超次次元ゲイムネプテューヌRe:birth2~黒き魔女の転生記~   作:佐久間 優

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マジェコンヌの口調と性格が合っているか少々不安な今日この頃。1週間位おきに更新できているのでなんとか維持できるよう頑張ります。

では本編をどうぞ!


第3話 忍び寄る影

「これは……かなりの数だな」

 

 

指定された場所へと辿り着くと、スライヌなどの雑魚モンスターからフェンリルなどの危険種が森の中を蠢いていた

 

「はぁ…安請け合いしたのを今更後悔するよ。先ずはコイツらを片付けねば、調査どころでは無いな……サンダガ!」

 

右手に電撃を纏いモンスターの群れ目掛け放つ。半分以上が今の1撃で粒子となり消えた

 

「さて、残りもさっさと片付けるか」

 

槍を構え、残りの群れの掃討に掛かった

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

「ふぅ、大分片付いたな……後は」

 

“グルル…”

 

残りはこのフェンリル1匹、だが中々に手強い。他の狼型のモンスターとの連携も取れていた……リーダー格だったのだろうか

 

「まぁ…1匹になった今は関係無いか……はぁっ!」

 

フェンリルへ向けて鋭い突きを放つ。それを後ろに下がり回避し、噛み付こうと牙を剥き出しにし、外れんばかりに口を開き、飛び付いてくる。直撃は免れたが鋭い爪が腕を掠める

 

「ち……やはり鈍っているな。この程度で苦戦するとは…」

 

“ガアァァ!!”

 

「く…先ずは動きを止めねばな…ブリザガ!」

 

両手に纏った魔力を放つ。冷気が対象を凍りつかせ、動きを止める

 

「止めだ!レイニーラトナピュラ!はぁっ!」

 

拘束から逃れようともがくフェンリルへと連続突きを見舞う。為す術もなく直撃し倒れ、粒子となり消えた

 

 

「ふぅ……やっと片付いたか。やはり力が落ちている…取り戻すには時間が掛かりそうだ」

 

全盛期であればフレアスターやトルネドで一掃できたものを……まぁ、ぼやいても仕方ない

 

「今は調査が先か……?」

 

辺りを見渡すと、何かが光っているのが目に入る。どうやら何か落ちているようだ

 

「こ、これは……!」

 

その物体を目にし、驚愕する。最悪の可能性が当たっていた事を意味するからだ

 

「何故…エネミーディスクが此処にある…!?」

 

私が世界の敵だった頃に使っていたディスク型の召喚器が散らばっていたからだった

 

「とにかく報告しなければ…!」

 

落ちている物を2、3枚回収し教会へと急いだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、お帰りなさい。どうでしたか?」

 

「イストワール、これは単刀直入に言う。この異常発生は人為的なものだ」

 

「…どういう事ですか?」

 

「これを見てくれ…私の次元のイストワールと記憶を共有しているなら分かるだろう?」

 

「これは……何故こんなものが此処に」

 

先程のディスクを差し出すと、彼女も驚愕していた。

 

「私にも分からんが……異常発生の原因は十中八九これがばらまかれていたことだろう」

 

「そうですね……冒険者や兵士の皆様にも注意を促した方が良いですね」

 

「そうだな。もし発見した場合は即座に破壊するように伝えろ。そうすればコピーされた魔物は現れぬ筈だ」

 

「分かりました、そのように伝えておきます……ありがとうございます、ストレガ」

 

「なに、気にするな。私とお前の仲だろう?」

 

「そう言ってくれると助かります」

「さて…流石に疲れた。私も休むとしよう」

 

「お疲れ様です。客間が空いてますので自由に使って下さい…案内しますか?

 

「いや、大丈夫だ。大体あちらの教会と構造は一緒だからな」

 

「そうですか、ではまた明日」

 

「あぁ、またな」

 

挨拶を交わして、部屋へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…」

 

なんなく辿り着いた客間で一息つく。1日で色々な事が有りすぎた…魔力の使いすぎで少し気怠い

 

「こんな姿を見たらおばさんみたいだって言うのだろうなアイツは……」

 

そんな事を思い苦笑する。やはりアイツが居ないこの国は寂しいな……

 

「必ず救い出す…何があろうと、この命に代えても…な」

 

 

 

このプラネテューヌの女神に思いを馳せ、決意するのだった

 

 

 

 

終焉のプレリュードend……next“女神のオラトリオ”

 


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