ACE COMBAT Skies Rewritten   作:遠い空

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プロローグ

 2025年、環太平洋戦争(ベルカ事変)の情報が公開され5年。ラーズグリーズ戦闘機隊の事や戦争の黒幕、グランダーIG社との関係などが公開され、全世界の人々が真実を知った。

 それと同時にまだ謎の多いベルカ戦争の公開も求められた。

 

 

 そして今年の6月6日、ベルカの7つの核起爆から30年目の日にベルカ戦争について公開された。

 2005年にもOBCのドキュメンタリー番組によってベルカ戦争の一部が公開されたが、より詳細に公開されたのは今回が初めてである。

 内容はベルカの開発した超兵器シリーズ、7つの核起爆に至るまで、ベルカ戦争で猛威を振るった円卓の鬼神のより詳しい詳細、その後に起きた国境なき世界によるクーデターの動機・経緯・兵器の入手・壊滅したその後など。

 この公表はベルカ戦争停戦条約が結ばれたルーメンから全世界に中継され、各国家首脳のほか、ゲストとして円卓の鬼神の相棒であり、国境なき世界に属していたラリー・フォルク氏が呼ばれ、15時間にわたり全てが公開された。

 

 

 さらにその流れに乗じ、同年9月19日エルジア首都ファーバンティでメガリスの事を含めた大陸戦争の詳細が、同年クリスマスにはオーレリア首都グリスウォールでオーレリア戦争とレサスの凶行に至るまでの詳細が、翌年4月1日にはエメリア・エストバキア戦争とエメリアを救った英雄達の詳細が公表された。

 2026年までに数多く起きた戦争の詳細が公開され、新しい歴史が刻まれたのである。

 

 

 2027年。オーレリア戦争から国家間の戦争はなくなり、事実上平和を得る事ができた。その一方、新技術の開発競争で世界中の企業による競争が激化していた。

 特にユージア大陸ポート・エドワーズを拠点に、ベルカ人技術者とエルジア人技術者によって作られた企業ゼネラルリソースが様々な企業を飲み込み、巨大な複合企業となり始め、ユージア大陸をまるで1つの国のように飲み込み始めていた。

 これを期に国家の衰退が始まった。

 

 

 2029年。オーシア、ユークトバニアを除く国家が全てゼネラルリソースに飲み込まれ、国家の概念が本格的に崩れ始めた。

 ゼネラルリソースが2028年にエレクトロスフィアと呼ばれる画期的な電脳空間が完成したのを期に国家の衰退が高速化して行った。

 オーシア、ユークトバニアは国家の存亡をかけ互いに協力し合い戦う覚悟を決めた。

 しかし、協力したのは愛国心の高い政治家や軍人、反ゼネラルリソースの一般人によるデモ部隊だけだった。

 今や彼らは世界から見ればテロリスト同然だった。

 彼らは愛国軍と名乗り、かつてオーシアが環太平洋戦争後に友好・平和の象徴として開発したアークバードⅡを空中要塞に改造し、国家の象徴としてゼネラルリソースの防衛軍GRDFと攻防していた。

 

 アークバードⅡには環太平洋戦争で使われたレーザーシステムが装備してあり、艦載機としてグランダーIGの開発したADF-01 FALKENの改良型かつ後継機であるADF-02 FALKEN Zwei、同じくグランダーIGが開発した次世代機YR-99 Forneusの改良型かつ実戦配備型のR-100 SuperForneusが艦載されている。ちなみにR-100はグランダーIGの最高傑作と呼ばれている。

 また、グランダーIGは人工知能Z.O.E.のメインコンピュータを愛国軍に授けた。グランダーIGは愛国軍の最大の協力企業であった。

 愛国軍はアークバードⅡと、物資運搬ができるSSTOがあるバセット宇宙センター、最寄りの空軍基地であるマクネアリ空軍基地を拠点にしている。彼らが保有する兵器はゼネラルリソースが保有する兵器よりも性能が高い。

 この時代でもグランダーIGの兵器は優れていて、ゼネラルリソースですらグランダーIGを越すことができなかった。

 だが、エレクトロスフィアを手にしたゼネラルリソースは相手企業のセキュリティーをかいくぐり、企業のメインコンピュータを乗っ取り拡大していた。

 グランダーIGは兵器産業は優秀だが、情報産業は劣る。そのため同年11月、攻防し続けたものの情報産業に強いゼネラルリソースに乗っ取られてしまった。

 

 

 2030年、ユークトバニアは完全にゼネラルリソースに飲み込まれ、オーシアも愛国軍の拠点以外すべて飲み込まれた。

 2029年にゼネラルリソースがグランダーIGを吸収したのを期にミリタリーバランスが崩壊。

 ゼネラルリソースはグランダーIGの最高傑作機R-100を量産、愛国軍を一気に追い詰めてしまった。

 そして愛国軍はゼネラルリソースに最後の戦いを挑む。

 

 

 企業vs国家。

 

 

 果たして愛国軍は愛する国を守ることができるのだろうか?!

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。
続きは現在執筆中です。投稿はしばらく先になると思いますが、続きを楽しみにしてください。よろしくお願いします。

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