やっぱり失敗のない告白をしたい戸部の甘い考えは間違っていた 作:春の雪舞い散る
誕生日の翌日
陽乃さんの部屋に集合した小町聖誕祭のスタッフを集めての慰労会
沙希には悪いが埋め合わせに今度けーちゃんと蒼空をつれて来週の土曜日に一緒に水族館にいくと二人の前で約束して慰労会の料理の担当を頼んだ
因みにその翌日はホワイトデーのイベント開催日
最初は色々と不満を言っていたが
「 大志、親父さんとお袋さんってこの時期年度末でこの時期忙しいんだろ? 」
そう声を掛けると
「 そうっすね、姉ちゃんや俺も出掛けた記憶無いっすね 」
そう答えるのを聞いて
「 ここ最近色々我慢させてるからな、二人にも… それでも良い子にしてる二人にご褒美があっても良いんじゃねえかと思うんだがな?そう思ったんだが… 」
俺がそう言うと、やっと納得してくれたんだが… えっ? 陽乃さんが大人しいんじゃないかって?
今日の場所提供の代わりに16日に放課後ショッピングのお供する約束してるから余裕なんだよ
因みに、その翌日は色々お世話になってる雪ノ下ママ改めママノ下さんのお供をする約束になってる
勿論その翌日は城廻先輩の合格祝いの食事に招待されているので既に塞がってる
月曜日、特に何事もなく一日が終わり放課後になり部室にいくとナゼか黒笑みを浮かべた陽乃さんが待っていて
「比企谷君、校長の許可を貰って奉仕部男子のユニフォームに採用されたから早速着替えてっ♪」
そう言って陽乃さんに渡された服は一昨日着たばかりの燕尾服で逆らっても無駄なのは既に刷り込み済
服を着替え終えると今度はティーポットとカップに(俺が昨日焼いた)クッキーを添えたものを渡され
「談話室のお客様にお出ししてきて」
そう言われて渋々談話室に向かう俺
勿論授業が終わって未だそれほど時間がたってる訳じゃないから悪目立ちする俺がティーセットを持って談話室に
すると驚いた事にママノ下さん始めPTAの皆さんが集まってらして
「彼が噂の比企谷君です、未だ未知数ではありますがうちの筆頭執事が後継者にしたいと言わしめる機転が利き尚且つスマートな身のこなしのできる若者です」
そうママの下さんにそう言われて
「?」
と、思っていたら
「紅茶も美味しく淹れられ美味しいクッキーも焼ける男の子…」
この人は確かPTAの会長さんだったか?その人にそう言われてくすぐったい俺は
「紅茶もクッキーも詳しい友人に習っただけで別に俺の手柄と言うわけでは…」
そう言い訳する俺に
「貴方のご両親にもご両親がいるように貴方の恩師にも恩師がいます
それと同じで貴方に教えてくれた友人にもやはり教えてくださった方が居るはず
ですから貴方は驕らずそういった方達に感謝と敬意を忘れずに紅茶を淹れクッキーも焼けば良いのではありませんか?」
そう諭すように言われて
「まぁそうですね、今まではそこまで明確に意識はしてませんでしたけどこれからはそう意識する事にします」
そう俺が答えると校長が
「ご苦労様、来年はいよいよ君も大学受験だが更なる活躍を期待してるから頑張りたまえ」い
そう言われて談話室から退出したが
なんか恐ろしい、マジ恐ろしい、まるで猛獣の檻にでも迷い込んだらこんな気分を味わうんじゃないかってくらいに睨まれてるんですが…
俺皆さんを怒らせるような事なんかしましたっけ?
いや、あれ、茶道同好会?フラワーアレンジ愛好会?美術部?カラオケ同好会は大学のサークル…え?非公式だから問題ない?は?隣人部?そんな部聞いたことないですよ?
はい、字面でもおわかりいただける通に揉みくちゃ状態で部室に戻ることもままならない状態
いっその事部室にではなくお家に帰りたいてござる