2、3日で投稿するとか言ってる奴がいましたけど全然無理でしたね…
仕事に追われてました…
「オラオラどけー!!」
そう言いながらレオがボールに突っ込んでいく
俺らは今レッグボールって言うフットサルが進化したようなスポーツをやっている。
魔法科高校でも普通に体育の授業は存在するのだ。
試合はわりと白熱していた
相手にはレオと達也がいるのだが、なかなかどうして二人とも上手い
レオが中央へパス。それに達也が素早く反応しディフェンスとディフェンスの間をトラップで抜き去る。
「ヤバイ!!」
俺がそう言った時には既に一人ディフェンスに行っていた。吉田幹比古だ。
いくらディフェンスを抜き去ったとは言ってもトラップで、しかも二人躱していたので体勢はあまり良くなかった。
そこに吉田の鋭いチェックで達也はたまらずサイドにボールを出すが…
「あまし!!」
吉田がしっかりパスコースを切っていたのでここは楽々インターセプト。
「くっ!」
しかし達也も切り替えが早く、すぐさまプレスに来る。
それを見越して無理せずボールを戻し、ディフェンスラインで回し仕切り直す。
「くっそ~やるな」
レオが楽しそうに言う
「ああ、迅はもちろんだが、あの吉田がかなりやり手だ。プレスも早いし何より周りが良く見えている」
達也も驚いている。
正直俺もかなり驚いている。
俺や達也、レオと遜色ない動きをする。
そうこう言ってる間に右サイドからパスを受けセンターサークルの右側付近で吉田がボールを持つ。
緩いドリブルでルックアップ。
相手のディフェンスが二枚プレスに行く。一枚はレオだ
「やらせねぇぞ!」
レオが闘争心むき出しに迫る
ここで凄いのが、レッグボールで使われるボールは反発力が高くとてもドリブルしにくいのだ。それを足元も見ずにドリブルする吉田の技術の高さが垣間見える。
レオがボールに足を伸ばす瞬間吉田はパスを出す。
レオともう一人迫っていたディフェンスの間を通す左サイドから走り込む俺へのスルーパス。
ボールはセンターサークル付近から放たれディフェンスの間を抜けペナルティエリアに侵入。
達也が俺にマンツーで付いて来る。
「簡単にはやらせん!」
俺のダッシュについてこれるのは達也位だもんな
「いいや、俺の勝ちだ!」
俺はそのボールを左足でトラップすると見せかけスルー。
左足を抜けたボールを股を通り抜ける前に右足のインサイドで少し触り、ボールの軌道を変える。
軌道の変わったボールはそのまま左のゴールポストを触りゴールに入る。キーパーは動けない。
その瞬間周りから歓声があがる
俺は走ってきた吉田とハイタッチをかわす。
「ナイッシュー九重君!」
吉田が笑いながら言う
「いやいや俺は殆ど何もやってねーよ。ナイスパス吉田!」
「やられたよ迅、まさかトラップじゃなくて流し入れるなんてな」
達也が悔しそうに言ってきた
「駆け引きだよ達也」
俺も笑いながら返す
「それにしてもスゲーパスだったな」
レオも寄ってきた
「そうだな、ここしかないって言うような絶妙なパスだったな」
達也も言う
「あれに追い付ける九重君と司波君も大概だと思うよ」
吉田が苦笑いしながら言う
「それと、僕の事は幹比古と呼んでくれ。名字で呼ばれるのは好きではないんだ」
「了解!俺の事はレオと呼んでくれ」
「では、俺も幹比古と呼ばせてもらおう。もちろん俺の事は達也と呼んでもらってかまわない」
「よろしく幹比古!俺の事は好きに呼んでくれ」
「OKレオ、達也、迅!」
この後エリカと美月が乱入し、エリカが履いていた今時珍しいブルマの話や、幹比古がエリカと幼馴染みなどの話をしていたが、あまりにもいじり倒されていた幹比古を案じて達也がそれとなくエリカを退場させた。
「悪かったね気を使わせちゃって」
「余計なお世話だったかもしれないがな」
幹比古が言い達也が答える
「まぁ今は一応授業中だからな間違ってないだろ」
俺がそういうと
「それにしても達也は落ち着いてるね」
「いきなりなんの事だ?」
幹比古の言葉に達也が困惑気味に返す
「何って…」
幹比古もあまりちゃんと考えてなかったらしい
「えーと、ほらエリカのあの格好を見ても少しも動じてる様子がなかったし」
「…いきなりで驚いたことには驚いたが、動揺するほどの露出度じゃなかっただろ?水着やレオタードよりは大人しいとおもうぞ?」
幹比古も何言ってんだと思ったけどこいつも大概だな…
「水着やレオタードよりも地味だから平気だ、ってのも何か違う気がするんだが」
確かに、レオの指摘はもっともだ
「枯れてるね達也」
「枯れてるんじゃなくて、達也の場合採点が辛すぎるんだよな。あんだけ美少女な妹がいりゃ大抵の女には興味が湧かないんだろ」
「ふむふむ、なるほど。達也は深雪のレオタードや水着姿を見慣れてると…」
「「え!?」」
「迅、塵になりたいのか?」
「まぁ、達也は深雪よりダッチワイフのが大切らしいけど」
「「え!?」」
「あ!ちなみにコレがそんときの写メね」
俺はこの間の俺ん家での達也の珍プレーを見せた
「な?凄い大切そうに抱いてるだろ?」
「ほんとだ…」
「確かに…」
レオと幹比古が信じられないと言うような顔をしている
俺はニヤニヤしながら達也を見ると…
「迅遺言はあるか?」
そこには般若が立ってた
「確かに入学式の時に見たけど、見とれるって言うよりびっくりしたよ、あんな綺麗な女の子実在するんだって」
「お?かわいい妹が狙われてるぜ?兄貴からしたらどうよ?」
幹比古をレオがちゃかす
「よしてよ、そんなんじゃないって。ただ話すだけならともかく、それ以上の関係なんて考えただけで怖じ気づいちゃうって。彼女にするならもっと気楽に付き合える相手がいいな」
幹比古の言葉にレオがわざとらしく深く頷く
「そうだよな、まぁそれでなくても彼女は難攻不落のブラコンっぽいし、付き合う為には無敵のシスコン兄貴を突破せにゃならんし…ハードルがたけーな」
レオが肩を竦めて言う
「たしかにこのシスコン軍曹、妹が彼氏とか連れてきたらいきなり、「私の戦闘力は53万です」とか言いながら彼氏虐殺しそうだもんな」
「深雪が迅みたいなのを連れてきたら敷居を跨ぐ前に塵も残さず消滅させるかもな」
「…こえーよ…」
マジな殺気でてっから…
昼、何故か俺は生徒会室で生徒会メンバーに達也と渡辺先輩を混ぜた中にいた
生徒会長の真由美さんが盛大に愚痴りまくっていた
「あのーなんで俺は呼ばれたんですかね?」
「何でって、迅君も九校戦にでるじゃない?だからそれについて色々聞こうかと思って」
なんで出る予定なんだよ…
「俺はまだ何の返事もしてないしそもそも詳細も聞いてないんですけど…」
「出てくれないの?」
真由美さん、そんなにうるうるしながら上目遣いで見んじゃねーよ断れないだろうが!
「まぁ、先生方の方でもそうなっているって聞いたので断りはしないですけど、何が聞きたいんですか?」
僕は諦めました色々と…
「迅君のCADの事とか、ライセンスの事とか…」
「ああ、メカニックはいらないっす!ライセンスは説明面倒なんで、自分で調べるかそこにいる達也に聞いてください」
食い気味に答える
「うー」
期待していた返答ではなかったのか、真由美さんが唸る…可愛いじゃないか
この後渡辺先輩が自分のCADを自分で調整できないとか、市原先輩が技術スタッフを断ったりと何だか色々悩んでいるようだったのだが、達也が立ち上がろうとしていたので、逃がさない為に言ってやった
「なんで皆でそんなに悩んでんすか?」
「悩むに決まってるじゃない!技術スタッフは大事なのよ?」
「だから一緒に飯食ってる中にもいるじゃないですか技術スタッフにふさわしい奴がそこに」
俺は達也をニヤニヤしながら指先した
達也が恨めしそうに俺を睨み付ける
ざまぁみろ!道づれにしてやる!
「確かに司波君ならいいんじゃないですか?」
これはびっくり、中条先輩が食いついた
「深雪さんのCADは司波君が調整しているそうです。1度見せて貰いましたが、一流クラフトマンに勝るとも劣らない仕上がりでした」
真由美さんがいきなりガバッと起き上がり言った
「盲点だったわ…」
と。
「うっかりしていた…委員会の備品もコイツが調整していたな。自分しか使ってないから思い至らなかったが」
達也も反抗するが深雪の一撃で撃沈。
放課後達也をメカニックに入れるか否かを決めることになった
ドンマイ達也!
こんなに間が空いたのに全然進まんかった泣
まだちょっと仕事忙しいので、週1回投稿できるようには頑張ります!