レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

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自分自身推理系が初めてなので
正直不安で仕方がありません。
行き当たりばったりですが、
あわよくば楽しんでいただければと思います。
それではどうぞー。


第2章 『あの事件を覚えてる人はもういない』

 

 

〜日の出から数時間後 紅魔館〜

 

 

「にしても…なんか手がかりでもあるの?

私達はその事件ですら初耳だし」

 

 

レミリアが最もとも言えるべき質問を

霊夢にぶつけてきた。

そもそも二年前の、それもあまり認知されずに

過ぎ去った事件のことを洗いざらいに

しようとしても情報すら集められなくなる、

そんなケースになる可能性があった。

…否、高確率でそうなるとそこにいる

誰もが予想していた。

…フランを除いて、だが。

 

 

「だから、さっきも言ったけどいくつか

手がかりはあるのよ。聞き込む必要なんて

最初からないのよ!」

 

「その自信はどこからくるんだぜ…」

 

「…右に同じ」

 

 

少なくともふたりは前途多難を

予感していた。何せそもそも

事件を知っている人物が人間はもちろん、

妖怪、妖精でも一部しかいないのだ。

ある意味、聞き込んでも意味が無い。

 

 

「…手がかりってのも、別段

難しいものじゃないのよ。だって、

一部しかこの事件を知る人がいないんなら、

逆に聞き込んで知ってる人がいる方が

不思議な話になるわ。だとしたら知ってる人を

集めて犯人探しすれば早いじゃない。違う?」

 

「…おい、今日多分槍が降るぜ」

 

「…対策しとかないとね」

 

「…そこ、私を⑨扱いしない」

 

「…えー?霊夢って馬鹿じゃないの?」

 

 

フランの純心無垢なとても重い一言。

霊夢は固まったまま動かなくなり、

魔理沙とレミリアはクスクス笑っている。

周りから見たら仲のいい友達感が

半端ない、そんな微笑ましい1面だった。

 

 

〜数時間後 妖怪の山 山頂〜

 

 

守矢神社があるこの場所。

あの3人…特に早苗なら能力で

事件を起こすことも可能だし、十分に

犯人の可能性を秘めていた。

と、言うのも最初からここに向かって

来たという訳では無い。

結論から言うともう既に

3箇所ほど回っているのだ。

そして魔理沙が守矢神社の話を

持ちかけてきたのでここに来た、

というのが経緯である。

ちなみに今まで聞いてきた中で

事件を知っている人物はゼロ。

清々しいほど誰も知らなかった。

しかしその方が霊夢の言う消去法作戦の

絞り込みが楽になってくる。

まだまだ聞いていない人物は山ほどいるし、

心の中には余裕すらあった。

 

 

「本当に早苗の心を読むの?」

 

「ええ、あいつばっかりは

何考えてるかわからないもの」

 

「…久しく外に出てみればこんなことに

巻き込まれるなんて…ついてないなぁ」

 

「こんなこと呼ばわりはやめて欲しいぜ…」

 

 

実はというと、事件を知らないと嘘をついてごまかす輩が

少なからずいることは確かなので、

ここに来る前に実は古明地さとりを連れてきていた。

否、連れてきたのではない、

道端で出会ったのを拉致って来たのだ。

 

 

「…じゃあ読むわよ」

 

 

そう言うとさとりは第三の目を神社の掃除を

している早苗に向け、集中し始めた。

 

〜to be continued〜




物語の展開が今まで以上に早いです。(笑)
しかしこのままでは案外すぐに終わってしまう…
まぁそれでも次の部があるので、ハイ。
こんな小説ですがこれからも宜しくお願いします!
読んでくださり、ありがとうございました!

ー九月某日 風邪気味の体調の中でー

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