ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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「私、代々木はるか。音乃木坂の2年生」
「6人となったオメガマックス。高坂(雪穂)先輩の考えたトレーニングを愛とはやてが作り直すことに。そして、無理のない練習メニューになった」
「そして、練習終了後、部室に戻るといきなり双子が飛び出した。飛び出してきたあと、部室をみると、いたずらされたあとが。机には『スクールアイドル失格』の文字が書かれていた。そして、翌朝にも京城さんがいたずらにあってしまう」
「そして、その放課後、南理事長から今年入学した、音乃木坂初のアイドル特待生、通称こころあであることを聞かされ、イタズラを止めるように依頼を受ける」
「銅像の前で通称こころあこと矢澤こころ、ここあ姉妹を発見、イタズラ合戦の末、2人を捕まえる。2人と会話して、スクールアイドルにはやくなりたい、故に飛び級で入学(むろん、学校側も矢澤にこ先輩の妹としての才能を見込まれて入学を許可)したのだが、現実は厳しく、友達もできないこともあり、寂しさをまぎわらすためにイタズラを繰り返していたことに私達は気付く。そして、高坂(雪穂)先輩の言った「落ちこぼれ」という言葉に泣き出すこころあの2人。でも、
「落ちこぼれ同士だけど、みんなで集まれば最高になれるよ」
という高坂(雪穂)先輩の言葉に2人に賛同し、オメガマックスに加入。これでオメガマックスは8人に…。だが、ある運命が私達8人に襲い掛かろうとしていた」

(OP 1番のみ)




第2章 躍動編
第7話 先輩禁止 苗字禁止 赤点禁止!?


第7話 先輩禁止 苗字禁止 赤点禁止!?

 

 8人になったオメガマックス。今日も楽しく練習(+双子のイタズラ?)のはずが、なにやら部室に集合していた。

 雪穂が何か言い出した。

「え~、私達も8人になったということで…」

「やったー。また、お祝いするんだね」

ここあ、いきなり喜びだす。実は、こころあが加入した日の練習後、あのファーストフード店にて8人で歓迎会という名のお祝いをしたのだ。一緒に活動することもあり、絆を深めるのが目的だったが、やはり女の子、ガールズトークで大盛り上がりしたのだった。

「ごめん、ここあ。お祝いはもう少し待ってね」

雪穂謝る。そこに亜里沙がチャチャを入れる。

「雪穂のおこずかい、ピンチなんだもの」

「わ~ん、毎日のお昼、コッペパン1個だ~」

雪穂泣き出す。実は、そのお祝いのときにこころあにせがまれてこころあの分、といっても4人前を支払ってしまったのだ。

「それよりも、先にススメて頂戴!!」

愛が催促する。雪穂、泣くのをやめ、ある提案をする。

「ごめん、ごめん。実は提案だけど…」

他の7人、雪穂に集まる。そして、雪穂が…。

「って、顔、近すぎ!!」

8人とも密集していた。離れる8人。

 そして、雪穂が今度こそはと、ある提案をした。

「8人集まったからだけどね。これから、先輩って言うのはやめてみないかな…」

突然の先輩禁止、これには亜里沙を除く6人は驚く。

「先輩禁止…。私、これからなんて言えばいいの…」

みやこ、混迷する。その横にいたはるかは喜びながら言う。

「私は別にいいと思うよ。ねっ、後輩ちゃん!!」

はるかは後輩であるこころにたいして 後輩ちゃんと呼んでいた。ちなみに、こころに対しては「もう一人の後輩ちゃん」と呼んでいた。

 このはるかの言動に雪穂はすぐに反応した。

「あと、後輩ちゃんも禁止!!」

「えっ!!後輩ちゃんも禁止なの!!」

はるか、ブーブー反対する。これに対し、ここあもすぐに反応した。

「はるか姉ちゃん、怒られたー」

これに対しても、雪穂はすぐに反応した。

「ちなみに、姉ちゃんも禁止!!」

「「えー!!」」

これにはここあだけでなくこころもブーブー言い出した。

「先輩がダメなら…、高坂さん、なら大丈夫!!」

みやこ、これにて呼び名が固まった。が、これにも雪穂、すぐに反応する。

「あと、これから名前で呼ぶこと。苗字で言ったらダメだからね」

「苗字も禁止なんですか~!!」

みやこ、さらに混迷する。すかさず、ここあが進言する。

「あの~、姉ちゃんは私達にとって特権というより個性ですの必要だと思うのですが…」

「特権、個性…、なら、許す!!」

雪穂、なぜか許可する。こころ、すぐに喜び、こう言った。

「ありがとうございます、お姉さま」

「お姉さま~、いい響き」

雪穂、喜びながらほほが緩む。これをみて、みやこ、雪穂に抗議しようとする。

「高坂先…」

「先輩禁止、苗字禁止!!」

雪穂からダメだしされるみやこ。しかし、これにはみやこは納得していない。

「どうして、先輩、苗字はダメなのに、姉ちゃんはいいんですか!!」

一貫性のないことに腹を立てるみやこ。その横から愛が言う。

「私はそれでいいと思います。これなら上下関係でギスギスしなくて済みますし、遠慮もいらないですし」

その横にいるはやても口を出す。

「僕は反対かな。部活だし、上下関係ははっきりとした方がいいと思う」

ついでに亜里沙も口出す。

「でも~、上下関係だと愛ちゃんの言う通り、ギスギスしてしまうと思うよ」

 いろいろと意見を出し合い、討論する8人。だが、いくら討論しても、意見がまとまらず、時間だけが過ぎていく。

 

 そして、1時間後、先輩禁止派の雪穂、愛、亜里沙、先輩容認派のみやこ、はやての論争は平行線のままだった。

 そんなとき…、

パタン!!

部室のドアがいきなり開いた。その音を聞いたのか、8人は論争をやめ、ドアの方を向く。そこに立っているのは南理事長だった。

 南理事長は8人を見るなり、いきなりあることを言い出した。

「大変申し訳ないけど、今度のラブライブ、参加できないかも…」

「「「「「「「「え~」」」」」」」」

8人がいきなり驚く。そして、南理事長はあることを言い出した。

「実はラブライブにはわが校の代表として参加してもらいたい人だけど、一つ問題があって、学生である以上、どうしてもある程度テストで成績を残しておかないといけないの」

「「ギクー」」

8人のうち、ある2人が驚愕していた。南理事長の話は続く。

「そこで、今度の期末テストで赤点を取ってほしくないの。もし、赤点を取ったら、これは決まりなんだけど、夏休み最後までずっと補習づけになるの。むろん、夏に行われるラブライブも出場できないよ」

「「ギクギク」」

ある2人は脂汗を流していた。

 はるかはすぐに言う。

「私は大丈夫でしょ。愛もいつも上位にいるから大丈夫」

「いつも予習復習は欠かしておりませんから。ところで、高…、雪穂さんはどうですか」

愛が雪穂に確認を取る。が、雪穂は動揺していた。

「だ…、大丈夫ですわよ」

ちょっと雪穂の態度がおかしいと思う愛だったが、すぐに亜里沙に確認を取る。

「亜里沙さんはどうでしょうか」

「私は大丈夫。こうみえて勉強は(絵里)お姉ちゃんゆずりなの。特に英語とロシア語は得意だよ!!」

ロシア語は教科にははいっていないとツッコミたい愛だったが、すぐにみやこの方を見る。そして、一言こう言った。

「みやこさんは…、って、見れば一目同前ですね」

「…、だい…、大丈夫、…」

あまりにも動揺しすぎたみやこ。誰もが見てもわかりやすいものだった。

 南理事長はこれを見て、最後にこう言った。

「期末テストが始まるまでまだ時間があります。勉強会を開いて、赤点を必ず回避してください」

そして、静かに去っていった。

 

 南理事長が去ったあと、愛は確認する。

「確認ですが、赤点取りそうなのは、雪穂さんとみやこさんですね」

「私は、…だい、…大丈夫」

雪穂の動揺は激しさを増す。みやこも同様だった。

「たしかに、雪穂は危ないかも。だって、いつも英語、いつも赤点だもの」

亜里沙、いきなりのカミングアウトだった。

「そ、それはちがう~」

雪穂はすぐさま否定するも、動揺は隠しきれなかった。間違いなくクロだった。

「ごめんなさい。私、いつも赤点ばかりなの」

みやこ、諦めたのか、すぐに白状する。

「みやこちゃんの裏切りもの~」

雪穂は叫ぶが、これが自分もそうであると認めたことになった。

 

「ということで急遽勉強会を行います」

はるかはこう言うと、亜里沙とはやてはパチパチと拍手した。

 雪穂は英語の得意な亜里沙と愛が見ることになった。

「ところで、はやてちゃんは成績はいいの?」

亜里沙がはやてに質問した。すぐに答えるはやて。

「僕はこう見えて勉強できるよ。だって、隣に秀才と努力家がいますから」

そして、はやてははるかの方を見る。はやては予習復習をかかさない努力家の愛、学年トップの秀才、はるかの間で負けてたまるかという根性で勉強してきた。だから、学力も中の上までいっていた。そう、マキシマムはこう見えて高学力集団だった。

「ということで、みやこは僕が見てみますから」

「はやてさん…」

みやこ、涙ぐむ。

「私達は関係ないもんね~」

ここあがこう言った。しかし、すぐに亜里沙に感づかれてしまう。そして、こう言った。

「そういえば、こころちゃん、ここあちゃん。たしか、中2から飛び級したばかりじゃなかったかな」

「そうでした。申し訳ございません」

急に謝るこころ。そう、高校の勉強はこころあはまだしていなかったのだ。

「でも、授業に…」

はるかはこう言うと、あることに気付いた。そして、こう言った。

「そうか、授業サボってイタズラばかりしていたか~」

「そうです。イタズラ、大好き!!」

ここあ、何も考えずに言う。こころ、すぐに謝る。

「申し訳ございません。音乃木坂での勉強ってさっぱりわかりません」

これを見たはるか。すぐに反応した。

「なら、こころちゃん、ここあちゃんの世話、私がします!!」

はるかは胸をはってこう宣言した。

 こうして、雪穂は亜里沙と愛が、みやこははやてが、こころあははるかが勉強を教えることになった。

 

ラブライブΩ 挿入歌 「study song」

 

※()は掛け合いとなります。皆さんも掛け合いを楽しんで見て下さい。

 

(1)

国語 数学 理科 社会

そんでもって おまけに英語

学生は勉強が仕事

おぼえることが多すぎる

 

勉強ダイスキ(ダイキライ)私たち

数式なんてかんたんさ(むずかしい)

すぐに一発とけちゃうよ(とけないよ)

 

サイン コサイン タンジェント ハイ

サイン コスギ ヨシダケイ

それはブラマヨ ケイじゃなくタカシです

サイン コサイン タンジェント ハイ

サイン コスギ ヒーハー ヒーハー ビーバー

動物になってしまったよ

 

(2)

古典 漢詩 日本史 地理

そんでもって おまけに世界史

学生はなんでも選べる

選べるものが多すぎる

 

何でもダイスキ(ダイキライ)私たち

年号なんてかんたんさ(むずかしい)

すぐに一瞬でおぼえるさ(わすれるさ)

 

794 うぐいす 平安京 ハイ

794 うずまさ 映画村

そのときには映画ないからね

894にもどそう 遣唐使 ハイ

894にもどろう げんごろう

何にもどろうとしているの

 

1192つくろう 鎌倉幕府 ハイ

1192ふくろう がまぐちダイブ

とても小さすぎるだろう

 

(3)

物理 化学 生物 地学

そんでもっておまけにリスリング

学生は全てが大好き

たくさん覚えてハッピーだ

 

勉強ダイスキ(ダイキライ)私たち

化学式なんてかんたんさ(むずかしい)

すぐに一発解決さ(分解だ)

 

スイヘイリーベ ボクノオフネ ハイ

水性塗って泥の舟

なんかえたいなものになっちゃった

しまがりシックス クラーク 牛乳 ハイ

そこまがり湿布する クラーク 北海道

銅像に湿布するなー

 

勉強ダイスキ(ダイキライ)私たち

勉強なんてかんたんさ(むずかしい)

なにがなんでもへっちゃらさ(いやーだね)

 

「まさか、英語以外に日本史、化学、数学もダメとは…」

部室で雪穂に勉強を教えていた愛はこう言うと呆れてしまった顔で雪穂を見ていた。

「だって、練習ばかりで勉強する暇なかったもん。てへ」

雪穂がこう言っているが、家に帰ってからも筋トレなどしているため、勉強をサボっていた。

「だからって、サボっちゃいけないんだけどね…」

亜里沙はこう言っているが、とうの亜里沙は家でちゃんと勉強している。

「さあ、これからみっちり勉強していきますからね」

愛はこう言うと、雪穂を椅子に座らせて目をギロリとした。

 一方、みやこははやてとのマンツーマンで勉強を進めていた。

「なるほど。こうすれば解けるんだね。やっぱりすごいよ」

みやこはこう言うと、はやてを褒めていた。

「いや~、それほどでもないよ」

はやては少し照れて言った。それにみやこ、すぐに言う。

「教え方がとてもうまいよ。わかりやすいもん」

実ははやて、陸上部の後輩によくアドバイスをする。その際、わかりやすく教えているそれが今回の勉強へと通じていた。

 そして、こころあは…。

「キャー」

はるかは突然起きた大きな音に驚き、椅子をひっくり返した。

「ばいばいび~ん」

こう言うと、椅子を飛ばして逃げていくものの影が…。ここあだった。ここあは勉強に嫌気がさし、逃げるために観尺玉を爆発させたのだった。

「ここあちゃん。逃げないで~」

隣にいたこころがここあに言うが、ここあ、聞く耳もたずだった。

 だが、大きな音に反応してか、雪穂を見ていた亜里沙、愛も音がした方を見てしまった。

「さよらな~」

雪穂、隙をついて逃げる。

 部室のドアまでもう少し。雪穂とここあ、バッタリ会うが、逃げるという目標が一致しているため、一緒に逃げることになった。

 そして、ドアを開けると、そこは…、自由への道が…、ではなく、キャンディーズ3姉妹が立っていた。逃げるだろうと予測していた亜里沙が事前に用意していたものだった。

「つかまえ~た」

ランがこう言うと雪穂をすんなりと捕まえる。

「私はこういかないよ」

ここあ、スーに向かい、フェイントをかけて追い抜こうとする。

「私を踏み台にした…つもりですが…」

スーがこう言うと、後ろからスーの影で見えていなかったミキが出てきてここあを捕まえる。ミキ曰く、

「私達に勝とうなんて10年早いわよ」

すんなりと2人は捕まった。

 部室に連れ戻された雪穂とここあ。

「はあ」

これをみてため息をつく愛だった。

「ここあちゃんは勉強にあきあきしていたのか。なら、少し趣向を変えよう」

はるかがこう言うとここあにこう言った。

「なら、アイドルと勉強を結び付けてみようか」

これを聞いて、ここあ、はるかに近寄る。

「卑弥呼というアイドルがいてね、そのカリスマ性が…」

突然始まったはるかのアイドル勉強法。これにここあ、食らいつく。

「なるほど、なるほど」

ここあの目が変わった。勉強する目だった。さらにこころも食らいつく。

「私もそれで教えて欲しいです」

実はにこの妹ということで2人もアイドル好きだった。にこの残したアイドル資料を大切に保管しているくらいに。

「これならこころあも大丈夫ですね。で、こちらも最終手段といきましょう」

愛はこころあの2人を見て、ついにあることを行うことを決めた。

「亜里沙さん、雪穂さんを私の家まで連行していきますわよ」

愛がこう言うと、亜里沙も

「ラジャー」

と言って、雪穂を捕まえた。

「あ~れ~」

雪穂はこう言ったが、逃げることができず?ついに愛の家に連行されていった。

「うわ~、家がデカすぎる」

雪穂は愛の家を初めて見てこう言った。しかし、その余韻を感じることなく、愛の家の書斎まで連れて行かれた。

「さ~て、ここで試験までみっちり勉強していきます」

愛がこう言うと、亜里沙が雪穂をがっちり締めて逃げないようにする。

「お助け~」

愛の家に雪穂の叫び声が鳴り響いていた。

 

 そして、ついに試験が行われた。余裕の表情で試験を受ける亜里沙、愛、はるか、はやて。はやてから勉強を教えてもらい、自信満々のみやこ。そして、アイドル勉強法で急激に学力をつけたこころあ。対して、雪穂は口から魂が抜けられるほど白くなっていた。

 試験が終わり、結果が全て返ってきた。

 ひさしぶりに部室に集まる8人。それぞれ返ってきたテストを見せ合った。はるかは安定の学年トップ。そして、愛、亜里沙、はやては前回よりも学年順位を上げた。自分達が教えたことにより、それが復習となっていた。

 そして、はるか、愛、亜里沙はみやこを見る。みやこは笑顔でVサインをし、こう言った。

「今回は学年でも上位に食い込んだよ。やっぱりはやて先生の教え方は一番良い」

みやこは学年でも上位だった。これまで悪かったのが嘘のようだった。

 そして、次に雪穂を見る。雪穂は名の如く白くなっていた。

「ダメだったの~」

亜里沙が心配なそうな顔で言った。反応のない雪穂。仕方なく机に散らばっていた雪穂のテストを見る愛達。

「ん~、全部見たけど、どれも60点台ですわ」

赤点は60点未満なので、雪穂もセーフだった。

「燃え尽きた~」

雪穂はこう言うと、机に伏せてしまった。本当に燃え尽きただけだった。

 最後にこころあ。こころあは自信たっぷりに皆にテストを見せた。

「全て満点だったよ~」

「私も満点でした

ここあが元気そうに答える、と、こころもそれにつられて言う。これには雪穂を除く6人は大変驚いた。

「うそでしょ」

愛は驚いた姿でこう言うと、こころあのテストをよく見る。しかし、全部満点だった。

 一番驚いたのははるかだった。そして、ぽつりとこう言った。

「なんで満点?私、中学卒業レベルまでしか教えていないのに…」

そう、実は中2レベルから教えていたので、中学卒業レベルまでしか教えることができなかった、時間が足りずに。そして、理事長の「文部両道」のためか、他の学校と比べて期末テストのレベルが高い。なので、たとえ音乃木坂の1年生でも満点を取るのはまれである。

「でも~、学年順位がないんだけど…」

ここあがこう言うと、こころも続けて言う。

「私も学年順位がないです~」

「?」

不思議がる6人。実はテストの点数とは別に自分の学年順位も紙に書かれているのだ。

はるかはテストをじっくり見て納得した。

「もしかして、理事長、わざと今年の入試試験問題にすり替えたかな」

はるかの推理は正しかった。理事長の指示でこころあだけ今年の入試試験問題を期末テスト替わりとして課していたのだ。だが、これは他の5人には分からなかった。このことは心の奥に閉めておこう、はるかはこう思った。

 

「これでラブライブ出場していいですよね」

雪穂は理事長室で強く南理事長に迫った。赤点全員突破というノルマを達成したからだった。

「これなら音乃木坂を代表するスクールアイドルとしておかしくないわ。ラブライブ出場を認めます」

「「「「「「「「やったー」」」」」」」」

南理事長の出場許可をもらって喜ぶ8人。ついにオメガマックスはラブライブ出場を決めた瞬間だった。

 

 そして、テスト明けの休日。

「テストも終わったし、8人で街に出かけよう」

雪穂の提案で秋葉原に8人で繰り出すことになった。

「このお店のクレープ、とてもおいしいね」

亜里沙がこう言うなどいろんなところで遊び、そして、食べた。8人は今日という日を思いっきり楽しんだ。

 そして、とあるアイドルショップを通り過ぎようとしたとき、

「ねぇ、ちょっと。面白いものあるよ」

ここあがこう言うと店頭に置いていたあるものを見つけた。

「虹の7色に光るブレスレットです~」

こころがこう言うとそのブレスレットを身に着けた。

「うわ~、振ると色が変わるんです~。おもしろいです~」

こころ、こう言って何度も手を振る。

すると、これを見てた雪穂、とあることを思いつき、こう言った。

「これ、みんなで買おうよ。ステージで着けるととてもきれいに見えるよ」

「面白そう。私、賛成」

亜里沙がこう言うと、手を挙げた。そして、ほかの5人もそれに次々に賛同する。

「よ~し、決まり!!店員さん、この『ラブライブレスレットライト』ください!!」

こう言ってみんなでラブライブレードのように光るブレスレット、ラブライブレスレットを購入した。

 

「やっぱ、これ、楽しい」

 振ることに色が変わる。それを楽しむ。雪穂はそう言った。

「色が変わるだけ。でも、ステージ上だと綺麗に見えるみたいですね」

愛もステージで振る自分を思うと喜んで言った。

「光るブレスレット。それを着けたアイドルっていたかな」

はるかはこう言うと、少しでも思い出そうとしていた。

「もっと振って、もっと振って。いやあー、とても面白い」

ここあもこう言うと、面白がって手を振り続けた。

「本当です~」

こころもここあの後に続く。

 この光景を見て、みやこはふとつぶやいた。

「たた1つのことだけど、みんな一緒に楽しんでいる」

はやても続けて言った。

「そうだね。たった1つのことだけ。でも、僕を含めて面白いとみんな思っている」

「これが私達、オメガマックスじゃない」

いきなり2人に割り込んできたのは亜里沙だった。

「テスト始まる前にみやこちゃんが言っていた、『部活だから』『上下関係が』って話、確かに部活だけど、その前にスクールアイドルじゃないかな。この前のテスト勉強についても一緒にやってこれたからノルマを達成できたと思うよ。だからこそ上下関係は私達の間ではないと思うよ」

ありさはこう言うとみやことはやての手を掴んだ。

「だからさ、これからも宜しくね。みやこちゃん、はやてちゃん」

亜里沙がこう言うと、みやこも喜んでこう答えた。

「はい、楽しみましょう、ありささん、はやてさん」

はやてもつられてこう言った。

「そうだな、亜里沙君、みやこ君」

「君づけですか~。ややこしくなるからそれはやめて~」

亜里沙は楽しそうに言い返す。

「3人とも~、はやく、はやく~」

雪穂が3人を呼んでいる。

「亜里沙姉さま、みやこ姉さま、はやて姉さま、はやく来てです~」

ここあも3人を呼んでいる。

「「「ちょっと待って~」」」

3人は口をそろえてこう言うと、雪穂達のもとに駆け寄るのだった。

 

(ED 1番のみ)

 

次回 ラブライブ スタート!!

 




 こんにちは。La55です。今回から第2章が始まりました。8人になったオメガマックスがついに始動しました。が、今回はまだラブライブまで出場しておりません。今回は学生の本分、テストがメインです。ラブライブのアニメ版でもテストの回がありました。そして、先輩禁止の回もありました。これをミックスしたのが今回のお話です。しかし、雪穂達オメガマックスにとってこれが初めての共同作業となります。これを8人がどう乗り越えていくのか、それが今回のお話の趣向となります。その中で、先輩後輩の垣根を超えることが重要だと私は思っております。そのため、部活の上下関係のことも入れさせて頂きました。

 で、今回の楽曲、「study song」は3~4曲あるコミックソングの1曲です。もし、勉強が苦手な人とそれを教える人の掛け合いを歌にしたら面白いなぁと思い、この曲を作詞しました。実はこの曲はある曲をヒントに作りました。その曲とは、サクラ大戦の曲で「スキャンダルはダメよ」だったと思います。その曲は、歌劇団の団員2人の絶妙な掛け合いを歌にした曲です。この曲を聞いたとき、普通の曲にはない掛け合いが自分にとって新鮮でした。あなたが学生時代はどうだったでしょうか。

 そして、今回でてきたアイテム「ラブライブレスレットライト」これはラブライブレードをブレスレットにしたようなものですが、それに加えて、振ることで色が変わるものが出来たらと面白いと思って出してみました。このアイテムはこれから先、重要なアイテムとなります。いつでてくるか、楽しみに待っていてください。(現実にもあればいいのですが…)

 と、いうわけで、次回、ついにラブライブ予選が始まります。それまで楽しみにお待ちください。それでは、また。


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