お寺の息子   作:龍やん

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気付いたらUA10000超え、あとちょっとでお気に入り200ちょっとびっくりしました!

感想も、シロウトの私にとてもためになる感想ばかりでとても感謝しております!

評価も3件ほど入っていました!

今の自分のレベルを確認できる指標となるので、気が向いたらしてやってください!では



7話

 

次の日お昼

 

なぜか俺はまた生徒会室にいた…

 

「今日から1週間風紀委員はフル回転だ!忙しいぞ~」

 

とややテンション高めに渡辺先輩が言い出した。

 

「まぁ忙しくなるのはわかったんですけど、勧誘が激しすぎて授業に支障をきたすレベルって最早勧誘っていえるんですか?」

 

各部活で戦争でもすんの?ハハハ笑えねぇ…

 

「学校側はとめないんですか?」

 

達也も少しげんなりしていた。

 

「学校側としても、九校戦の成績を上げてもらいたいから。新入生の入部率を上げるためか、少しのルール破りは黙認状態なの。」

 

生徒会長が答える。

 

「無論、表向きはルールがあるし、違反したクラブには部員連帯責任の罰則もあるが、陰では殴り合いや魔法の打ち合いになることも、残念ながら珍しくない」

 

渡辺先輩が真剣な面持ちで言う。

 

「殆ど新入生を取り合った戦争ですね…」

 

ってか野面で魔法ぶっぱなすとか一歩間違えたら犯罪者だからね?なに考えてんのかな。

 

「CADの使用は禁止されているのでは?」

 

達也が質問する

 

「各部活の紹介やデモンストレーションのためにこの一週間は解禁なのよ」

 

会長が言う。

 

この学校物騒すぎるだろ…

 

「まぁ今年は人員の補充が間に合ったからな!」

 

「良かったわね麻利!」

 

いやよくねぇから…一応俺ら2科生だから…

 

「標的は成績優秀の1科生でしょ俺らはあんま関係ないでしょ?」

 

2科生は黙って見守ってますよ!

 

「即戦力として期待してるぞ!!」

 

笑顔すぎでしょ…

 

「はぁわかりました放課後は巡回ですね?」

 

「あ!放課後は俺用事…「時間ギリギリまで頑張ってくれ!」…イエッサー…」

 

まぁ間に合えばいいしとりあえず部活勧誘がどの程度なのか見とかないとな。

 

「会長…私達も取り締まりに加わるのですか?」

 

妹ちゃんの言う私達とは生徒会役員の事かな?

 

「巡回の応援はあーちゃんにいってもらいます!私とはんぞー君は、何かあった時のために部活連本部に行かなきゃならないので、深雪さんはリンちゃんとお留守番です」

 

「…分かりました」

 

なんでちょっとガッカリしてんの?そんなに周り氷漬けにしたいの?

 

「ってかさ、あーちゃんてあのちっちゃいマスコットみたいな人ですよね?」

 

俺はふと思った、あまり大丈夫そうには見えないのだが…

 

達也も同じ事を思ったのか少し気にしてる感じだった

 

「九重君、人は見かけによらないのよ?」

 

そうだけど…どっかの蛞蝓姫みたいに超怪力とかそんなかんじなのか?

 

「そうだな、気が弱そうだがあいつの魔法、梓弓は大勢が騒ぎだして収拾が付かないというシチュエーションでは絶大な効果を発揮するからな」

 

なにそれ?精神干渉系か何かか?

 

「梓弓…?正式な固有名称じゃありませんよね?系統外魔法ですか?」

 

と達也が聞いた。ってかもしかしてデータベースそのまま丸暗記とかしてんの?

 

「達也君が言うように梓弓は情動干渉系の系統外魔法よ。一定のエリアにいる人間をある種のトランス状態に誘導する効果があるのよ」

 

と会長が言う。

 

「意識を奪ったり乗っ取ったりするわけではないから無抵抗状態にすることはできないが、個人ではなくエリアに対して働きかける魔法だから集団を沈静化させるにはもってこいの魔法だな」

 

そんな魔法もあんのか~と呑気な事を考えていたが、もし俺がその魔法にもっと早く出会っていたら俺はあんな凄惨な光景を繰り広げずに済んだのではと、そんなどうしようもないことを少し考えてしまった。

 

「うん?九重君どうしたの?」

 

「え…?ああいやスゲー魔法だなと思って!」

 

少し下らないことを考えすぎたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後…

 

 

「さて、風紀委員会に行きますか…」

 

プルルル…電話がなった、相手は親父か。

 

「もしもし」

 

「やぁ迅くん!」

 

「どうした?親父」

 

「いや朝伝え忘れた事があってね」

 

「なんだ?」

 

「迅くんブランシュって知ってるかい?」

 

「ああ、確か反魔法国際政治団体だっけ?なんかテロっぽいこともしてるらしいけど、それがどうした?」

 

「その下部組織のエガリテっていう組織の構成員が最近第一高校の周辺をうろうろしてるらしいんだ」

 

「マジか…すぐ動きそうなのか?」

 

「いや、今のところは目だった動きはないんだけど、少し気にしといて欲しかったんだよ」

 

「わかった、少し調べておくよ!」

 

「僕はブランシュの方を探っておくから」

 

「了解」

 

「あと、今日の打ち合わせよろしくね!」

 

「はいよー」

 

ブチプープー

 

「なんか俺めっちゃ忙しくね?」

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで風紀委員会本部。

 

「なんでお前らがここにいるんだ!!」

 

めっちゃ耳キーンなったわ…

 

「いくらなんでもそれは非常識だろ」

 

達也も呆れている。

 

「なにぃ!!」

 

「うるさいぞ新入り!」

 

いや、委員長さんや、俺めっちゃ静か…

 

「ここは風紀委員会の業務会議だ!風紀委員以外の者はいないのが道理、その程度の事は弁えたまえ!」

 

おおぉーカッコいい!

 

「申し訳ありません」

 

森崎かっこわる。

 

「まぁいい、全員そろったな。そのまま聞いてくれ。今年もあのバカ騒ぎの一週間がやってきた!風紀委員会最初の山場だ、皆気を引き締めてくれ!くれぐれも風紀委員が率先して問題をおこすなよ!」

 

当たり前だろ…

 

「幸い今年は卒業生分の補充が間に合った、紹介する」

 

「右から、1-A森崎駿、1-E司波達也、1-E九重迅だ今日からパトロールに加わる!」

 

「使えるんですか?」

 

まぁそうなっちゃいますよね…

 

「ああ、司波と九重はこの目で見てるし、森崎のデバイス操作もなかなかのものだ」

 

「それとも不安ならお前がみるか?」

 

おいおい随分荒っぽいな

 

「いいえやめときます」

 

「よろしい、では各自行動に移ってくれ!新入りはこっちにこい!」

 

皆一斉に立ち上がり散っていった

 

「まずはこれを渡す、スイッチは問題行動を発見したら入れろ。撮影を意識しなくて良いぞ基本は風紀委員の証言が証拠になる。」

 

念のためってことね

 

「あとはCADだが、使う際は特に許可はいらない。」

 

「質問よろしいですか?」

 

「なんだ?」

 

「CADは委員会の備品を使って良いですか?」

 

ん?達也は特化型もってたよな

 

「構わないが、理由は?あれは旧式だぞ?」

 

「いくら旧式といってもあれはエキスパート仕様の高級品ですよ…?」

 

達也が呆れながら答える

 

「そうなのか?そんな物を我々はガラクタ扱いしてたのか…」

 

いやいやそもそもCAD自体がわりと高級品じゃね?俺は使えんからよく分からんが

 

「中条先輩ならあのシリーズのことも良く知っていそうですが」

 

確かに

 

「ああ、中条は怖がって此方には来ないんだ」

 

「ふふふ」

 

やべつい笑ってしまった

 

「笑ってやるな…まぁそういうことなら構わない、どうせ埃かぶっていたものだ。」

 

「ならこの2機借ります」

 

2機?CADって2機同時にはつかえなかったよな?達也は本田選手にでもなるのか?

 

「2機?…君は本当に面白いな」

 

「俺も質問いいっすか?」

 

「なんだ?」

 

「俺は普通のCAD使えないので、ケガさせないように刃潰しした自前の得物使ってもいいですか?」

 

「なんだお前剣客だったのか?」

 

「まぁ小太刀ですけど」

ってか何でこの人嬉しそうに聞いてきたの?

 

「ほぅ今度手合わせ願おうか」

 

「まぁ機会があれば…あと4時半頃に俺は用事のため抜けるので連絡します。」

 

嫌ですとは言えないよな…

 

「わかった!」

 

「では各自解散!」

 

 

 

 




ちょっと長くなりそうなので強引に切ります

全然進まなかった…

あと各話修正してますよろしくお願いします

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