やっぱり失敗のない告白をしたい戸部の甘い考えは間違っていた 作:春の雪舞い散る
雪ノ下が戸部の依頼を引き受けたのがよほどうれしかったのかいつものように雪ノ下に抱き付いて百合百合しい空気を醸し出し、葉山と戸部も苦笑いしていると部室の戸が開きその人物が部室内に乱入してきた
「 比企谷君、ひゃっはろーっ♪ 」
そう言ってやはりこちらもいつものように…当たってます、どことは言いませんが夢と希望が詰まってたわわに実ったあれが二つ当たって俺のライフをごりごり削ってますから…
それに雪ノ下と由比ヶ浜の目が怖い…後、目が怖いから勘弁してください
そう思っていたら
「 姉さん、いつも言ってるように部外者が勝手に出入りしないでちょうだいっ! 後お帰りはあちら 」
と、テンプレ対応する雪ノ下を相手にしないで
「 ガハマちゃん、面白そうな依頼を引き受けたんだねっ♪ 」
そう笑いながら由比ヶ浜に話し掛けたが俺と雪ノ下、そして葉山はその目が笑ってないどころか相当なお怒りであることに気付いたが浮かれている由比ヶ浜は全く気付かずに
「 ですよねぇ~っ、やっぱしこーゆー恋愛イベって応援したくなっちゃいますよねぇ~っ♪ 」
そう嬉しそうに話す由比ヶ浜とは対照的に雪ノ下さんの介入を鬱陶しいと思っている雪ノ下
不味いことを聞かれてしまったと思いが顔に出ている葉山に面倒臭いと感じる俺達三人が見守るなか
「 だよねぇ~っ、ガハマちゃんならきっとできるだろうから応援するよっ、で、その勢いで静ちゃんの結婚も何とかしてあげなよ? なんとかできるんでしょ?
ガハマちゃん、雪乃ちゃん、隼人の三人で… あ、比企谷君に助けを頼むのはなしで自分達だけでやってね、彼はこの依頼も依頼断ったんだからねっ♪ 」
そう言ってて三人を黙らせ俺にも口を挟むなと言わんばかりの目で睨んできてる
マジにチビりそうな位に怖いんですけど… いやチビらないけどね、等とアホ事を考えていたら
「 そーそー、最近又見合いだなんだってうるさくて参ってたんだけど… 今度のお見合い雪乃ちゃんが代わりに行ってよ?
なんならガハマちゃんに依頼してお見合いが上手くいくよう手伝ってもらっちゃおうかな?
そうすればお母さんもきっと喜んでくれるし上手くいったら私にも恋愛結婚の希望ももてるかもねっ♪ 」
そう雪ノ下さんに言われて表情を歪める雪ノ下と呆然とする由比ヶ浜に顔面蒼白の葉山
今度はその葉山に矛先が向いた
「 今さら言い逃れはさせないからね、隼人っ! 貴方の両親の関係者に圧力をかけさせればすぐにでも静ちゃんにウェディングドレスを着させてあげられるんだから責任重大だそっ♪ 」
そう言っててへぺろした陽乃可愛いと思ったのは内緒の話な…
そう思っていたらいきなり部室に入ってきた平塚先生が葉山の腕をガシッと掴むと
「 葉山、よろしく頼んだぞっ! 」
そう言って葉山を連行していき、とっくの昔に空気と化していた戸部の姿も消えていた
その後、雪ノ下は部長から平部員に降格し雪ノ下ママに花嫁修行をさせられているらしく由比ヶ浜はその巻き添えを食っているらしい
そして… 今現在、奉仕部部室に居るのは雪ノ下亡き後 ( 勝手に殺すなって? ) の奉仕部に我が物顔で入り浸る雪ノ下さんに新入部員の川崎とそのサポーターのケーちゃん
ケーちゃんは小町が保育園から学校に連れてきてくれるため小町が部室に居るのも日常風景と化している
そしてあの修学旅行前の騒ぎで葉山グループは崩壊し三浦と海老名さんにサッカー部のマネージャーだった一年の一色いろはという女子生徒が新生奉仕部に入部したのでますます華やかになった奉仕部を見て
「 お兄ちゃんのハーレムの完成だねっ♪ 」
と、小さな声で呟いたのは聞こえなかったことにしよう
来年になれば小町と大志とか言う羽虫も奉仕部に入る予定だから奉仕部の未来は明るい? が、なんにしろ今日も平和な内に一日が終わりそうだ… ねみぃ
おわり
後書き
この世界では一色いろはが葉山離れをしたので生徒会長イベは発生しませんし当然嘘告白も無く
クリスマスイベはまぁ玉縄は玉縄なのでまた原作とは違った形で巻き込まれるのは間違いない話でしょうね、あの八幡の巻き込まれ体質なだけに(笑)
それでは皆様ごきげんよう