やっぱり失敗のない告白をしたい戸部の甘い考えは間違っていた 作:春の雪舞い散る
何せ二次作に手を出し始めて始めて迎えたヒロインの誕生日ですので頑張りましたっ!
昨日は陽乃さんの誕生日
俺の運命を変えてくれた人で大切な人たちの中の一人で大学生の陽乃さんのため学校の友人達も多数集まり俺達奉仕部も裏方からホストホステス役で協力参加し
けーちゃんと蒼空も部員じゃ無いが癒し担当で多くの人達から愛されてたが一番喜んでいたのはパパノ下さんとママノ下さんだったに違いない
そして明けて今日なんだが誕生日プレゼントは一日俺を貸しきりたいと言われて早朝から出掛けている、陽乃さんの車で
「比企谷君は免許取るのぉ~っ?」
流れる景色をぼんやり眺める俺に陽乃さんのがそう聞いてきたので
「そうですね…こうして外の世界と切り離されパーソナルスペースが確保されることや電車やバスみたいに時間が決められてないのは魅力的ですが…」
「それ以前に家を出たくないんだ…」
「ま、そんなとこですね…車なんか買ったに日は今以上に小町に引っ張り回されるのは目に見えてますし…
そもそも俺がそんな積極的に自分から動くキャラじゃないの陽乃さんもご存知でしょ?
それに何だかんだと言いつつ最近は結構お菓子作りにハマりつつありますしね」
そう言うと声のトーンが明らかに落ちた陽乃さんが
「そうだね、今日だって私が引っ張り回してるわけだしね…」
そう小さな声で言ったのを難聴系の主人公じゃない?俺は聞き逃すはずもなく
「こんな日もたまには悪くないと思いますよ?陽乃さんが誘ってくれなきゃ外出する気もないだろうし…」
そう俺が言うと
「そう言えば今朝は早く起きていそいそとお弁当用意してくれてたものね」
一転して嬉しそうな声の陽乃さんが言うと
「大学に行く様になったらわかりませんが今年はそんな余裕有りませんし…
何より免許の無い今の俺は陽乃さんが疲れても運転を変わることはできませんからね」
そう顔そらしたまま言う俺に
「全く素直じゃないな…八幡は…」
そう言われた俺は勿論
「まぁ、それが俺ですからね?素直な俺なんかもう俺じゃないですから陽乃さんみたいなお姉さんが尻を叩かなきゃ…
って何だよ?それまるっきりうちの両親みたいじゃねえかよ?親父も母ちゃんによく尻を蹴飛ばされて言うこときかされてるよな?」
そうぶつぶつ言ってたら
「あはは、うちも似たようなものだよ
表向きは夫唱婦随の体裁を取ってるけど実質実権を握ってるのはお母さんだしね?」
「夫唱婦随ならぬ婦唱夫随、夫が妻についていくって感じっすか?」
「うんそんな感じかな?でもそんなの今に始まった事じゃないよ?
その証拠がサザエさんのマスオ、サザエ夫婦やマスオの同僚のアナゴ夫婦が良い例じゃないかな?」
そう言われ
「そうですね、実写版でもアナゴさんはしっかり尻に敷かれてましたね」
そう答えると
「八幡もその気質、しっかり受け継いでると思うよ?
夫婦じゃないけど妹の小町ちゃんに頭が完全に上がらないものね、あれは単なるシスコンなだけじゃなくその気質も影響してるんじやないのかな?」
そう言われ思い当たる節がありすぎる俺は話題を変えるために
「この先にパーキングエリアがあるみたいですからそろそろ休憩にしませんか?」
そう誘導してみると
「そうだね、お腹も空いてきたことだし良い頃合いかな?」
そう言って見えてきたパーキングエリアに入るためにウインカーを上げ空いてるスペースに滑り込むと荷物を持って車外に降りると陽乃さんは…
うん、ここではあえて触れまい
戻ってきた晴乃さんはどうやら焼きそばとたい焼きを買ってきたようでそれらと一緒にサンドイッチを食べることにした
陽乃さんのリクエストに応えあーんしあいながら
勿論めちゃくちゃ恥ずかしかったが今日は特別だし周りに居るのは知らない人間ばかりなんだからまぁ良いか?
と、開き直れたし何より陽乃さんが喜んでくれてるから由としよう
食べ終わった後、特に目的地のある訳じゃないらしい陽乃さんがうとうとし始めた為俺の膝で休んでもらい冷えたマッカンを飲みながら見守ることにした
小一時間ほど眠っていただろうか?目を覚ました陽乃さんは顔を洗いに行き俺は目覚ましのコーヒーを買いに行き二人で飲みながら待ったりと過ごした
完全に目を覚ました陽乃さんが再びハンドルを握りドライブ再開
しばらく走ると縁結びの神様をまつった神社が在るらしく寄ってみようと言う話になりお詣りすることにした
夏の熱い陽射しが照りつける境内は誰もおらず二人ならんで参拝した
参拝客は居ないが一応社務所が開いており柄にもなく恋愛成就と小町のお土産に家内安全のお守りを買った
神社の前には小さいながらも門前町がありその内の一軒の甘味処に寄り二人であんみつを食べた
それからしばらく散策した後に見晴らしの良い公園を見つけお昼にすることにした
…何か食べてばかりだな?
とは言え今度も小さなおにぎりと唐揚げに玉子焼きを二人でつまむだけだから一回一回の量自体は大した量ではないのだがな
別に特別なことをしてる訳でも贅沢…いや、これはこれで贅沢なのかもな…
特に目的もなく無為に時を過ごすこの一時はかけがえの無い時間かもしれないとそう思えた
帰りも陽乃さんの運転で帰る以上無理は禁物だから早めに帰ることにした
そして俺の家に着き構図的にはかなりおかしいが車から降りる前俺は小さな包みを渡し
「陽乃さんの事が好きです、愛してます…結婚を前提にお付き合い願えませんか?」
そう言って頭を下げ
「今はまだ学生でバイトもしてないからこれで精一杯だけどいつかはきっと…だからよろしくお願いします」
そう告げると陽乃さんは俺に抱き付き
「嬉しいよ…八幡…きっと八幡は自分からは言い出せ無いだろうから私がプロポーズするつるもりだったけど八幡から言ってくれて…
勿論慎んでお受けします」
そう陽乃さんが返事をくれて咳払いで我に返り車外を見ると呆れ顔の母ちゃんとにやにや笑う小町が居て
「仲が佳いのは大変よろしいのですがお兄ちゃん、まだ完全にくらいとは言えないこの時間の自宅前でなにやってるの?」
そう言われもう一度回りを見回すと結構な数のご近所さんが集まっていた…ってマジかよ?
いや、それはいきなりこんな場面を見せられたご近所さん達もマジかよ?
と、言いたいだろうな…
俺もそんな場面に出くわしたら絶対に言ってその後にハゼロリア充と言うまである
ただ幸いなことに皆さんから祝福の声しか聞こえず
「陽乃さんはこのままお兄ちゃんを乗せて陽乃さんのご両親にもご挨拶をさせるべきです」
と、言い出し母ちゃんにも
「吉報を期待してるからね、八幡」
そう言われご近所の皆さんから祝福のと声援を受け俺達は雪の下家に向かうのだった
fine
ご意見いただいたゆきのん、ユイユイ(この表記は少なくともこのシリーズの本編では使いません)、隼人の続編ですが基本的にキャラ崩壊前提になります
因みにゆきのんのキャラは…雪ノ下の名に懸けてが口癖なキャラでユイユイは赤い修道服を着たシスターを参考に考えてますがわかる人はわかりますよね?
隼人に関しては今のところ膨らむ要素が思い浮かばないのであとがきでちょろちょろっと触れるくらいかも?です
それでは皆様ごきげんよう
いかがでしたでしょうか?陽乃聖誕祭スペシャルは?
シリーズ連載中の本作がこうなるかはわかりませんがハッピーエンドの内のひとつだとは思っています
それでは今回も読んで下さった皆様有難うございました