レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

17 / 23
今回の後日談は2部ではそこまで出てこなかった
霊夢さんについて書きます。
やはりキャラは…ほんとすみません。
原作では主人公なのに。原作では。
それではどうぞー。(強引


2部後日談 『貧乏巫女が貧乏である理由」

 

 

〜早朝 博麗神社〜

 

 

博麗霊夢の1日はお茶に始まり

お茶に終わる。

まず起きてすぐに一杯のお茶。

そして朝ごはんを食べて掃除をして、

お茶を飲んで暇して、

そしてご飯を食べて、お風呂に入って、

お茶を飲んで寝る。

彼女の生活はこのサイクルの中にあった。

…しかし、どこにでもそのサイクルを乱す

クソ野郎がいる訳で。

 

 

「れーいむー!来てやったぜー!」

 

 

そのサイクルが守られた日なんて、

覚えてる限りでは一度もなかった。

ほとんどの原因は魔理沙。

そしてたまにほかの妖怪や人間、

幽霊や妖精が来る程度。

少なくとも霊夢には、

その全てが自分の平穏を

乱す物として認識されていた。

 

ただ、その「平穏を乱す物」

が、必ずしも害悪とは限らない。

少なからず、「お賽銭」を

置いてってくれる輩がいるからだ。

なぜ害悪じゃないか?

答えは至って簡単。

…霊夢が、その日暮しに困る程の

貧乏巫女だからだ。

 

 

少なくとも今までに自分以外の誰かが

この神社に来なかった日はない。

もちろん、覚えてる限りだが。

ただ、誰しもがお賽銭を置いていく

訳では無い。

いいやつなら置いていってくれるし、

意地悪いやつなら何も渡さないどころか、

爪痕残して出ていく。

全く、性格は人間も妖怪も妖精も

同じものなのだと、

今更ながら思ってしまう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

お茶を飲みながら神社の縁側に

座っていると、ふと、

とあることが思い出されてきた。

自分自身が…貧乏巫女になった理由だ。

 

 

〜二年前 博麗神社〜

 

 

「…酷い荒れ具合だぜ。全く」

 

 

隣にいた魔理沙が呟いていた。

二人が今立っているのは博麗神社…

否、博麗神社「だったところ」だ。

何者によるものかは知れなかったが、

博麗神社を含むその付近の森が

跡形もなく消し飛んでいた。

残ったのは土地だけで、今まであった

のどかな自然も、神社も、生物も、

霊夢が少し外に出てたうちに

全て消え去っていた。

 

 

「…一体誰が」

 

「わからないぜ。ただ、ひとつ

気がかりなことがあってだな…」

 

「どうしたの?」

 

「弾幕を放ったら、その弾幕の

爪痕が残るもんだろ?それが

全くを持ってないんだ。

それにここまで綺麗に、

「土地」だけが残るもんか?」

 

「確かに…能力にしては出来すぎてるわね」

 

 

〜現在 博麗神社〜

 

 

結局の話犯人探しをするわけでもなく、

魔理沙やアリスの魔法の力を借りて

なんとかここまで戻すことに成功した。

あれがなければ一体どれだけの資金が

必要になったか…そう考えると、

やはり友達は持つものだと思ってしまう。

結局財産まで全て消されたので、

今のような生活になってしまっているのだが。

 

にしてもあれの犯人は誰なのだろうか。

 

今更だが興味が湧いてきた。

それにあの被害の分の

お金をいただかないと腹の虫が

収まらないというものだ。

そう考え出した頃には、とうに

霊夢は、思考を行動に移していた。

 

 

ーto be continuedー




はい、読んでくださりありがとうございました!
ということで次回から
「犯人探し」に移っていきます。
どんどんタイトルから遠ざかっていく…
それでも続けます。だって
続けるって言っちゃいましたもん。(多少後悔
と、なんだかんだありましたが、
次部もよろしくお願いします!
それではさようなら!

ー九月某日 この月初めての休日にー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。