慧心学園から少し離れた所に公園がある
そこに俺と湊は移動した
ここは夕日が綺麗と言われているが、あまり知られてない穴場らしい
そこで湊は自分の過去を語った。自分が勝利のために厳しい練習をチームメートに強いたこと。そして誰もついていけずに孤立したこと。
そしてそのまま学校での居場所も無くなり学校に行けなくなり憲心に転校したこと
「だからね、憲心に女バスがないって聞いてそのままバスケを辞めようと思ってた」
「けど、できなかったんだろ」
「え?」
どうやら俺の考えは当たったらしい
「山崎翔悟って知ってる?」
「え?日本男子バスケのエースだったあの?」
「ああ、そして俺の親父だった」
「え?じゃあ…」
「そう、親父はもう死んでる。で、その後ストレスでお袋も死んだ。
それで親がいないからっていじめられ憲心に来た。だからその時バスケは辞めるつもりだった。でも、できなかった。俺にはバスケしかなかったから」
それを聞いた湊は少し泣きそうだった
「それに、湊の才能は日本の将来に役立つ。だからこんな所で才能を潰したくないしな。だからバスケ辞めんなよ」
そう言い、俺はベンチから立ち上がり帰ろうとした
「山崎君、ありがとう」
お礼を言った湊の顔はどこか吹っ切れた様子だった
翌日、朝は早めに来て男バスに入部する事を顧問の小笠原先生に伝え
教室に戻ると何故か顔を真っ赤にした湊とその他女バスメンバーがいて
「さぁ言え!昨日何をしてたんだ!」
「な、何もしてないよー!」
尋問されてた
「あ!きたわよ真帆!」
「よーし捕まえろー!」
何がなんだかわからないうちに捕まり湊と一緒に尋問を受けることになった
「さぁ昨日何があったか言え!」
「何もないから尋問終了で」
「嘘は吐くな!昨日公園でもっかんとかけるんが2人きりでいたのを目撃した人物がいる!」
あーその事ねと1人で解釈していると
「しかもいい雰囲気だったらしいじゃん!気になるっしょ!」
いい雰囲気とは全く別の、しかもだいぶ重たい話をしていたのだが、この場合言ってもいいのか、駄目なのかわからなかったなので
「今度の土曜日バッシュ買いにいく約束した」
とテキトーに嘘をついてみる
「デートじゃん!」
と三沢が言い始めた。その瞬間湊がショートし、香椎は顔を赤くし、
袴田は永塚に「デートって何?」と聞いている
とりあえず尋問は終わったが、クラスのみんなから
「え?!湊さんと山崎君付き合ってるの?!」
「まさに美男美女だねぇ〜」
「リア充爆発」
的な事を言われている
そういえば、最近色々な人と喋ったな。これもバスケのお陰かなと思いつつ授業の準備をしだした
お話しコーナー 作者×翔
翔「で、暇つぶしにまた呼ばれたと」
作「デート約束した訳ですが意気込みをどうぞ!」
翔「死ね」
作「酷い!」
翔「もう終了でいいでしょ。次回もお楽しみにー」
作「え!?ちょ、まっ「うっさい」ゲフッ」
次回もお楽しみに