修学旅行前ちあきの屋敷にて、
ヴィレムside
「つーわけで俺来週に沖縄に行くから、土産物欲しかったらこの紙に書いてくれ。馬鹿以外。」
そう言って彼女らの前にメモ帳を置いた。
「ヴィレム君、こういうのは自分で偏見を持って考える物じゃないか?」
「時間短縮のためだ!(面倒なだけだが)」
「あ~、まあなんだ。書いとくか。」
「よし、副部長。次は私だな。………ほら、リーリャ。」
「うん。ありがと、ちあき。」
「よし、書いたな。じゃあ、これでいいか。もちろん宗重郎さんには買うから安心しろ。」
そうして俺はメモを回収しようとした。
「待てー!なんか忘れてないー!」
「ああ、ごめん。執事さんの分も買わなきゃな。」
「違うー!なんで私には無いのー!」
「ああ、そのことか。お前の分は決まっているからな。特に言う必要がないと思ってたわ。」
「ええ、マジ。良かったー。」
「ああ、ゲテモノ料理とかにしようかと。ん?聞いてないか。まあ、いいか。」
「それは優子でも確実に切れると思うぞ。」
「包装と中身が違うように偽装するから大丈夫だろ。まるで業者が間違えたようにしっかりと偽装するから。」
「そこまでするものなのか?」
「ああ、あいつ。リアクションが面白いだろ。ああいうやつがいじられキャラというのに正しいだろ?」
「確かに否定はできないな。」
「部長は存在がギャグだからな。」
「?」
俺の問いに関して二人は肯定した。だが、リーリヤは分かってなかった。この話は終わりにして、別の話題をふることにした。
「そういえば、お前ら。メールは見たか?」
「うむ。いずれ、戦ってもらえるのだろう。楽しみだ。」
「君が彼女のリアルでの知り合いだったのはびっくりしたよ。」
「ちあき、うれしそう。わたし、も、うれしく、なった。」
「ねえねえ、ちあちあ?胡桃ちゃん?りぃたん?何の話?」
「おい、もしかして優子には………」
「送ってないが?どうした。」
「だから、何の話?」
「何ということもない。ただ、いずれ【ブラック・ロータス】がちあきの挑戦を受けてくれるということだ。」
「………え?えー!マジでホントにウソー。」
「壊れたか?」
「壊れたな。」
「こわれ、た?」
「もともとだろ。」
そして優子は数分間思考が停止した状態になり、俺たちが執事さんに呼ばれて別室に行ってしばらくして叫んでた。その後リーリャがlevel3になったのだと近況報告じみたことをした。ちあき達演算武術研究部がリーリャがlevel4になったらレギオンを作るといっていた。その時、ちあきにレギオンに誘われたが保留にしてもらった。因みに俺が入ることは賛成のようだ馬鹿以外は。それから、いつものようにある程度騒いで帰った。
バイトがきつい。特に接客が。