レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

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地霊殿…相当遠そうな気が…
今回も温かい目で見守ってあげてください。


第4章 『理不尽なお花畑の姉さん』

数分後 日差しが暑い人間の里上空

 

「あのさ、地霊殿行こうと思ったんだけど…

何というか、遠いのよね。

ってことで方向転換して

別の場所行ってもいい?」

 

「いや…別にいいけど…

もう正午よ?大丈夫なの?」

 

「あと一二箇所行った後、

面白いところ連れてってあげるわ。

…大丈夫よ。そんな遅くはならないから」

 

「そう?ならいいけど」

 

とは言ったもののどこへ行けばいいのか

迷う。この近くなら…太陽の畑か。

しかしあれがいるからな。うん。

あれに絡まれたら面倒くさい。

 

「で、どこ行くの?」

 

タイミングが良すぎる質問。

少しだけ迷いながら…

 

「太陽の畑に行くわ。着いてきて」

 

結局太陽の畑になった。

あいつに会わなければいいんだ。うん。

そう言い聞かせながらも、やはり

不安になる自分がいた。

 

 

数十分後 日差しがやけに強い

太陽の畑

 

 

「…ここちょっとやばいかも

しれないわ。日差しが強すぎる」

 

どうやら日傘でも受けきれない

日差しがあるのだろう。

まぁ太陽の畑と言われるくらいなので

それくらい覚悟していたが。

 

「大丈夫でしょ。死ぬこと

なかったし、今まで」

 

「そう言ってもねぇ…。

あなた吸血鬼の耐久度知らない

でしょ?」

 

「…痛いとこつくわね」

 

そう、吸血鬼の限界も知らない奴に

吸血鬼語られても何の説得力もない。

 

「…それにしても、

あいつがいないのはラッキーね」

 

「あいつ?」

 

そういえばレミリアには

教えてなかったな。

 

そう思いながらも、説明が

上手くできない。

とりあえず面倒くさいことだけ

伝えておく。

 

「あぁ、あいつってのはこの畑の主、

風見幽香のことよ。とりあえず面倒くさい

からできるだけ近づかないことね」

 

「どんなところが?」

 

「んー…何のわけもなく

弾幕ごっこの強要だったり、

とりあえず暇潰しに吹き飛ばされたり、

とにかく理不尽なのよ」

 

「…ここまで理不尽だと

会ってみたくなるわね」

 

「根はいい奴なんだけどね〜…

ま、近づかないことをお勧めするわ」

 

「誰のことが面倒くさいって?霊夢?」

 

「……………………………………」

 

やっと理解したのだろう。

レミリアは率直にそう思った。

何故ならここに来た時から後ろに

知らない人が立っていて、それに

レミリアは気づいてた。

そう、そしてさっきの一言で

確信した。

この人が風見幽香なのかと。

 

「…えっとですね。幽香姉さん?

とりあえずその殺意むき出しの

笑顔をやめてくれませんか?」

 

「こんなこと言われて

笑いを堪えられるかって

言われても無理に近いわね。

何故かって?だって今回は

貴方を潰す正当な理由があるでしょ?

…死ね」

 

〜スペル 幻想 花鳥風月 嘯風弄月〜

 

これほど綺麗な花が咲くスペルを

見たことがあるだろうか。

少しだけ、ただ確かに

レミリアは見惚れているのが

自分でもわかった。

それこそ、霊夢のことを忘れるくらいに。




次回もなるべく早く投稿します。
ありがとうございました!

ー6月某日 西の空が暗くなる頃にー

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