騎士王がロキファミリアに入るらしいですよ 作:ポジティブ太郎
理由としては………。
夏休み中にパソコンがオーバーヒートしお逝きになりました(泣)。
パソコンの無い生活がここまで苦痛だったとは……。
久々に執筆したので、誤字等があるかもしれません。
「アルトリアたん、ちょっとええか~」
ホームの廊下を歩いていた、アルトリアに声をかけるロキ。
「はい、何ですかロキ」
「アルトリアたん、遠征に参加するって言ってたからな
ファイたんに、アルトリアたんの装備作ってもらったで!」
ロキがヘファイストスの所に行き頭を下げて、作ってもらったのだという。
アルトリアの宝具
他の冒険者達にバレてしまったら、噂は都市全体に広がり、神々達の絶好のネタにされることは言うまでもない。
「ありがとうございます。ロキ」
簡潔に礼を告げるアルトリア。
「よしゃ、じゃあ行こか~♪」
ロキが、上機嫌でホームを出て行く。
その様子を見たアルトリアが、苦笑しつつ後を追っていった。
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バベル内にある【ヘファイストス・ファミリア】の武具店。
鍛冶神ーーヘファイストスの待つ店だ。
それは、以前アルトリアがアイズと見た、武具店であった。
どれも、ひと目で業物だと分かるものばかり。
アルトリアもそんな武具を見て、心を踊らせていた。
ロキと共に店内へと入る。
数多な武器や防具がある中で、炉の火が静かに燃えている。
店は武具の販売だけでなく、武器制作の工房としても使われているらしい。
「ファイたん、久しぶりやな!」
ロキが一人の女性に声を掛ける。
艶やかな赤髪に、右目を覆う眼帯を付けた女性だ。
「久しぶりね、ロキ。 ……あなたが、ロキの子ね。
話は聞いているわ、ちょっと待ってて」
アルトリアの存在に気付いたヘファイストスは、店の奥へと入っていった。
待つこと数分後……ヘファイストスが布に包まれた一振りの剣を持ってきた。
「これが、遠征用に作った貴方の武器よ。名は『シュナイダー・ブレード』」
鮮やかな銀色の光沢を放つ剣。ロキがアルトリアのために特注で制作させた物だ。
アルトリアの剣技に耐えられるように【
「……『シュナイダー・ブレード』ですか……」
剣に目を奪われながら呟くアルトリア。
すると、ヘファイストスが、アルトリアの背に携えている剣の存在に気が付いた。
「ねえ、貴方その背中の剣は……?」
「え? あっ、これは……」
アルトリアがロキに視線を送る。以前、他人に剣を見せるな、と忠告されていたためだ。
「ええで、アルトリアたん。ファイたんは口が堅いからな」
ロキが、ニッと笑いながら許可する。
アルトリアは、背から剣を引き抜きヘファイストスに手渡した。
瞬間。
「――これはッ……!」
絶句するヘファイストス。
一目見た瞬間、この武器の遥かな高みを感じた。それと同時に途轍もない異質さを感じ取る。
聖剣『エクスカリバー』。星によって鍛えられたとされる神造兵器。
人、いや、神でさえも作り上げることの出来ない奇跡の剣。
ヘファイストスは、他人の武器を見て、その人物を垣間見る事ができる。
ヘファイストスは感じ取っていた。アルトリアは自分たち神に
「ファイたん……?」
ロキが不思議そうな顔でヘファイストスを見つめる。
「何でもないわ、ロキ。……見せてくれてありがとね、アルトリア」
剣をアルトリアに返し、笑いかけるヘファイストス。
その目は、不思議と慈愛に満ちていた。
「はい、ヘファイストス。武器ありがとうございました! 大切に使います」
「ええ、遠征が終わったら感想を聞かせて欲しいわ」
武器を受け取り、ヘファイストスに別れを伝え二人は店を出て行った。
店に一人残るヘファイストスは、静かに呟く。
「……あの子のいた世界の神は……もしかしたら……」
ヘファイストスは、どこか悲しい瞳で遠くを眺めていた。
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ホームへ帰還しているアルトリアとロキ。
ロキがアルトリアと手を繋ごうと試みるが、アルトリアに幾度と無く払われ、失敗に終わっている。
「なぁー、アルトリアたん。いいやんか、一回ぐらい」
「嫌です」
「頼むッ! そや、夕食のデザートのゼリーアルトリアたんに上げるから」
「分かりました。言質は取りましたからね?」
たかが、ゼリー1個でロキの策略にまんまと陥るアルトリア。
食の事になると正常な判断が出来なくなるのだ。
アルトリアは、ロキの手をガッと掴み、引きずりながら歩いて行く。
ゼリーを早く食べたいが故に。
「ちょ、アルトリアたん!? もう少しゆっくり」
思わず叫ぶロキ。冷や汗を顔中に流しながら、引きずられている。
アルトリアは……止まらない、止まれない。
正にプログラムされた事以外は、実行できないロボットさながらだ。
「ア、アルトリアた~~~~~~~ん!!」
夕焼けに染まった街中に、ロキの悲鳴が響き渡った。
作者自身、久々すぎて話を忘れそうでした(汗)。
あぁー、夏休みに書きたかった…………。
再度謝罪を……すいませんでしたぁぁぁぁ(土下座)。