破壊者は愛する者たちを守るために戦う   作:ダーク・リベリオン

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今回はSOUR様から自分のキャラとコラボしてほしいと言うコラボ企画を持ち込まれたため、急遽制作しました


SOUR様の考えたオリ主とオリライダーが出てきます


では本編をどうぞ


番外編 コラボ! 士と朧、遭遇 前編

それはある日の出来事、本来ならば決して交わることのない異なる世界に生きる2人のライダーの物語りである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと変わらぬ朝、街には人々が賑わい、仕事や学校に行く人たち、そんな風景が広がっていた

 

 

 

 

 

だが、始まりはいつも突然に起こるものである

 

 

 

 

バキュウゥゥン! ボバァァァン!

 

 

 

 

 

『きゃあぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

平和なひと時はあっという間に壊され、あたりに響くのは人々の凄惨な悲鳴や、崩れ落ちた建物、強烈な異臭が漂っていた

 

 

 

「っ!?」

 

 

「街が!?」

 

 

「な、なんだよこれ!?」

 

 

「…ひどいな」

 

 

そこに駆けつけたのは学園の休日を利用して士と一夏の友人である五反田弾の家に遊びに来ていたのである

 

 

変わり果てた街の姿を見て士と一夏、弾とその妹の蘭は唖然としていた

 

 

 

 

ドババババババン!

 

 

 

 

その刹那、彼らの近くの建物が雷光の直撃を受けて爆発した

 

 

「これは…っ」

 

「つか兄、あれ!」

 

 

一夏が指差す方を見ると、こちらに向かって歩み寄る四つの影があった

 

 

その姿を見た時、一夏と弾は目を疑い、蘭は恐怖で震え上がる

 

 

歩み寄ってくるのは装飾品を見に待とうオオカミのような姿をした怪人『ン・ガミオ・ゼダ』

 

 

ステンドグラスのカブトムシのような姿をした怪人『ビートルファンガイア』

 

 

刺々しい体に両腕に鋭き鋭利な鎌をつけたカマキリのような姿をした怪人『パラドキサアンデッド』

 

 

白く灰色い虎のような姿をした怪人『タイガーオルフェノク』がいた

 

 

「ばっ、化け物!?」ガクブル

 

 

蘭はあまりの怖さにたまらず声をあげる

 

 

「つか兄、あいつらはいったい何者なんだろう?」

 

 

「よくは知らんが、ともかくこれ以上被害を拡大せるわけには行かない。一夏、ここは俺たちであいつらを食い止めるぞ」

 

 

「わかった!…来い!白式!!」ピカァァァァァァン!

 

 

一夏はブレスレットを天にかざすとともに白式を展開した

 

 

「…弾」

 

 

「なんだ?」

 

 

「俺と一夏で時間を稼ぐ、その間にお前らは街の人たちを避難させてくれ」

 

 

「お、おう任せとけ!いくぞ蘭!」

 

 

街の人たちの避難の誘導を任された弾は早速行動に出た

 

 

「一夏さん!」

 

 

「蘭、どうした?」

 

 

「あの…無理はしないでくださいね」

 

 

どこか不安そうな顔を浮かべながら蘭は一夏の身を案じていた

 

 

「おう、心配すんな。俺とつか兄にかかればあんな奴ら屁でもないって!」

 

 

「…はい」

 

 

「おーい蘭!早く来いよ!」

 

 

「う、うっさいわね!今行くから!…では一夏さん、御武運を!」

 

 

そう言いのこすと蘭は先に進んでいる弾を追いかけていった

 

 

「…ふっ」クスリ

 

 

「ん?なんだよつか兄、何笑ってんだよ?」

 

 

唐突に笑みを浮かべる士に一夏が尋ねる

 

 

「いや、別に…お前も愛されてるなってな」

 

 

「っ?」

 

 

「さて、そろそろやるか…変身」

 

 

『KAMEN RIDE・DECADE』

 

 

バックルにカードを挿入し、ディケイドへと変身を果たす

 

 

「っしゃぁ!行くぜ!!」

 

 

「…ふっ!」

 

 

それぞれ、ライドブッカーと雪片を手に怪人たちに向かっていくのだった

 

 

 

 

 

 

「みんな!こっちだ!」

 

 

「慌てないで!落ち着いて行動して!」

 

 

士たちと別れた弾たちは早速街の人たちを避難させていた

 

 

逃げ惑う人たちを安全な場所に誘導すべく

 

 

「…ここらへんの住人はあらかた避難させられたな」

 

 

「…一夏さん、大丈夫かな?」

 

 

蘭は今も怪人たちと戦っているであろう一夏のことを思う

 

 

そんな時だった

 

 

 

♫~♪~

 

 

 

「「っ?」」

 

 

ふと二人の耳に聴こえてくるはハーモニカの音色

 

 

「どこから?」

 

 

「お兄、あそこ!」

 

 

蘭が指さした先にはハーモニカを吹き鳴らしながら士たちが戦っている方に向かおうとしている男がいた

 

 

「お、おいあんた、そっち行っちゃダメだって!」

 

 

慌てて弾が警告するも男は聞いてないのかそのまま進もうとする

 

 

「ちょ、ちょっとまって!」

 

 

尚も進んでいく彼の手を蘭が引き止めた

 

 

「あなた何考えてるんですか!向こうは今大変なことが起こってるんですよ!?」

 

 

「……ふっ、ご忠告どうもありがとうお嬢さん」

 

 

男は蘭の澄んだ瞳を見て笑みをこぼし、蘭の頭を撫でた

 

 

その際、蘭は彼の首元に奇妙な紋様があることに気づくと言葉を失った

 

 

「でも大丈夫だよ。自分の身は自分で守れるから、じゃあ」

 

 

そう言うと男は再びハーモニカを吹き鳴らし去っていってしまった

 

 

「なんなんだあいつ?」

 

 

「…さぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

「ふっ、ぬぅ!!」

 

 

「くっ、うおぉぉぉ!!」

 

 

士と一夏は4体の怪人たちに苦戦を強いられていた

 

 

ディケイドである士はそれほど苦しいわけではないものの

 

 

ISを着てるというだけで所詮は生身である一夏には厳しい戦いだった

 

 

さらに士はあることに勘付いていた

 

 

「(こいつら、一見すれば俺たち二人を相手にしてるが…狙いが一夏ばかりに集中してる)」

 

 

自分にはあしらう程度で戦い、先に弱い者から潰すと言わんばかりに一夏を狙っていた

 

 

「ぐっ、ぐは!!」

 

 

一夏が後方へと吹き飛ばされた隙にパラドキサアンデッドが鎌を構え、タイガーオルフェノクが掌を前方に翳すとともに力を集中し、真空刃と光弾を放つ

 

 

「ぐあぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

二つの技の直撃を受けてISは解除され、一夏はその場に倒れた

 

 

「一夏…ぐぅぅぅ!!!」

 

 

それを見た士は激怒した

 

 

「邪魔だ!!」

 

 

向かってくる怪人たちをなぎ払い、士は一夏のもとに駆け寄る

 

 

「大丈夫か一夏!」

 

 

「つか兄、すまねぇ」

 

 

「しゃべるな、待ってろ今安全な場所に」

 

 

敵の攻撃で傷を負った一夏を早く連れて行こうとする士だったが

 

 

 

バキュウゥン!

 

 

バババババ!!

 

 

ビュゥゥゥゥゥン!!

 

 

ビリリリリリリリ!!

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

 

ボバアァァァァン!!

 

 

 

 

「「うわあぁぁぁぁ!!!」」

 

 

4体の怪人の一斉放火を受けて士たちは吹き飛ばされる

 

 

「ぐあっ!!」

 

 

「がはっ…あぁ~!!」

 

 

二人が負ったダメージは相当なものだった

 

 

そんな二人の苦しむさまを見て怪人たちは不敵な笑い声を上げていた

 

 

最早これまでかと思われた時だった

 

 

 

♫~♪~

 

 

 

「な、なんだ?」

 

 

「…ハーモニカの音?」

 

 

周囲に音色が響く

 

 

ふと怪人たちが何かに気づいたように士たちから目をそらす

 

 

士たちもその方角を見てみるとそこには石段の最上段の上でハーモニカを吹き鳴らす男がいた

 

 

全員の目線が男に集中した時、男はハーモニカを吹くのをやめた

 

 

「…よぉ、随分と面倒なことになってるみたいだな。大丈夫か?」

 

 

男は士と一夏に声をかける

 

 

「お、お前は?」

 

 

「俺か?…まぁ、対したもんじゃねぇよ。俺はただの…『仮面ライダー』さ」

 

 

「っ!?」

 

 

「正直、面倒なことは嫌いだけど、さっきの子みたいな子が悲しむ顔をするのは見てて気持ちいいもんじゃないからよ…お前らにはここで消えてもらうぞ」

 

 

そう言うと男は変わった形の銃を手にし、もう片方にはディケイドが使うのと同じカードを手にしていた

 

 

男はそのカードを銃に挿入する

 

 

『KAMEN RIDE』

 

 

効果音が流れる中、男は前方に向けて銃を構える

 

 

「…変身」

 

 

呟くと同時にトリガーを引く

 

 

『CLIMB』

 

 

打ち出された光が3つの残像を作り、男の周囲を行きかい

 

 

重なるとともに男はディケイドに似た戦士「クライム」に変身した

 

 

それを見て怪人たちはクライムを排除すべく仕掛ける

 

 

「はあっ!」

 

 

それに合わせてクライムも銃弾を放つ

 

 

ビートルファンガイアとパラドキサアンデッドは銃弾を食らい吹き飛ばされるも、残ったタイガーオルフェノクとガミオ・ゼダが襲いかかる

 

 

「ふっはっ!」

 

 

しかし、クライムは冷静にかつ的確に攻撃をかわす

 

 

さらにジャンプして距離をとる

 

 

その際、ホルダーから二枚のカードを取り出した

 

 

クライムは手にしたカードを銃に挿入する

 

 

『KAMEN RIDE・DIAC』

 

 

『KAMEN RIDE・UROBOROS』

 

 

「はっ!!」

 

 

トリガーを引くと放たれた光から二人のライダーが現れた

 

 

その姿は方や大きなニ枚の翼が特徴のライダーで、もう一方は見た目は龍騎やリュウガに似てはいるがその色は白く染まっていた

 

 

「はっ!」

 

 

「ふっ!」

 

 

召喚された二人の戦士は武器を手に怪人たちに突進していく

 

 

「す、すげぇ…」

 

 

「あいつ…なにものだ?」

 

 

クライムの力を目にし、唖然としていた

 

 

「決めるか」

 

 

状況から今が好奇と言わんばかりにクライムは必殺の一撃を決めるべくカードを挿入する

 

 

『FINAL ATTACK RIDE・cl、cl、cl、CLIMB』

 

 

銃口を向け、今まさにその一撃をはなたんとする

 

 

「はぁっ!!」

 

 

トリガーを引くとともに高エネルギーの光弾が放たれた

 

 

 

アオォォォォォ!!ボワァァァァ!!

 

 

 

しかし直後、ガミオ・ゼダが黒い霧を作りだし、怪人たちの姿が見えなくなる

 

 

 

ボバアァァァァン!!

 

 

 

爆発の衝撃が当たりに響く

 

 

「~~…や、やったか!?」

 

 

あたりに充満した煙が晴れて目線を戻すと怪人たちの姿はどこにもなかった

 

 

「っち、後一歩のところで逃げられたか」

 

 

「ま、まじか…」

 

 

敵には逃げられてしまったようである

 

 

「あんたら大丈夫か?」

 

 

「あぁ、この通りな。助けてくれてありがとよ」

 

 

「気にするな」

 

 

変身を解いて男が二人に近づき、士たちの身を気遣う

 

 

「にしてもあんた強いな。まるでつか兄みたいだぜ」

 

 

「そうか」

 

 

「俺は神童一夏、でこっちが兄貴のつか兄だ」

 

 

「よろしく」

 

 

一夏は自分と士の自己紹介をする

 

 

「ところであんたは?」

 

 

「俺か?俺は神崎 朧だ」

 

 

謎のライダー。クライムこと神崎 朧、果たして彼はなにものなのだろうか?

 

 

 


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