レミリアさんの幻想郷巡り   作:atchi

15 / 23
さて、今回は第一部から登場してなかった
霊夢さんが出てきますね。
彼女の寝起きは…ご想像にお任せします。


第8章 『博麗神社とお賽銭』

ー1時間後 日差しがさしてきた博麗神社前ー

 

 

「…だから!ダメだって言ってるでしょ!」

 

「…そこをなんとか…」

 

 

博麗神社は朝っぱらにしては珍しく

騒がしい雰囲気になっていた。

 

 

「何かあったのかな?」

 

「行ってみないことにはわからないぜ。

とりあえず行って話を聞くか」

 

「そうだね。行ってみよっか!」

 

 

そうして魔理沙とフランはトラブルの渦中

の博麗神社に行くことになった。

 

 

ー珍しくうるさい博麗神社ー

 

 

「霊夢ー。邪魔するぜー」

 

「ん…あ、魔理沙。今取り込み中だから

黙っててくれない?」

 

「おー!早苗もいるのか!」

 

「…あ、魔理沙さん!ご無沙汰しております!

フランさんは…宴会ぶりですね!」

 

「え、あ…はい。こんにちは…」

 

 

フランの人見知りスキル発動の瞬間である。

 

 

「…と、なんかあったのか?お前ら」

 

「い、いえ…それと言った理由は無くて」

 

「…霊夢?早苗はこう言ってるが」

 

「早苗が金欲しいってさ、なんでも

守矢の資金に必要だとかね」

 

 

どうやらこ早苗が霊夢に金の借用を

求めているらしい。

…霊夢に金を借りること自体間違ってると

思うのだが、まぁそこはこの際無視する。

…いや、無視しちゃダメなやつだな。

そう考えた魔理沙は早苗に博麗神社の

経済事情を理解させるべく重い一言を放った。

 

 

「…霊夢なら多分死んでも

人に金を貸すなんてことないと

思うぜ?一人暮らしでその日に

困るくらいだからな」

 

 

…その場にいる全員…零牙を含めた全員が、

この頼みは絶対に了承してくれないと

諦めた。正当すぎる理由が見つかったからだ。

 

 

「…すみませんでした。

霊夢さん。あなたの事情も知らずに…」

 

「わかったのはいいけど…

なんかいろんなものを失った気分だわ」

 

 

その後早苗は博麗神社を後にして、

フランの勧めで紅魔館に向かったらしい。

…紅魔館が金を貸すかというとまた

別の話になってくるが。

また、霊夢はどこか安心した顔をしていたが

魔理沙はなんだか早苗が可哀想に思えた。

 

 

「…で、あなた達は何しに来たの?」

 

「あ、そういやそうだったな。

フランの幻想郷巡りに付き合ってる

ところだぜ」

 

「そういうことなの。

魔理沙は霊夢と違って凄く

優しいんだけどなぁ…」

 

「そういうの…グサッと

来るからやめてくれない?」

 

「…ふふっ♪」

 

 

そんな感じの話をしばらく続けていたら

気づいた時にはもう既に昼時になっていた。

 

 

「それじゃあそろそろ行くぜ!」

 

「いいの?昼くらい奢るわよ?」

 

「…なんか珍しいな。

槍でも降るんじゃないのか?」

 

「…たしかに。霊夢人に奢るとか

絶対にしない人だもん」

 

「…あなた達はわたしを

なんだと思ってるのよ」

 

 

最後の最後まで霊夢をいじって

魔理沙とフランは博麗神社を後にした。

 

 

〜to be continued〜




…守矢神社はこれから何を
しでかそうとしてるんでしょうかね。
まとまったお金はとりあえず早苗さんの
奇跡の力でどうにかな(ry
…それでは次回までさようなら。
読んで下さりありがとうございました!

ー8月某日 山に囲まれた温泉宿でー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。