ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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ラブライブUC 最終章
ラブライブUC 最終章 プロローグ


「ついに始まりました。大学生アイドル、ユニドルのラブライブ、ユニドル選手権、ユニライブ。今まさに暑い火蓋が切って落とされます」

いつものレポーターの言葉によってユニライブは始まった。

「みんな~、元気かい~」

オー!!

レポーターの言葉は会場にいる観客すべてを巻き込もうとしていた。

「まだ声が小さい。みんな~、元気か~い」

オー!!!!

「これこそユニライブだよ。では、予選を勝ち抜いてきた者たちを紹介するぜ」

観客をたきつけたレポーター、決勝進出グループを紹介し始める。

「まず、最初に全員が先生希望らしいが、なぜかユニドル続けています。日本橋女子大学のユニドル、「HeaT」!!」

レポーターに呼ばれ、壇上に立つ雪穂たち。雪穂を先頭にカオル、ヒカリ、陸、空、イリヤの順に入ってくる。

「やっとここまで来たんだね」

雪穂はこう言うと、カオルは、

「とても長かったよ。でも、私のサポートなしじゃ来られなかったよ」

と、雪穂に告げる。雪穂はこれに対し、

「それは言えるかもしれないね。ちょっと空回りもしたときもあるけど」

と言うと、カオルは、

「おいおい」

と、ツッコむ。

 ヒカリはこの2人のやり取りを見て、雪穂に言った。

「でも、去年もユニライブ決勝に出たんだから、とても長くないのでは?」

これに対し、雪穂、

「たしかに去年も決勝出たけど、それでも今回のユニライブはこれまでの集大成としてやっていきたいんだよ。それに、かつての仲間が揃うなんてそうそうにないからね」

と、言って、雪穂たちの隣を見た。

「次はスクールアイドルに続いてユニドルも国際化!!北海外国語大学のユニドル、iD+(プラス)!!」

レポーターの紹介と共にステージに駆け込んできたのは。

「こんにちは~」

と流暢な日本語で話したナンシー、

「私、まだ、日本に、来た。アイドル、ロシアに、広める、ために」

と、いつもの通りの言葉使いをするナターシャ、そして、

「私のことを忘れないで~」

と、少し涙目の亜里沙だった。

 さらにレポーターの紹介は続く。

「今度は九州から、絶対女王は伊達じゃない。九州が生んだかわいい小娘たち。その名は福博女子大学のユニドル、「博多小娘」!!」

「私たちは楽しく、そして、勝つためにここまで来ました、私の力で!!」

と、天が叫ぶと、つかさず、

「私の力じゃないでしょ。私たちの力でしょ!!」

と、愛がツッコんだ。それを見ていたあや、夕、羽衣、イネ、ゆずは少しはみかんでいた。

 レポーター、次の紹介は・・・。

「天才はどうして現れるのか。医者の卵、だが、ユニドル。陸上日本のエース、なのに、ユニドル。2人の天才が組んだハーモニー。東都大学のユニドル、「H&H」!!」

この言葉に、

「私の知力を凌駕するアイドル、出てきてください!!」

と、はるか、堂々と挑発すると、

「はいはい」

と、はやてがはるかを抑えようとしていた。

 このあと、ほかのユニドルたちを紹介するレポーター。そして、最後のユニドルを紹介する。

「最後は、去年は「博多小娘」にあと一歩及ばず準優勝。だが、今年はあのスクールアイドル界を席巻したあの双子が加入しパワーアップ。今年こそ優勝を狙う!!大総大学のユニドル、「ビースト」!!」

これを聞いて、

「去年は愛さんたちに負けちゃったから、今年こそリベンジ!!」

と、みやこが言って出てくると、その横から、

「ユニドル界も私たちの天下で決まり!!」

と、ここあが張り切りしすぎると、

「にこ姉さま、私たちを見守ってくださいです~」

と、こころも祈りながら出てきた。

「かつての仲間がひとつの舞台でライバル同士で戦える。そんな幸せなことなんてないと思うよ」

雪穂はかつての仲間たちを見てこう言うと、ヒカリも、

「そうですね。こんなすごい人たちと戦えるなんて、もうないかもしれませんからね」

と、穏やかに答えた。

 

「これで開会式は終わるよ~。でもね、これからすごいステージが見られるからね。もう少し待っててね」

 ユニドルたちはこの言葉で舞台袖に移動した。そして、雪穂はあるところに移動していた。そこにいたのはかつての仲間たちだった。

「亜里沙、みやこ、愛、はるか、はやて、こころ、ここあ、お久しぶり」

雪穂が言うと、みやこは、

「お元気でしたか」

と言うと、愛も、

「私は元気ですわ」

と言って、はるかは、

「まさか、ここで集まるとは奇跡です」

と言い、はやても、

「たしかに奇跡だ」

と、驚いて言った。これに対し、ここあは、

「でも事実は事実だよ」

と言うと、こころは、

「昔に戻った感じです~」

と言う。しかし、その横からヒカリが、

「でも、こころさんとここあさん以外は去年も一緒にいたのでは」

とツッコむと、雪穂、

「その時以来だし、こころとここあとは3年ぶりだもんね」

と言う。これを聞いたヒカリは、

「たしかにそうですね」

と、納得していた。

 そして、亜里沙はあることを言った。

「また、私たち8人で何か出来そうな感じがする~」

と言うと、雪穂、

「ここで来たのは何かの縁、久しぶりに何かしようか」

と言い出す。これに対し、亜里沙たち7人は、

「「「「「「「オー!!」」」」」」」

と答えた。

 すると、愛は、

「このあとで・・・」

と、不気味な笑いをすると、雪穂は、

「?」

と、少しかしこまった表情をしていた。

 

「それでは、ユニドルのみなさん、それぞれの楽屋に戻ってください」

大会スタッフの掛け声を聞いた雪穂、

「それじゃ、またあとでね」

と言うと、亜里沙たちも、

「またあとでね」

と言って別れた。

「しかし、この一年、いろんなことがあったなぁ」

雪穂は自分たちの楽屋に着くと、この1年で起こったことを思い返していた。

「たしかにいろんなことがありましたね」

と、ヒカリも雪穂と一緒に思い返していた。

 そう、この1年、いろんなことがあった。それはほかのメンバーも同じことだった。亜里沙たちもこの1年に起きた出来事を思い返していた。

 これから語られる物語はこの1年で起こった物語である。さて、どんな物語が語られるのだろうか。

 




あとがき

 みなさん、お久しぶりです。La55です。長い間お待たせいたしまして申し訳ございません。ようやく再開できるはこびとなりました。「ラブライブUC最終章」、ついに開幕です。初めての方、お久しぶりの方にちょっとこの小説の説明を少し。この小説は大学生となった高坂穂乃果の妹、高坂雪穂などが大学生アイドル、ユニドルとして活躍していく二次創作小説です。ちなみに、高校時代をつづった二次創作小説「ラブライブΩ」もあわせてご覧ください。ここで注意。この小説は二次創作です。ここ重要。二次創作です。ご注意を。

 で、最終章なのですが、物語の長さからいえば、第2章と比べて少ないです。第1章と同じくらいかもしれません。この物語には5つのユニドルグループが出てくるのですが、この章では一グループにつき、1~2話分しかありません。というより、ほとんどのグループは1話分しかありません。第2章では、一グループにつき2~3話分あったのですが、今回は1話完結を目指しました。そのほうが読者のほうも最後まで一気に読めるかなと思い1話完結を多くしました(でも、本当は書く時間がなかったのが原因かもしれない…)。とはいえ、物語のほうは1グループ1話であっても面白さは凝縮しているつもりです…、というより、1話のなかに内容が濃い物語を凝縮したつもりが、ふたを開けてみれば、ノート10ページ分(4000~5000字)の予定がノート14~16ページ分(7000~8000字)になってしまうとは…。とほほ。

 で、小説の内容なのですが、全グループともユニドルの祭典、ユニライブ決勝に進出しております(それは今回のプロローグを読んでもらったら気づいてくれたと思っております)。なんでこのプロローグなのかといいますと、それは前作「ラブライブΩ 最終章」グランドエンディングの内容とリンクしているからです。前作を読んでいる方ならお分かりだと思いますが、前作のグランドエンディングと今回のプロローグがつながっております。なので、この最終章はそのグループのメンバーがこの1年に起こったことを思い返すことで物語がはじまります。これまでの第1章、第2章と話の流れが違います。ご注意ください。

 突然ですが、ここでお知らせですが、3点ほどご連絡があります。
①この二次創作小説はピクシブ、ハーメルンの2つの小説投稿サイトに投稿しておりますが、ピクシブにも予約投稿が実装されたので、この機能を使い、二つのサイトとも、毎週金曜の17時25分に最新話を投稿するようにしたいと思います(ちなみに、なぜこの時間なのかというと、LA55の55から(5×5=)25だから)。これまではピクシブで予約投稿できなかったので、ハーメルンでは予約投稿機能を使い、17時25分に投稿しているのに、ピクシブのみ、諸事情により、木曜投稿だったり、金曜でも夜の投稿になったりとタイムラグが発生していました。これがなくなり、ピクシブ、ハーメルン、ともに同じ時間から読めるようになります。ただし、まだ、ピクシブ予約投稿を試したことがないので、実施できるかは不透明かも…。
②「ラブライブUC 最終章」ですが、今年の3月の最終金曜まで毎週金曜に投稿する予定です。そして、4月1日にこの物語の特別編を投稿する予定です。ちなみに、4月1日はエイプリルフール、なのですが、2年前、この二次創作小説の原点と言うべき、「ラブライブΩ 第1話」が投稿された日なのです。お楽しみにお待ちください。
③で、この最終章なのですが、各グループの物語に「μ’s」メンバーが特別参加します。それも重要な役どころです。これも二次創作小説の醍醐味かもしれません。どんな役どころなのかは読んでみてのお楽しみに。

 と、いうことで、長くなりましたが、あとがきもあと少しで終了です。読んでいただきありがとうございます。現在、小説は最後の一歩手前まで書き終えております。また、下書きは手書きのため、パソコンへの打ち込みが必要なのですが、それもおよそ半分まで打ち込みは終了しております。あとは予定通り投稿していくつもりです。そのつもりでおりますので、お待ちいただけますようお願いいたします。それでは、次週まで、さよなら、さよなら、さよなら。

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