パソコンが壊れて、十八話近くのデータが吹っ飛んだメガネコです。
また、一から作り直しです………。
前回処罰に関すること書くとか言ってたのに、今回校長出てきません。
ぽわぽわ書いた後になると思われます。
ご指摘、ご感想あればしていただけると幸いです。
めぐりside
彼の勉強を見ていたら、あっという間に時間が過ぎ、五時ごろになっていた。
さすがに、ずーとこのままでは疲れてしまうだろう。
「八幡君、もうすぐご飯の準備もしないといけないし、切りのいいところで終わりにしようか。」
あれ、返事がない。
すごい集中している。気づいてないみたいだ。
指で、頬っぺたをムニムニつつく。
意外と柔らかく気持ちいい。
「お~い、もうご飯にするから、終わりにしよ?」
「すいません、集中してました。」
彼が、頬をポリポリとかきながら答える。
うっすら赤くなっているのは、照れてくれているのだろうか?
「いいよいいよ、気にしないで~。それより今日はご飯何がいい?」
彼は、口に指をあてながら少し考え、
「和食にしませんか?洋食が続いていますし。」
「じゃあ、魚にする?確か何かあったはず。」
そう言いながら冷蔵庫を確認する。
うん………見なかったことにしよう。
冷蔵庫を見て固まっていると、後ろから声が聞こえた。
「サンマがあるじゃないですか。塩焼きとかば焼きにします?トマト煮とか作れますけど。めぐりさんどうしてそんなに嫌そうなんですか?」
不思議そうに私の顔を見てくる。
「いや、サンマ食べれなくないけど、青臭くて苦手なの………。」
うん、恥ずかしながら苦手なんです。
鼻から抜けてくる、青臭さが苦手。でも、秋のサンマっておいしいんだよね…。
というか、食わずきらいがあるなんて、子供っぽいと思われないかな…。
彼は微笑みながら
「臭みの取り方なら、いくつかありますから、たぶん大丈夫だと思いますよ。
というか、めぐりさんでも苦手なものがあるんですね。」
「むー、私だって苦手なものぐらいあるよ!」
ほっぺを膨らませながら反論する。
すると、私の膨らんだほっぺを彼が指で優しくつつきながら
「俺にも苦手なものありますし、別に子供っぽいとか思いませんよ。」
彼の触れている場所から、じんわりとあったかくなるのを感じる。
顔が赤くなるのがバレないように急いで話題を変える。
「ど、どうやって臭みを取るの?」
「まあ、見ていてくださいよ!専業主夫志望の実力を!」
軽い感じで話せるようになってきている。
少しづつ良くなっているのかな…?
そう言ってサンマの下処理をしていく、彼の背中を微笑みながら見ていた。
・
・・・
・・・・・
彼の下準備が終わり、お味噌汁のだしを取ったり、ほうれん草のおひたしを作り終えたところで、家の電話がなる。
番号を見てみると、お母さんからだ。
「もしもし、お母さん?どうしたの。」
お母さんと言う言葉を聞いて、八幡君がビクッとして背筋を伸ばす。
その光景をみて、クスッと笑ってしまう。
「あらめぐり、誰かいるのかしら?」
お母さんが楽しそうに聞いてくる。
「い、いや~、誰もいないよ~。テレビで面白いのがやってて、それで笑っちゃった。あはは~」
今ばれたら、なんて言われるんだろう…。お母さん日頃からいい男の子はいないの?ってきいてくるし、お父さんは、お父さんで出来たらお話したいね~って言ってるし。
バレたら、確実にからかわれる……。
「ふーん、そうなんだ。
台風だからだいじょうぶかな?と思って心配してたけど、彼氏がいるなら大丈夫ね。」
「ま、まだ、彼氏じゃないよ!!」
思わず、反論する。
「あれー、お母さんの耳には、『まだ』って聞こえたけど、やっぱり男の子がいるんだー」
し、しまった。
余計な事言ってしまった。
電話の向こう側で、お父さんが椅子から落ちたような音が聞こえる。
「にゃ、にゃれもいません!!」
「必死になっちゃって、そうか、やっとめぐりにも男ができたか…。
まあ、大丈夫そうね。あんまり変なことはしちゃだめよ?」
「わ、分かってるよ。八幡君はそんなことしないよ!」
「へ~、八幡君っていうのね。めぐりがそういうなら大丈夫ね。
じゃあ、明日の夕方ぐらいに帰るから、おやすみ~」
「あっ、ちょっt」
電話が切られてしまった。
受話器を置きながら、思わず口からため息が出る。
確実にお父さんにもバレた………。
どうしようそう思いながら、八幡くんの方を見る。
すると、彼はこちらを向きながら顔を赤くしている。
落ち着いて考えてみると、結構なことを言っていなかったかな私…。
何も言わず私は、その場で頭を抱えながら座り込んだ。
その後八幡が、めぐりさんを回復させるのに時間がかかったこと、めぐりのお父さんとお母さんが、二人して赤飯を食べたことは、また別のお話。
八幡side
勉強を終了させ、食事の準備をしている。
めぐりさんにも、苦手なものがあるということを知ったり、ほっぺをつつき合ったり。
言葉にすると、結構なことしてるな………。
今は、二尾あるサンマをさばいているところだ。
まず、ボウルに水を入れ、大さじ1から2ぐらいの塩。片栗粉大さじ1を入れ、そこでサンマを軽く洗う。
こうすることで、魚のヌメリがとれ、臭みを取ることが出来る。
注意事項としては、洗いすぎるとうまみがにげるので、軽くにしておくこと。
捌くと言っても、塩焼きにするものは、内臓だけを取るだけなのだが。
ただ、内臓は焼く前に取るのは、ほんとはおススメされていないそうだ。
なんでも、内臓周りについている油がおいしく、もったいないからだそう。
もう一尾は、かば焼きにするために、三枚におろしていく。
おろした身を、それぞれ二等分にしていく。
「八幡君って、三枚におろせるんだ…。」
めぐりさんはと言うと、ほーっと言う感じで感心している。
誰かに、褒められるというのは素直にうれしい。
「ありがとうございます。取った内臓のところに大葉を入れておくのも臭み取りにいいそうですよ。」
ほぇと感心している。
ほんとなにしても、可愛いなこの人。
あざとさを感じない。純粋に可愛い。
うん、戸塚と同じくらい。
そんなことを考えながら、二人で料理の下ごしらえをしていく。
あらかたの下ごしらえが終わり、めぐりさんの入れてくれたコーヒーを飲みながらホットしていると、電話が鳴り始めた。
めぐりさんが、電話に出るなり
「もしもし、お母さん?どうしたの。」
お、お母さん!?
お母さんって、あのmotherの方のお母さん!?
思わず背筋が伸びる。
それを見てめぐりさんがくすっと笑っている。
うん、恥ずかしいね……。
「い、いや~、誰もいないよ~。テレビで面白いのがやってて、それで笑っちゃった。あはは~」
そりゃそうか、いきなり電話にでて笑っちゃったしね。
めぐりさんごめんなさい、なんでもするから、許して下さい。
「ま、まだ、彼氏じゃないよ!!」
えっ、ちょっと待って、お母さんいったい何が起きているの??
なんで、彼氏の話になっているのん?
めぐりさんお顔が真っ赤になってるんですけど……。
「にゃ、にゃれもいません!!」
たぶん、誰もいないということを言いたかったんだろう。
というか、さっきから、めぐりさんのキャラ崩壊がひどい……。
いや、まあ可愛いんですけどね。
「わ、分かってるよ。八幡君はそんなことしないよ!」
ごめんなさい、言われたことがすごく想像できるんです。
そんなことって、まあ、うん。
でも、俺ってめぐりさんのいろいろ見ちゃってね。
いかん思い出したら、まずいことになる…八幡の八幡が浮上しちゃう!
「あっ、ちょっt」
めぐりさんが、何か言い終わる前に電話が切れてしまったようだ。
「はぁ」とため息をついている。
そして、こちらを向き顔を赤くしながらその場でうずくまってしまった。
ご家族にばれてしまったみたいですね…。なんか、すいません。
俺としては、普段見れそうにないめぐりさんのいろいろな顔を見れたからよかったんだけどね。
そう思いながら、めぐりさんの背中をさすりながら、励まし続けた八幡であった。
いつもより短くなりました。
うん、心も折れそうです………。
八万字近く消えたのは、きつい……。
めぐりん私を癒してくれ……(;´Д`)
サキサキでも全然いいよ。←作者がめぐりんの次に好きなだけ。
それでは、最後まで見てくださりありがとうございました(^o^)丿