レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

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今回で最終章となります。
ちなみにオチがそこまで面白くないので
ご了承ください。
それでも楽しんでいただけたら
嬉しいです。
それではどうぞ!


1部最終章 『一日の終わりを告げるは紅く綺麗な夜空の花』

午後8時00分 すっかり暗い博麗神社

 

 

「遅くなっちゃったわねー」

 

「遅くなっちゃったわねーじゃないよ!

おかげでこっちは大迷惑よ!」

 

「あら、最初に連れてってって言ったのは

どこの誰だったっけ?」

 

痛いところをつくな。

レミリアは率直にそう思った。

それにしてもそのまま紅魔館に戻っても

いい気がしたのだが…何故博麗神社に

寄ったのだろうか。私は。

 

「まぁ愚痴はいいから見てなさい。

面白いわよ」

 

「え?面白いって一体何のこと………………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒューーーーーー…ドン!!

 

…パラパラパラ………

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どうかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………綺麗」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一言に尽きた。今日は綺麗なものを

色々見てきたが、その中でも一番綺麗な物だった。

暗い夜空を照らす星のように輝くそれは、

まるで花のように夜空に舞い、そして散っていく。

 

「綺麗でしょ?最後にこれを見せたいと思ってね」

 

霊夢が見せたかった面白い物。そう、それは

人間の里のお祭りで上がる

 

 

………………『打ち上げ花火』だった………………

 

 

 

「………貴方もしかして花火知らなかった?」

 

「うん、さっぱり」

 

「それなら尚更面白いでしょ?

地味にここからが一番よく見えるのよ」

 

「………ほんと綺麗」

 

その一言しか出てこなかった。

それほどに綺麗な花火だった。

 

「………あのさ霊夢」

 

「ん?」

 

「………ありがとう」

 

「………ええ、どういたしまして」

 

二人を照らす花火は、何回か美しく舞い、そして

散る。ということを繰り返していた。

その間二人は、ただ花火の鑑賞にふけっていた。

 

本当にいい1日だった。

 

レミリアは心からそう思うのであった。

 

 

翌日 また暇になった紅魔館中庭

 

 

「そんなことがあったのですか。

それはよかったですね」

 

そこには昨日の出来事を思い出し、咲夜に話す

レミリアの姿があった。

 

「それにしても花火ですか………

私も見たかったですね」

 

「え、もしかして咲夜って花火知ってたの?」

 

「…知ってましたよ?」

 

「………ならもっと早く教えてよ…」

 

今更言っても意味のないことを言ってみる。

 

「え、お話ししてませんでしたっけ?

申し訳ありません」

 

「まぁ知れたからいいんだけどさ」

 

こんな会話をしながらも、何か忘れてないかと

少し思っている自分がいた。

それも重要なことだった気が…。

まあそのうち思い出すだろうと思い、会話を

続けようと思った矢先、その思い出せなかったことを

思い出した。

 

「……………貴方、1万円の話、

忘れてないわよね?」

 

そうだった。一万円という対価を支払って

案内してもらっていたんだった。

しかし今更払うのもアレなので………

 

「ちょっと覚えてないわ」

 

あえてそういうことにした。

霊夢と遊ぶのも悪くないと思ったからだ。

 

「よし吸血鬼、表でろ」

 

「弾幕ごっこなら付き合ってあげるわよ」

 

その後紅魔館が半壊したのは、

言うまでもないことだ。

 

それでも楽しいと思う、そんなレミリアがいた。




これにて完結となります。
やっぱりオチがない………すみません。
これが初投稿となりましたが、これからも
どんどん書くつもりです。
また暇になったら読んでくだされば…と思います。
それでは読んでくださり、ありがとうございました!
次回でまたお会いできればと思います!

ー6月某日 星がその顔を出す頃にー

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