破壊者は愛する者たちを守るために戦う   作:ダーク・リベリオン

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第4話 狂いし物語りを破壊(修正)する者

クラス代表を決めるべく、決闘をすることになった一夏

 

 

箒との剣道での修行の日々を終え

 

 

ついに当日となり、士たちに見守られながらセシリアとの戦いに望んだ

 

 

序盤こそ苦しめられた一夏であったが、一次移行(ファースト・シフト)に移行した百式を操り

 

 

徐々にセシリアを押して行った

 

 

そして一夏がセシリアに止めを刺そうとした時、異変は起きた

 

 

一夏の渾身の一撃を受け止め、そのすぐ後に彼女の体からは不気味な漆黒のようなオーラが吹き出していた

 

 

さらにそれによりセシリアの力は高まり、押していた一夏に圧倒的な力を振るいねじ伏せたのであった

 

 

そして重傷を負った一夏に引導を渡すべくセシリアが急接近する

 

 

しかしその時だった

 

 

セシリアに向かって数発の光の弾丸が飛んできた

 

 

慌ててセシリアが回避した隙に謎の人物が一夏を庇うかのようにセシリアを睨みつけているのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【「あなた何者ですの?…これはわたくしとそこにいるぶ男との決闘ですのよ?」】

 

 

「その割には…ちょっとやりすぎなんじゃねぇか?」

 

 

割り込まれたことにムッとしたセシリアは謎の人物に物申すも

 

 

向こうも引き下がる気は毛頭ないようだった

 

 

そんな時、一夏は謎の人物の声に聞き覚えがあった

 

 

「ま、まさか?つか兄…なのか?」

 

 

「おう、大丈夫か一夏?」

 

 

「あっ、あぁ…てか、なんだよそれ?ISなのか?」

 

 

「まぁ簡単にいえばこの姿の名はディケイド。その他は後にしとこうぜ。…まずは」

 

 

自分の姿に驚いている一夏をなだめた士はセシリアに目を向ける

 

 

【「なるほど、つまり弟が無様に負けるのを黙って見てられずにしゃしゃり出たと言ったとこですか?男同志の友情など暑苦しさこの上ないですわね」】

 

 

「口が過ぎるぞお嬢さん。あんまり人の悪口は言うもんじゃないぞ」

 

 

【「ふん。このわたくしに説教など笑止千万ですわ!今のわたくしに逆らえばどうなるのかあなたにも思い知らせてあげますわ!」】

 

 

そう言うとセシリアはその手にした巨大な特殊レーザーライフル「スターライトmkIII」を士めがけてビームを放つ

 

 

士は背後の一夏を守るべく左脇についているカードホルダー兼専用武器「ライドブッカー」でビームを打ち返していく

 

 

【「いかがですか?あなたにも踊っていただきますわ。このわたくしが奏でる円舞曲(ワルツ)を!」】

 

 

そう言いながらセシリアがライフルを連発する

 

 

「(きりが無いな…なら)」

 

 

『ATTACK RIDE・BARRIER』

 

 

士は「ディケイドライバー」にカードを挿入すると士の前にバリアーが展開され

 

 

セシリアの攻撃を防ぐ

 

 

「今のうちだ。立てるか一夏!?」

 

 

「な、なんとか…」グヌヌ

 

 

一夏は傷ついた体をゆっくりと起こした

 

 

「よし、なら今すぐに離れろバリアーも長くは持たない!」

 

 

「で、でもつか兄…!」

 

 

その時、バリアーの効果が切れ始め、透明になっていく

 

 

「もたもたしてんな!早くいけ!」

 

 

「っ!?…ぐっ!」

 

 

士の一喝で一夏は悔しさで唇を噛み締めながらもその場から離脱した

 

 

それを確認すると士もバリアーが完全に消える前に後ろに退避することで難を逃れた

 

 

【「ふん。守りを固めるだけで精一杯のようですわね」】

 

 

セシリアがそんな二人をあざ笑う

 

 

「はぁ…翔べないってのはやっぱりキツいね~」

 

 

士はこの状況をどうするべきかと悩んでいた

 

 

「つか兄!」

 

 

そこに一夏が駆けつける

 

 

「つか兄、俺も戦うぜ!」

 

 

「一夏」

 

 

「このままじゃ俺たちに勝ち目はない、だから!」

 

 

一夏は真剣な目で士に語る

 

 

「…ふ、わかったよ。そんじゃ頼むぜ」

 

 

「おう!!」

 

 

士は一夏の熱意を感じ取り、共闘することを承諾した

 

 

【「ふん。勝てないとわかって二人で挑むのですか?いいでしょう。まとめてかかってらっしゃいな!」】

 

 

セシリアは余裕の表情を浮かべていた

 

 

「一夏、俺が援護する迷わず突っ込め」

 

 

「わかったぜつか兄!」

 

 

「よし……いけ!」

 

 

「おう!!」

 

 

士の相図とともに一夏がセシリアに挑む

 

 

「やあぁぁぁぁ!!」

 

 

【「ふん。突っ込むことしかできないなんて滑稽ですわ!」】

 

 

小馬鹿にしながら一夏にむけてセシリアがビームを放った

 

 

「…こいディケイダー!!」

 

 

一夏とセシリアが戦っているその間に士は一枚のカードを自分の前方に翳す

 

 

するとカードが光を放ち、そこから1台のバイクが出てきた

 

 

それはディケイド同様、白・黒・マゼンタの色のディケイドの専用のバイク「マシンディケイダー」だった

 

 

そして士はマシンディケイダーに跨がるとドライバーにカードを挿入する

 

 

『ATTACK RIDE・SIDE BASSHAR』

 

 

するとディケイダーは形を変えてゆきスマートブレインが開発した可変型バリアブルビークル「SB-913 V サイドバッシャー」へと変身した

 

 

「ふっ、はぁぁ!!」

 

 

そしてハンドルを操作しながらセシリアにむけて4連装光子バルカン砲「フォトンバルカン」を放つ

 

 

【「っ!?」】

 

 

士の攻撃に気づいたセシリアはそれを避けるも

 

 

「やあぁぁぁぁ!!」

 

 

【「なっ!?」】

 

 

 

ガキィィィィィン!!

 

 

ジジジジジジジ!!!

 

 

 

その隙を突き一夏が雪片を振り下ろし、セシリアは間一髪スターライトを盾がわりにしてそれを防いだ

 

 

セシリアがこの状況を打破するべく一夏に蹴りを入れる

 

 

しかし、それによって出来た隙を士は逃さなかった

 

 

今度はサイドバッシャーのもう片方の手から6連式ミサイルを発射する

 

 

【「っ、ブルーティアーズ!!」】

 

 

セシリアはビットを放ち、ミサイルを迎撃するもブルーティアーズの数ではミサイルを全てを撃ち落とせず

 

 

内2つがセシリアに向かっていく

 

 

【「これ式のことで!!」】

 

 

慌てながらも残りのミサイルを残り2基のミサイルポットから発射し、それを相殺する

 

 

【「ふ、この程度でやられるほどあまくh「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」っ!?」】

 

 

ミサイル同士の爆発で発生した爆煙の中から一夏が飛び出してきた

 

 

「やあぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

ジャキン!ジャキィィィィィィィィィン!!

 

 

 

一夏の斬撃によりセシリアはブルーティアーズの羽根を切り裂いた

 

 

 

【「きゃあぁぁぁぁ!!!」】

 

 

 

それによりセシリアは地面に向かって落下する

 

 

【「グッ…ただでは、やられませんわ!!」】

 

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

セシリアが悪あがきと言わんばかりにビームを撃つ

 

 

「なっ、ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

 

「一夏!?」

 

 

ライフルのダメージを喰らい、ISが強制解除されてしまった一夏は真っ逆さまに落ちていく

 

 

「一夏ぁぁぁ!!!」

 

 

それを目にした士が叫ぶ

 

 

「任せろ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

その時、士の真横を黒い大きな影が通り過ぎ、一夏を救出し、落下を阻止した

 

 

「大丈夫か一夏?」

 

 

「ほ、箒!お前が助けてくれたのか?」

 

 

「あぁ、まぁな」

 

 

一夏を助けたのは「打鉄」を纏った箒だった

 

 

それを見た士は内心ホッとしていた

 

 

【「グッ…侮っていました。まさかここまで追い詰められるとは…」】

 

 

「どうだ?俺の弟も結構やるだろう?」

 

 

【「ぐっ!?」】

 

 

なんとか受けみをとって着地するセシリアの前には士が声をかけた

 

 

【「許しません、許しませんわ!このわたくしにこれほどの屈辱を与えるなんて…インターセプターっ!!」】

 

 

セシリアは最後の武器であり、今まででも滅多に使わなかった接近戦用のショートブレードを手に士に襲いかかる

 

 

【「えぇぇい!!」】

 

 

「ふっ!」

 

 

ガキィィィィィン!

 

 

ライドブッカーとインターセプターがぶつかり合う

 

 

【「わたくしは、強い!誰よりも強いのです!!」】グヌヌ

 

 

「それはどうかな?…俺にはお前が力に溺れて慢心しているようにしか見えないぞ?」

 

 

【「黙りなさぁぁい!!!」】

 

 

セシリアはインターセプターをおおきく振りかぶって士に斬りかかった

 

 

「「つか兄(士)!?」」

 

 

一夏と箒が叫ぶ

 

 

「……………っ!!」

 

 

 

バシィィィン!!!

 

 

 

【「なっ!?」】

 

 

「力に溺れて慢心してるようなやつに…………俺は倒せないぜ」ニヤ

 

 

セシリアの渾身の抜刀を士は見事、弾き返した

 

 

【「あなた…何者ですの!?」】

 

 

「俺か?俺は………"通りすがりの仮面ライダー"だ。覚えておけ」キリッ

 

 

仰け反りながらもはなたれたセシリアの問いに士は静かに応えた

 

 

「決める……っ」

 

 

『FINAL ATTACK RIDE・de、de、de、DECADE』

 

 

バックルに今までのカードと色が違う黄色いカードを挿入すると

 

 

セシリアの前に15枚のホログラム状のカード型エネルギーが現れる

 

 

「はっ!」バッ

 

 

士は飛び上がると15枚のカードの中をくぐり抜ける

 

 

「はぁぁぁぁ……」

 

 

【「っ!?」】

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

【「ぐっ、きゃあぁぁぁぁ!!!!」】

 

 

ディケイドの必殺技「ディメンションキック」がセシリアに炸裂し

 

 

セシリアはその勢いでシールドエネルギーが0となり、ISが強制解除された

 

 

気を失うとセシリアから黒い靄はすぅ~っと消えていくのだった

 

 

 


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