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「ねぇねぇ、比企谷君。
この後ちょ~っとはるちゃん借りて行きたいんだけどいいかな~?」
えっ、え~、ちょっとまってなになに!?
先輩に助けを求めるべく潤んだ瞳で助けてとメッセージを送る。比企谷先輩はこちらをチラッと見て任せとけと言わんばかりのドヤ顔の視線を送って来た。
しかし・・・
「たまたま会っただけなんで全然大丈夫ですよ」
「うっ、裏切り者!
なんですかなんですかさっきのドヤ顔は!
キモイですキモイです!」
「うっわ何でこんなにディスられてんの俺・・・」
「ちょっと~、はるちゃん酷いな~
比企谷君のいない所ですこ~しお話したいだけなのに!
それと仲良くなりたいな~って!
それともはるちゃんはわたしと仲良くするの嫌かな・・・?」
瞳をうるうるさせて今にも泣き出しそうな声でそう聞いてくる。
同性の私から見てもとても可愛らしい。
比企谷先輩も心做しか少しオドオドしているように感じる。私もこんな可愛い仕草が出来るようになればいいのになと心底思う。そんな陽乃さんのお願いを私が断れる筈もなく
「そんな!全然嫌じゃないですよ!私も陽乃さんと仲良くなりたいと思ってましたし、私も聞きたいことが沢山ありますし!」
聞きたいことがあったのは事実だし、先輩の前じゃ聞けないことがあるのも確かだ
「んじゃ、俺はもう行くわ。本もまだ買えてなかったし丁度いいくらいだろ。それじゃあな、はるちゃん。
陽乃さんも失礼します」
「比企谷先輩またお会いしましょうね!」
「んじゃね~、比企谷君。
また会おうね~」
そう言って先輩は本屋に向かって行ってしまった。
伝票が無いのを見ると先輩が払ってくれたらしい。
ほんとこーゆうとこズルイですよね~。
そしてここからは私と陽乃さんのターンだ。
「それで、陽乃さんいきなりどうしたんですか??」
これは紛れも無い本心だ。
「うーんとね、ちょっと比企谷君の大学での周りの評価が聞きたいな~って思って。あと、はるちゃんの比企谷君に対する想いとか聞きたいかな~って」
「なるほどです!そうですね~。比企谷先輩、大学じゃ結構誰からでも人気なんですけど、やっぱりお兄ちゃんなのかな、年下からの人気は凄いですね。大学じゃちらほらメガネ掛けてるんですけどそれもまたギャップ萌えというか凄く似合っててカッコよくて。ほんとライバル多いですね~」
「ふむふむ、あ~、やっぱりそうなるよねぇ。
なーんかお姉さん悔しいなぁ、ここまで思った通りに成長されちゃうと」
「陽乃さんは比企谷先輩が高校の頃から好きなんですか?」
「わたしが比企谷君を?止めてよそんな冗談、笑えないよ~」
と、陽乃さんは言っているがそうとは私は思えない。
「そんな嘘ついてもダメですよ!さっきの私も参戦するって言った時の顔は完全に恋する乙女でしたよ!
まぁ、比企谷先輩は気付いてないと思いますが・・・」
「・・・えっ?そんなにバレバレだった?」
「はい、もう完全にそうだと思いましたね。」
そう言うと陽乃さんの顔がきゅ~っと赤くなっていって、今にもプシュ~っと煙が出てきそうだ。
「そんなバレバレだなんて、わたしもまだまだだなぁ・・・」
「そんなこと無かったですよ?とっても可愛らしかったですよ!」
「もうほんとやめて!
・・・わたしね、最初はほんとに雪乃ちゃんとくっついて欲しかったんだ。でもね、比企谷君を見てるうちに、比企谷君に恋する何人もの女の子を見ているうちにね、いつからだろう、わたしのことを一番に考えて欲しいなって思うようになったのは。でもわたしは一番比企谷君と会うことは少ないし、会う度に時に成長し、時に後退する比企谷君を見るたびに胸が苦しくなって早くこんな気持ち無くなってしまえばいいと思ってたの。でも無理だった。
人を好きになることがこんなに苦しいものだなんておねーさん知らなかったな。」
「・・・陽乃さんもこれが初めての恋なんですね。
私もなんです。今まで周りの子たちの恋愛話を聞いてもいまいち実感がなく気待ちに同調することが出来なかったんですけど。比企谷先輩に恋をしてから皆が言ってた通りに一喜一憂して朝から会えただけで1日のテンションが上がったりして、そんな単純な自分のことも好きになれたりしてほんとビックリです」
私達の初恋、女子会トークは思っていた以上に盛り上がり、まだまだ続くのであった。
次回も引き続き女子会トークを入れるべきか終わらせて進むべきかどっちの方がいいですかね・・・?