魔法少女リリカルなのはVivid Saiyan 作:伝説の超サイヤ人になりたい。
ミッドチルダの半サイヤ人
『───数十年前。幾多もの
その種族の名は”戦闘民族サイヤ人”。
屈強な体と高い戦闘能力をもち、好戦的で凶暴、残忍な性格であるサイヤ人は他の異世界人から”全世界最恐の戦闘民族”と恐れられていた。
サイヤ人は様々な世界を侵略、制圧し、食べ物を強奪し、生き残った者は奴隷とし他の異世界に共に売りつけるという星の地あげ屋をしている。
だが、そのサイヤ人も今では既に住処としていた
サイヤ人の特徴は、黒髪に黒い瞳に大半が猿のような尻尾が生え、月を見ると戦闘量が大幅に上がる”大猿”に変身する。
そして、サイヤ人にはもう一つ、変身方法がある。
これはサイヤ人の中でもごく僅かな者のみが変身できる姿。
金色に逆立った髪、翠色の瞳、大猿を遥かに超える戦闘量の上昇。
私たちはこれを”
管理局はサイヤ人をAAA級、超サイヤ人をS級を超える実質測定不能レベルの危険な存在と認定し───』
「……大半は滅びた、か」
今、ここ無限書庫にて“サイヤ人について記された本”を頬杖をつきながら読む少年。彼の名は『イクサ』。
サイヤ人と人間の間に生まれたハーフサイヤ人だ。
「それに好戦的で凶暴……」
本来の目的とは違うが、偶然目に付いたサイヤ人について記された本を読みながら小さく笑みをこぼすイクサ。
イクサはこの本に書かれているような好戦的な性格では無い。と、言ってもそれは今現在の事で、数年程前は荒れていてかなり喧嘩っ早かった。その時のことを思い出して自虐に近い笑みを浮かべている。
「………」
(父さんが死んで数年、『サイヤ人』がどんな
イクサの父ロータスは既に死んでいる。
ロータスは詰まる所の素直じゃないツンデレで、あまり他の一般の
こちらから話しかけても無視、或いは“あっちに行け”とつっかえされ、少ししつこくすれば“うるせぇ!ブッ飛ばすぞ!”と怒鳴られる。───が、その後少し後悔してチラチラと見てくるのを
唯一の父と二人だけの時間といえば修行などの戦い方を教える時だけで自身の種族───つまりはサイヤ人の事については一切話してくれなかった。
「結構な時間だな。…帰るか」
気付けば予定以上に無限書庫に居たイクサは本を閉じ、本棚に戻そうと立ち上がった時。
「──あ!イクサさん!!」
「……ん?」
イクサが聞き覚えのある声のした方向を向くと、そこには太陽のような金髪のツーサイドアップヘアーで赤と翠のオッドアイな可憐な少女。
「よう、ヴィヴィオか」
「はい!イクサさん」
イクサの言葉に頬を綻ばせた
「おまえが此処に来るのは珍し…くはないな。どうしたんだ?」
「あ、実はこの後、リオやコロナと一緒に勉強する為に」
「なるほどわかった」
「え?は、はい」
「そうか、じゃあな。頑張れよ」
「あ、はい。さよなら──って、待ってください!!」
ヴィヴィオに背を向け歩きだすイクサを呼び止める。
「………なにかようか?」
「──え?なんですか今の間は?」
面倒な事になりそうと直感的に感じとったイクサは間を置いて尋ねる。
「こ、ごほん!あの!私たちに勉強を教えて」
「すまんな、デートの約束があるんだ」
「え!?そ、そうなんですか、ごめんなさい」
「嘘だ」
「えぇ!?」
そう言って早歩きで立ち去ろうとするイクサ。
実は、この後になにか用事がある訳ではない。純粋に面倒事はごめんな為話を誤魔化し頼み事の内容を聞かずに去ろうとしているのだ。
後、からかった時の反応の返しが面白いのもあるにはある。
「待ってくださいイクサさん!なんですか今の!」
「……チッ」
「今舌打ちしました!?」
「“図書館では大きな声を出してはならない”。常識だぞ」
「あっ、ごめんなさい」
イクサの言葉に両手を口に被せ、そして離し、シュンとして謝る。
ヴィヴィオは学習できる良い子だ、次は同じ事をしないだろう。
たぶん。
「わかればいいさ、じゃあな次は気を付けろよ」
「───逃がしませんよ」
「………。ハァー、じゃいい勝手に通る」
「させませんよ、待ってください」
両腕を広げて行く手を遮るヴィヴィオの横をまわって歩くイクサ。
ヴィヴィオはイクサの腕を掴み止めようとするが。
「……」
「あ、あれビクともしないって、えぇ!」
イクサの腕を掴み引っ張るが返ってイクサの力に負け引っ張られるヴィヴィオ。諸事情により身体を鍛えてるヴィヴィオは筋肉マッチョの大男ならともかく至って平均レベルの身体に見えるイクサなら止められると思ったが失敗した。
すると、二人の少女が現れた。
「おーい、ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオちゃーん」
「あ、リオにコロナ!いい所に。手伝って!」
「え?いきなりどうしたのヴィヴィオちゃ」
「おっけー!任せて!」
「ちょっとリオ!」
一人は、大きなリボンと元気な笑顔、そして八重歯が特徴的で快活そうな雰囲気で藍色でショートヘアーの少女、リオ・ウェズリー。そしてもう一人はクリーム色の髪を
彼女達は今日此処、無限書庫で勉強会を開く為集まったヴィヴィオの友人達だ。
「「そーっれ!」」
右腕をヴィヴィオ。左腕をリオが掴んで引く。
この三人の中でも飛び抜けて筋力の強いリオが加わりヴィヴィオは勝ちを確信するが。
「その程度のパワーで俺を止められると思っていたのか」
「うわー!?」
「わーー!?」
「え、嘘!」
ヴィヴィオだけならともかく、怪力少女リオちゃんを含めた二人に引っ張られても尚止まることなく歩くイクサに驚愕する三人。
「うえーん、止まってくださーい!後で何か奢りますから!」
「何をやっている、早くしろ」
「「「え? …え?………え」」」
ヴィヴィオの「奢りますから」を聞いた次の瞬間、既に椅子に座っているイクサ。
「ほら、突っ立てないで座れ。勉強見てほしいんだろ」
「…はい。わかり、ました。…ほら座ろリオ、コロナ」
「う、うん」「わ、わかった」
「あと、さっきも言ったか図書館では静かにしろ」
「あ、ご、ごめんなさい…」
「……それで?どこを見てほしいんだ?」
「ええっと、ここを───」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
「よし、そろそろ時間的にキリがいいし今日はここまでにしよう」
「はい!ありがとうございました」
「「ありがとうございました」」
「おう、しっかり礼が言えるとは偉いな。さすが名門学校育ちの生徒だな」
三人の頭を軽く撫でたイクサは立ち上がる
「じゃあな、帰り道に気をつけてな」
「はい!それではイクサさん!」
「「さようならー!」」
無限書庫から出て行くイクサを手を振りながら見送る三人。
「…あ、約束忘れてた」
「「……あ!」」
「流石に初等科に奢られるほどプライド捨ててないさ」
気づいていたイクサなのでした。
「……はぁ、それにしてもまた食べ物につられるとは俺もサイヤ人の血を引いてるんだな。……それで、誰だ?」
大食漢である、戦闘面とはまた別のサイヤ人の特徴に反応した事にやんわりと笑うイクサ。たが突如、先程から感じ続けずっとつけてきている”気配”の主に声を掛ける。
すると、気配の主が物陰から姿を表す。
「………」
気配の主は、碧銀色の髪にバイザーをつけた女性だった
「───貴方を実力者と見込んでお願いがあります」
「……まぁ、聞くだけ聞いてみるよ。で、なに?」
「私と、戦っていただけませんか」
「………」
突然告げられた“戦って欲しい”という要望にイクサは僅かに目を細める。目の前の女性からは抑える気がないのは戦意を滾らせている。
「拒否権がある様には思えないが?」
「……」
イクサはやれやれといった様子で肩を竦めてから言った。
「断っても無駄そうだな。わかった。ならまず最初に自己紹介をお願いできるかな?」
イクサの言葉に女性は素直に答えた。
「失礼いたしました。私はカイザーアーツ正統、ハイディ・E・S・イングヴァルト」
───
オリジナル設定
超サイヤ人は伝説ではない。稀にだが存在していた。
サイヤ人は全滅してない。少ないが生き残りはいる。
ブロリーの方こそが伝説、だがサイヤ人にだけ知られているのでイクサは知らない。
オリ主『イクサ』の設定
年齢 18歳 身長 172㎝ 体重 58㎏
イメージカラーは黒
戦闘量(通常時) 9000弱 魔力ランク D
超サイヤ人に変身 可能
名前の由来は白菜