破壊者は愛する者たちを守るために戦う 作:ダーク・リベリオン
セシリアとの事件が終わり、士たちは復帰したセシリアとともに授業を行った
内容は飛行訓練であり、基本的に飛ぶことのできない士は不参加となり、一夏とセシリアが手本を見せることになった
2人はISを纏いて宙を飛び、その後の千冬の指示で急降下着陸のテストを行い
セシリアは見事成功、しかし肝心な一夏はそれを真似をすればできるであろうとたかをくくり、結果止まれなくなり
その先には士やクラスメイトたちがいた
この危機によりやむなく士はディケイドへと変身し、ブラストを放って一夏を撃ち落とすとともに落下位置をずらして危機を脱した
授業が終わった夕方、一夏のクラス代表昇任パーティのために食堂に向かっていた士はそこで思わぬ人と再会
士や一夏にとってももう1人の幼馴染の鈴とであった
久しぶりの再会に2人は喜んだが、互いにすべき事があったため、また学校で会おうと約束し、その場を後にしたのであった
「なぁつか兄、本当なのかよ鈴がここに転入したって?」
「あぁ、間違いないぜ」
「そっか…ちょうど一年ぶりだったかなか?」
「まぁ、そんなとこかな」
鈴とあった翌日のこと、士が鈴にあったことを一夏に教え
一夏も鈴がこの学園に転入したと聞いて驚いていた
「先ほどから士さんたちは何を盛り上がっているのでしょう?」
「なんでも昨日、久しぶりに知り合いと会ったらしい」
その様子を遠くから箒やセシリア、そして他のクラスメイトたちが噂していた
「あっそういえばさもうすぐ対抗戦だけどみんな知ってる?二組の代表変わったんだって?」
ふと、忘れてたことを思い出したかのようにクラスメイトの1人、相川 清香が昨日二組の代表が変わったことを箒たちに教えた
「変わった?」
「うん。昨日急に、なんでも中国から来た転入生の子がなったらしいよ?」
「ちょっと待ってください。昨日、転入生?…篠ノ之さん。あなた先ほど士さんが知り合いと再会したって言ったましたわよね?…もしやその方って?」
「っ!?」
セシリアの問いかけに箒のみが気づき、ハッとなる
そんな時だった
「頼もう!」
『っ?』
一組全員に聞こえるほど大きな声で叫ぶ女性の声、振り向いた先にはIS学園の制服に身を包んだ鈴がいた
「よっ、来たか鈴。制服姿なかなか様になってんじゃねぇか」
「ふふーん。当然でしょ♪」
制服が様になっていることを士が褒めると得意げな表情を浮かべて鈴はそういった
「おぉ!鈴、鈴じゃねえか!?」
「久しぶりね一夏。あんたも元気してた?」
「あったりまえだろ」
士と一夏と鈴は昔に戻ったかのように楽しくおしゃべりに興じていた
「ところで鈴。お前別のクラスなのか?」
「まっ、まぁね…なんだかんだあって二組のクラスに転入を」
「そっか…別々のクラスなのか」
「うん…」
さっきとはうって変わってどよ〜んとした空気になってしまう
「まっ、なっちゃったもんは仕方ないわよ。そんなことよりもあたしがここにきたのにはもう1つ訳があるのよ」
「「もう1つ?」」
「そっ、二組の代表として今日は一組に宣戦布告に来たってわけ!」
宣戦布告といい一組を指差す鈴
「何かっこつけてんだ鈴、似合わなねぇよw」
「言ってやるなよ一夏」
だが、そんな鈴の似合わない態度に一夏は笑いながらそう言い
士はそんな一夏に呆れた
「なんてこと言い出すのよあんたは!?」
鈴も一夏の物言いに怒鳴る
「おい、いつまでそこで突っ立てるつもりだ?」
「ふぇ?」
バシコーン!
すると突然、鈴の背後から声が聞こえ
鈴が振り向いた瞬間、叩かれてしまった
「痛った~い!なにすんの!?」
いきなりのことにカチンときた鈴が怒鳴るも、そこにいたのは
「げっ、ちっ、千冬さん!?」
そう、千冬だったのである
「神童先生だ。さっさと自分の教室に戻れ、邪魔だ」
「あっはい、すみません」
千冬姉が鈴にそう言うと教室に入った
「後でまた来るわよ」
「おう、了解~」
そう言うと鈴は士たちと別れ、二組に戻っていった
そしてその一部始終を目撃した箒とセシリアはむっするのだった
ドン!
「士!」
「どったんよ箒にセシリアも?」
授業が終わるやいなや
士はいきなり、箒とセシリアに問い詰められていた
「どういうことかきっちり説明しろ!なんなんだあいつは!?」
「そうですわよ!随分と親しそうに見えましたけど!?」
「わかったわかったから。落ち着いて」アセアセイヴァー
二人の剣幕の凄さに士は冷汗を垂らす
「おいおい二人とも、あんまつか兄を責めんなよ?なんだかしらないけど鈴は俺たちの幼馴染なだけだよ」
「幼馴染?」
「あぁ、簡単にいえば箒がファースト幼馴染で、鈴がセカンド幼馴染ってことだ」
言い寄られれる士を助けるため一夏が鈴が自分と士とどういう関係なのかを説明する
「なになに?なんの話ししてんの?」
『っ?』
一夏が説明している中、授業終えた鈴が再び一組を訪れた
「おっ、鈴乙~」
「また来たわよ」
そう言いながら士たちの会話に混ざった
「しかしどういうことだ?士たちに別の幼馴染がいたなど私は知らんぞ?」
「そんなこと言ったらあたしだって」
「たしかちょうど入れ違えに転校してきたんだったな。小学5年のころに?」
「ってことになるわけね」フムフム
互いに自分たちを知らない理由が入れ違えになったことが原因であることに納得する二人だった
「ところでさ、士このあと暇?」
「えっ?」
「よかったらさ、まだあたし学園を把握しきれてないからさ。士に案内してほしいな~って」エヘヘ
「「っ!?」」ビックリポン
鈴が照れくさそうにそういうとそれを聞いた箒たちは危機感を感じた
「ん~、まぁべつにかまわn「悪いがそれは無理だ先約が入っているのでな!」ふぇ?」
士が鈴の頼みを聞き入れようとした時、そこに箒とセシリアが割り込む
「今日はこのあとわたくしたち全員で一夏さんの特訓に付き合うことになってるんですのよ!」えっ?ちょ、何それ聞いてない!?」
一夏も突然特訓するなどと言われて驚く
「でもそれならあんたたちだけでもいいんじゃ?」
「士も一夏には強くなって欲しいよな!?」
「えっ?…あぁ、まぁ」アセアセイヴァー
「だそうだ。強くするなら特訓が一番、全員で力を合わせて一夏を強化するぞ!」
妙に張り切る箒とセシリアに困惑する士たちだった
「だったらあたしも手伝ってあげよっか?」
「あなたは別クラスでしょ!?敵の施しは不要ですわ」
断固として譲らない二人だった
「しゃあない、鈴。悪いけど案内はまた今度でいいか?どうにもこのままじゃ収集がつきそうにないからさ」
「…しょうがないわね」ショボーン
少ししよれたような顔をする鈴がかわいそうに思えた士は鈴に語りかける
「すまないな。侘びに今度、なんか奢るからそれで許してくれよ」
「本当?」
「あぁ」
なにか奢るからと、鈴をなんとか説得する
「そういうことなら了解、その話し忘れないでよ?」ニヤ
「もちろん」
「それじゃあたしは行くわね。一夏。やるからには強くなんなさいよ!対抗戦での勝負期待しているわよ!」
そういうと鈴は教室を後にした
「…さて、じゃあ行くか?場所はアリーナでいいんだよな?」
「あぁ」
「構いませんわ」
鈴が帰ったあと、士たちは一夏の特訓をするためアリーナに行くことに
「あの?俺の意見は?」
「「「ある訳無いだろ(でしょ)?」」」
「そ、そんな…」ガクガクウガ
このあと、一夏が3人からビシバシと鍛えられ、終始ひどい目にあうことになるのは言うまでもないことであった