか。

 

『といっても、雨燕常盤はぐいぐい押し売りする相手は嫌いですから、今の所はこの関係がベストなわけです。本社としてはもう1人、2人送り込んで彼女のお気に入り、つまりACを誑し込んで自陣に引き込みたいと考えてますがね。それがバレて契約を解消されたら目も当てられませんよ』

 

うお、ハニートラップって奴かよ、怖っ。

そんなん俺、対処できるわけねえじゃん童貞ナメンナヨ(汗)

 

『心配しなくても大丈夫です。こういうケースでは現場の声を第一とするのが私の組織なので私が止めている限り籠絡作戦は開始されません。それに、いざとなれば私とベッツィで迫って体の関係をネタに引き摺り込みますから』

 

「あ、そう?じゃ安心……………あえ?今なんつった?」

 

体がどうのって聞いたけど空耳だよな?

 

『そろそろUNACの準備が終わります。ACとベッツィはノーマルACの展開を』

 

「おい、無視すんな……」

 

やばい、不安になって来たぞオイ、

こいつポンコツだけど見た目はマジで良いからな、多分あっちから迫られたら形だけの抵抗すらせずに関係持っちゃうね。

ただその際に俺の息子を噛み切られないか心配なんですけど。

 

「そういや、あと1人は?」

 

『フォグシャドウの方はもう少し微調整があるようです。あちらはアメリカ空軍の実験機ですから慎重になってるようです』

 

「あー、失敗は許されない、的な?あとフォグシャドウって何?」

 

『深緑霧影(ふかみ きりえ)の通称です。そのまま霧影の英語読みですね。一応1年3組所属で実力もあるんですけど、何故かあまり知られていない生徒ですね』

 

「ほうほう、なるほど。3組のジレンマって奴だな」

 

どんな実力者でも3組にいると有名になることは絶対にないっていう奴だ。

多分結界か何かが張られてんだと思うよ俺は。

 

「フォグシャドウってアメリカ空軍のラプターを使うの?」

 

『はい、ラプターの説明も聞いておきますか?』

 

「一応な」

 

知っておいた方がいいなと思うとカルマに霧積の展開を頼まれた。

装置を起動してタンク型AC霧積を起動させると、HUD上にフォグシャドウーー深緑霧影な情報、使用する実験機ラプターの武器構成や特徴が出る。

 

深緑霧影 1年3組

鴉巣中学校出身、身長163㎝、血液型はA型、誕生日は3月3日、Cカップ(今後成長する見込みアリ)射撃適正A〜、近接適正B〜、IS適正B、飛行適正A+〜、回避能力S〜、状況処理能力A〜、情報収集能力B〜、存在感E-、コミュニケーション能力A-〜、家事能力S、女子力SS++、リアルステルス性能∞

 

非常に紳士的な性格で分け隔てない対応を心がけており、その信頼は厚い。

更にコミュニケーション能力にも富んでいて流行にも機敏であり、基礎能力やスキルは全て高い水準を誇り、組織内では文句無しの1年生最強の評価を持つ。

………が、それはあくまで組織内の評価であり、彼女に対する他の組織、各国の評価は無いに等しい。

その理由は彼女の存在感の無さにある。

理由は定かではないが、彼女は日常的に影が薄く、朝一番の登校&教室一番乗りをしていながらクラスメートからは大抵最後辺りに挨拶される→しかも、自分から挨拶しない限りは意識すらされない。

彼女のコミュニケーション能力はそんな自分の存在感の無さから鍛えられたと推測される。

恐らくドミナント。

恐らく純真乙女。

恐らく独り身。

間違いなく処女確定。

 

「………哀しすぎる。会ったら俺から挨拶しよう」

 

アメリカ空軍実験機ラプター

カテゴリー軽量二脚AC

機動性A+、防御性D-、戦闘距離→近距離、ステルス性A+、レーダー性能B

 

アメリカ空軍の実験機ノーマルAC、高いステルス性能を持ち、軽快なフットワークで敵を翻弄する戦法を得意とする。

その反面防御性能が低く、固められたら即あぼーん。

今回の武器構成はショットガン×2、ステルスミサイル×1、小型ロケット×1、連動ミサイル、デコイ。

 

「なるほど、おk。ベッツィさんの方は無いの?」

 

『ベッツィの方は組織の方で情報規制があるので公開は出来ないです。ノーマルACも霧積の改造ですから』

 

まあ、確かにそうか。

 

「ベッツィさん、俺今回は「ベティーとお呼び下さい」………うへ?」

 

「ふふ、ベティーとお呼び下さい。ね、AC」

 

「あ、ふぁい……」

 

ヤベェこの人可愛すぎる。

つーか初っ端愛称で呼び合うとかマジあかん。

ああ早く来てくれねえかなフォグシャドウって人………頼むよ、俺このままじゃ青春エナジーが許容限界超えて死んじまうってマジで。

 

「私のフレンチ75はキャノン系を装備してないので火力が足りません。機体データをそちらに送ります」

 

ベッツィ・ロス専用AC『フレンチ75』

カテゴリータンク型AC

右腕部武器

・Au-C-H30 バトルライフル

・AM/SGB-103 軽ショットガン

左腕部武器

・AM/BRA-224 バトルライフル

・WAKAKUSA mdl.2 軽レーザーライフル

肩武器

・ミサイル

 

霧積の設計図を元に他企業の技術を加えられたタンク型AC。

霧積程の防御力は無いが機動性や汎用性は高くなっている。

パイロットであるベッツィ・ロスの技量も合わさり、装甲と火力でゴリ押しする存夜機とは真逆の様々な状況や敵の相性に合わせて武器を変えていく戦法を得意としている。

その為、腕部兵装と背部兵装で戦う第1世代ノーマルACと違って背中に腕部兵装を追加・保持するハンガーシステムを備えた第2世代となる。

 

「……オイ俺が好き好んでこんなゴリ押し機に乗ってるとマジに思ってんのか?」

 

『………』

 

なんか喋れよ、なあ?

 

『申し訳ない気持ちで一杯ですが、これも仕事の内ですので』

 

「上等だ!このポンコツオペレーター!毎回毎回対戦相手の致命的な情報ミスをありがとよ!おめーがもっとマシなブリーフィングしてくれたらオルコット戦ももっと楽だったと思うね!ケッ!」

 

『なっ!アレは元はと言えば私が折角用意したラファールをブリュンヒルデがACに使わせなったことが原因じゃないですか!貴方に合わせた武装もわざわざ書類まで用意して取り寄せたんですよ!なのに肝心の操縦者がスクールカースト最下位だからブリュンヒルデが調子に乗るわ雨燕常盤はISよりも強いノーマルACを貸し出すわ。私がその旨を報告する度に「もう少しガッツいてこーぜ、な?」だなんて組織の上層部から言われるんですよ!?はあ?お前らバカか?それで雨燕常盤が離れたらお前ら責任取れの?ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

「お、おう?」

 

なんだ、その、お前も結構大変なんだな。

いつもは冷静に毒を吐くお前が今まで見たことない顔と大声で苛立ちをぶつけるなんてよ。

 

「……すまない、遅れた」

 

『はぁはぁ。いえ、時間通りです。AC、こちらがフォグシャドウです』

 

今まで溜め込んで来た鬱憤をカルマが発散した後で丁度タイミングよくフォグシャドウもとい深緑霧影さんが来たようだ。

……いや、無理して作ったような微笑ましい顔を見るに会話全部聞いてたな。

ああ、なんかこう見るとすっげ苦労してそうな人だ。

存在感が無いらしいし本当に声かけられないと気付かなかったあたり日常的に親友のドロドロした関係とか寝取り寝取られの話とかを間近で聞いたり修羅場に空気参戦してたりしてそーな人だ。

 

「どうも、至鋼存夜です。アリーヤとでもACとでも、まあ好きな方で」

 

「あ、ああ!深緑霧影だ。ノーマルACにはデータ取りに数回乗った程度で実戦は今回が初めてだ。何かあればその都度フォロー頼んだ」

 

深緑霧影 フォグシャドウ、確かに顔は美人なんだけどそれ以上にあんまり印象深く記憶に残ら無いって感じ。

ああ、リアルステルス性能か印象操作ってやつ?

まあ、男の俺に対してフォローを頼むくらいだから女尊男卑思想に染まってないっぽいし実力もあるみたいだから仲良くしよう。

………なんか、表向きは友達いるっぽいけど本当のところボッチみたいだしね。

俺や常盤先輩と一緒にボッチーズ同盟組も。

 

「よろしくフォグシャドウ。とりあえずフォグシャドウとベティーに霧積のデータを送りますんで」

 

「了解」

 

「分かった」

 

今回俺が使う霧積の武装は、右腕部にバズーカ、左腕部にセントリーガン《typeガトリング》、右背部にグレネードキャノンと左背部にガトリングキャノンだ。

戦法としてはセントリーガンをばら撒いてデコイ兼ミサ迎撃の子機に注意を向けさせバズーカorグレキャとガトリングキャノンで敵全部纏めてゴリ押しで潰す。

戦いは火力とゴリ押しだよ兄貴。

なのでベティーとフォグシャドウの2人は敵をあらかた纏めてくれると助かるが、鷹月大明神がそうさせないようにUNACに指示を送るだろうな。

 

エイミングホーク(鷹月静寐)も準備出来たみたいです』

 

ゾロゾロと鷹月大明神が溺愛するUNAC部隊がアリーナに現れる。

フォグシャドウはステルスACラプターを、ベティーもタンク型ACフレンチ75を展開、距離を取って試合が始まることとなる。

 

『じゃ、打ち合わせ通りに。U1はアタッカー、U2はスナイパー、U3・4は支援型とU5が火力型、U6は補給型なので無視してオッケーだと思いまっす。セントリーでミサイルは迎撃するのでU1、U2、U5を優先的に』

 

『了解、ターゲット捕捉。確実に潰す』

 

『フォグシャドウ、戦闘開始する』

 

『『『ターゲット了解、オペレーションを開始します』』』

 

UNAC×6vsAC×3が始まった。

俺は直ぐに扇状にセントリーガン……せん、せん…千鳥の子機をばら撒きバズーカをこっちに向かってくるU1に撃つ。

U1はバズーカ弾を回避してライフルを撃ってくるが霧積の実弾防御にライフル弾は貫通しない。

カンカンと弾いた後お返しのバズーカとガトキャで反撃する。

 

『お前の相手は私だ』

 

U1の横合いから深緑色の機体が強襲、手持ちのショットガンで大量の拡散弾を容赦なく浴びせていく。

この勢いにU1は対応出来ず、フォグシャドウに滅多撃ちを喰らっている。

 

『U2、U5は私が潰します。ACはU3、U4を』

 

フォグシャドウが敵アタッカーのU1を翻弄、ベティーはタンク特有の厚い装甲と元々の技量でスナイパーと火力型をギリギリで抑えている。

 

『………さて、と』

 

俺の目の前には二機のUNACがいる。

一方はガトリングガンを両手に持ち、背中にミサイルを、もう片方も背中にミサイルを、両手にはパルスマシンガンとバトルライフルを構えている。

 

『火力ゴリ押しガチタン相手にぼけっとしてんじゃねええぞおおおおおおおららららぁぁ!!!』

 

直ぐ様ガトキャとバズーカを撃ちまくりつつ前進。

あっちのミサイルは千鳥が漏れなく撃ち落とすので構わず前進。

あっちのガトリングガンやらバトライが飛んでくるけど殆ど跳弾するし装甲が堅いし前進。

相手をガトキャで蜂の巣&グレキャで一撃死させるために有効射程距離まで突っ込まないとねー。

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』

 

速度の乗ってきた霧積が直進距離を突っ込んで行く。

ISと比べて劣悪な機動力が弱点のタンク型ACだが、それはあくまでISと比べたら、だ。

直進距離をMAXで走れば超速いし勢いそのままブーストチャージ……あ、この場合ブーストタックルだわ……をすれば目の前の貧弱貧弱ゥなUNACなんぞ一撃でバラバラよ!

 

『ターゲット接近。オペレーションDに移行します』

 

なんだ、オペレーションD?アレな感想だけどなんも怖く無い名前だな!最終的に光が逆流してあぼーんしそうな感じィ!?

 

『オペレーションDへ移k『ガッシャン』あry』

 

ドガン!ドガンドガンドガン!!ボーン

 

『………え』

 

引き撃ち挙動に移ったUNAC二機がぶつかり合ってもつれて転けて、そのままミサイルを撃ちまくって自爆した。

 

『……え?あ、あれ!?目を離してる間にU3とU4がやられちゃったっていうの!?』

 

あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!

俺は UNACの前でグレキャを撃つ準備をしていたらいつの間にか勝ってた。

な… 何を言っているのか 分からねーと思うが 俺も 何があったのか 分からなかった……。

ピ-ピ-ピ-ボボボボボだとかアクアビットマン!!だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ。

 

『流石ですね。AC』

 

『お見事です』

 

『流石だ』

 

やめて!?そんな、俺の手柄みたいに言わないで!?

つーか鷹月大明神!AIに難ありってレベルじゃねーだろ!致命的だよ!致命的損失だよ!クト◯ルフ神話TRPGで言えばファンブルしてるよ!もう少しで俺の方が一時的狂気に陥るとこだったわ!

 

『こっちは終わった。後は…』

 

『ゆ、U1!?』

 

『敵の弾切れを確認。補給路を潰す』

 

『U6!やられた。これじゃあ弾薬の補給が出来ない……』

 

勝手な自滅でU3・4を失ったUNAC部隊はそのすぐ後急速に瓦解してしまい、結果はAC×3の勝利だった。

やっぱりAIのパターンや思考ルーチンがお粗末すぎたんだね。

まあ、鷹月大明神が作成してたプログラミングはアタッカーのU1に結構割いてたらしいし、仕方ないっちゃ仕方ないのかね。

なんにしても、あんまり締まらない戦闘だったかもな。

 




とりあえずライバル枠で装甲3姉妹とドミナント隊長とジナ姐(まな板枠)を、あと敵対勢力にビーハイヴ出したいっすねー。
ジャックも出したいけどやっぱゲイヴンで出すかレズにすふか……。

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