騎士王がロキファミリアに入るらしいですよ   作:ポジティブ太郎

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今回は時間がかかりました(汗)






第三話 騎士王【ロキ・ファミリア】に入団する

「アルトリアたん、うちのファミリアに入ってくれへんか?」

 

「............」

(今、どこのファミリアにも入ることが出来ない状態の中、

 こうしてファミリアに誘ってくれるのは嬉しいのですが、なぜ私を誘うのでしょうか?)

知り合ったばかりの自分を誘う理由がわからないアルトリア。

 

「入れてもらえるのでしたら是非入りたいですが、その前に一つ聞きたい。

なぜ、会ったばかりの私を誘うのです?」

ロキに問いかける。

 

「それはもちろんアルトリアたんが可愛いからや!」

 

 

「....それだけですか」

冷ややかな視線を向けながら静かに言うアルトリア。

 

「う、しゃーないわ。 他に理由がないわけやない。

 この際聞くで、アルトリアたんあんた普通の人間とは違うな?

ワイは今まで色んな人間()を見てきたけどな、あんたのような人間()は見たことない。

 なんか、隠してるやろ?」

アルトリアが普通の人間ではないことを見抜くロキ。

 

(見抜かれていたのですか。ここでいくら私が嘘を言ったところで見抜かれる

 でしょう。彼女を信じて本当のことを伝えましょう。)

出会い方こそ最悪に近かったが、今日ともに過ごしたことで彼女が人の

秘密を言いふらす人間ではないと判断し、秘密を打ち明けることに決めた。

 

 

「私は、この世界の人間ではありません。」

アルトリアは、自分がこの世界の人間ではないこと、そしてこの世界に来る

までの経緯を話すのであった..........

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

過去、自分はブリテン国の王アーサーであったこと、滅んだ自国の救済のため

「王の選定のやり直し」を願い『世界』と契約することで英霊になったこと、

そして、参加した聖杯戦争が終結し自分の世界に戻るはずが、

このオラリオに来てしまっていたことを話した..........

 

「.........」

ロキは石像のように激しく硬直していた

(な、なんや? ブリテン? 『世界』? 英霊? 聖杯戦争?

全く分からん。なんか、隠しとるなとは思とったけど、

さすがにこれはな.....)

 

ロキが呆然としながらアルトリアに問いかける。

「つまり、アルトリアたんは普通の人間どころか、人間ですらないってことなんか?」

 

「そうだった。というべきでしょうか? 理由は定かではありませんが、

 今の私の体はサーヴァントではなく、生身の体、つまり私がアーサー王だった

時の体です。つまり今の私は人間です。」

 

アルトリアが今の自分の状態を告げる。

 

ロキは少し安堵した。 

もし、彼女が人間ではないということが他の神々に知られたら、話のネタにされ

格好の玩具(おもちゃ)にされると確信していたからだ。

そうでなくとも、さっきの話自体バレたらマズいのだが....

 

「アルトリアたん、さっきの話が他の神々に知られたら、かなり面倒な

ことになる。せやからうちのファミリアに入ってや。」

決して口外せんから、とロキが提案する。

 

「はい、私を【ロキファミリア】に入れさせてください!」

アルトリアがロキの提案を受け入れた。

 

「よっしゃあー アルトリアたんGETやで~」とロキが叫ぶ。

 

「人を物のように言わないでください!」

アルトリアが苦笑を浮かべながらツッコむ。

 

 

こうして騎士王アルトリア・ペンドラゴンは、オラリオでの最初の一歩を

踏み出すのであった。

 

 

 

騎士王アルトリア・ペンドラゴン 【ロキ・ファミリア】入団

 

 

 

 

 




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ありがとうございます!

次話はロキファミリアの団員たちが登場します!


(補足)彼女は生身の体にはなりましたが、使う能力や宝具は聖杯戦争時のものと
  変わりません。

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