ラブライブΩ/ラブライブUC   作:la55

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「前回のラブライブUC」
「私、京城みやこ、大総大学の1年生」
「ついに大阪に来ました。大阪の大総大学に入学するために来ました。そして、入学式当日、ぼたんとつくしの先輩となる漫才コンビと出会いました。そこで、アイドルを目指す学生がいないことを知った私は、お笑いを目指そうとします」
「しかし、いくら相方を探そうとしても相方が見つからず。それなら1人で目指そうとするも、それも叶わず。どうしたらいいの」
「その日の夜、私は部屋で泣いていました。しかし、そこにこころあこと矢澤こころとここあ姉妹が飛び込んできたんです。突然の再会に喜ぶ3人。そして、こころあからたとえ一人でも遠くにいる仲間と見えない糸で結ばれていることを知りました」
「そして、私は決めました、自分1人、ソロとしてユニドルデビューすることを決めました」
「って、前回までのあらすじがいつもより短い。それは大阪だから短くしてみました」

(OP 1番のみ)



ラブライブUC ビースト編 第2話

第2話 「ソロ×みんな=プロジェクト」

 

 こころあと会ってから次の日、みやこはすぐに事務室に申請を出した。

「すみません。ユニドル部の復活をお願いしたいんですけど」

みやこの突然の来襲で驚く若い事務員。

「ユニドル部か。そういえばその言葉を聞くのは久しぶりだな」

と、その隣にいた年配の事務員は想いにふけていた。

 そして、若い事務員は気を取り戻し説明する。

「え~、サークルの申請はこちらの用紙に必要事項を書いてください。それを書いてもらうことで無事に認められます」

これを聞いたみやこ、質問する。

「でも、なにか調査したりしてサークル設置の判断などしないのですか」

すると、年配の事務員が説明した。

「この大学は自由と自律をモットーにしております。それに、この大学には1万以上の学生がおり、サークルも数多くあります。調査などをする時間がないのが現状です」

これについて、みやこはもう1つ質問する。

「私、たった1人ですけど、大丈夫ですか?」

これについても年配の事務員が説明する。

「たしかに1人だけでは認められないこともあります。しかし、今日はユニドル部の復活ということもあり、それは大丈夫です。もともとあったサークルの復活には人数の制限はありませんから。それに裏方でもいいので、あとで集めてもらえばいいのですよ。そうそう、ほかのサークルとの掛け合いもOKですので、これから集めてください」

これを聞いたみやこ、

「ありがとうございます」

と、お礼を言うと、必要事項を書類に記入して提出し、事務室をあとにした。

 みやこが去ったあと、事務室には若い事務員が年配の事務員と話していた。

「本当に元気な子でしたね」

と、若い事務員が言うと、

「ユニドルか。久しぶりに聞く名前だね」

と、年配の事務員が昔を懐かしそうに思い出しながら言った。すると、若い事務員が、

「この大学にユニドル旋風が起きるといいですね」

と言えば、年配の事務員も、

「そうですね」

と、強くうなずきながら言った。

 

 一方、ユニドル部の復活を果たしたみやこ、さっそくユニドル部の部室に向かう。

「ここがユニドル部の部室だね」

ユニドルの部室、そこを開けると、ものすごく汚れていた。

「なんでこんなに汚いのかな」

みやこがそう言うと、片づけを始めた。

 この片付け、実はいろんなものが見つかって楽しいものだった。

「あ~、昔のお笑いを集めたビデオだ~」

「ここには昔のアイドルのDVDがある~」

こうしていろんなものが見つかったりして、一日かけての大掃除となった。

 

 掃除してからその次の日。

「これからどうしようか」

と、みやこは悩んでいた。ソロプロジェクトとして始動することは決まっていたが、なにをするかはまだ決まっていなかった。

「ユニドルはユニドルらしく踊って歌ってすればいいのかな」

そう思っていたところ、ちょうどテレビにある人物が映っていた。

「これって大阪でも有名なアイドルグループじゃない!!」

そう、大阪でも有名なアイドルグループが出ているテレビ番組だった。

「この番組って、たしか新喜劇の番組だよね。有名な人たちがアイドルグループのまわりにいる~」

この番組、実は新喜劇の番組であり、ゲストにアイドルグループのメンバーが出演しているものだった。

「へぇ~、なんかおもしろいよ」

みやこはそういうと、新喜劇の番組にのめり込んでいった。

 すると、アイドルがボケてみんながこけるシーンが現れた。

「へぇ~、ボケるとみんなこけるんだ」

これを見たみやこ、はっとひらめいた。

「それなら私がボケてばいいのだろうなぁ。そうすればたった1人でもみんながこければ面白いユニドルになれるな。あっ、そういえば掃除した時に見つけた昔のお笑いのビデオ、あれを参考にすればいいかな」

こうして、みやこは昨日見つけたお笑いのビデオを探しだし、何度も見返したりした。

 

 そして、次の日、

「なんや、なんや、面白いもの見せてくれるやろ」

と、ユニドル部部室に来たのは、この言葉を言ったぼたんと、

「ほんと、楽しみやな」

と言ったつくしだった。

「ようこそ、ユニドル部部室へ」

と、みやこが言うと、

「で、どない要件で私たちをよんだの?」

と、ぼたんが言うと、

「実はちょっと聞いてもらいたいものがあります」

と、みやこが言って、ぼたんとつくしを立たせた。

 そして、みやこは2人に向かって言った。

「だれがボケとんのや!!」

ポカ~ン

みやこが言った言葉にポカ~ンとするぼたんとつくし。

「血い吸うたろうか」

ポカ~ン

「ちっさいおじさん、ちっさいおじさん、ぜんまい仕掛けのちっさいおじさん」

ポカ~ン

「じゃあーりませんか~」

ポカ~ン

みやこが次々に繰り出すギャグにポカ~ンするしかないぼたんとつくし。そんな2人を見て、みやこ、

「どうしてこけてくれないの~」

と、泣き出しそうに2人に言う。

 すると、ぼたんはこう言った。

「みやこさん、ギャグっていうのはみんなとのあうんの呼吸で成立するものだんです」

さらに、つくしが怒りながら言った。

「それに今のは新喜劇で使われた昔のギャグです。これこそほかの人たちとのあうんの呼吸が大切なものなんです」

これを聞いたみやこ、

「Perfect Human」

と、さらにぼけると、

「そうじゃありません!!」

と、つくしに強く怒られてしまった。

 

「お笑いはやっぱり駄目だったかぁ」

みやこは少しガッカリしていた。

「お笑いを舐めたらいかん、舐めたら危険やで」

と、ぼたんに注意を受ける。つくしも、

「お笑いとアイドルの融合はとても面白いと思います。けど、だからこそ難しいものなのです」

と、自分の意見を言った。

 みやこは困った顔で言った。

「それじゃなにをすればいいの?」

すると、ぼたんがあることを言った。

「それじゃ、アイドルらしくかわいくなればいいのでは」

それを聞いたみやこ、

「本当にかわいくなれるかな?」

と、少し疑問になるも、

「それなら私にまかしとき」

と、つくしはどこからか用意した化粧セットをみやこの前に持ってきた。

「これで化粧するの?」

と、みやこが聞くと、

「私たちに化粧は任せなさい」

と、ぼたんは化粧セットを使ってみやこの化粧を始めた。

「できたら教えてください」

と、みやこが言うと目を閉じた。

 

 数分後。

「まだですか」

と、みやこが聞くと、

「まだですよ」

と、つくしが答えた。

 

 そして、30分後、

「はい、できた」

と、ぼたんが言うと、

「目を開けますね」

と、みやこは目を開けた。すると、

「なんじゃこりゃー」

と、驚くみやこ。

「どう、かわいいでしょ」

と、つくしは堂々と言う。みやこ、鏡に映る自分の顔に一言、

「これってピエロでしょ。ピエロの顔ですよね」

そう、みやこの顔はピエロのように化粧されていたのだった。

「私の認識だと、ピエロこそお笑いがとれるかわいい顔ですよ」

と、ぼたんが言うが、

「うひ、うひひ」

と、隣でつくしが笑いそうにしていた。

「これじゃかわいいじゃなくて、笑ってしまうじゃないですか」

と、みやこが言うと、

「たしかにピエロ顔じゃかわいくないかもしれないし…」

と、ぼたんがちょっとがっかりしたような感じで言う。

 ただ、つくしは別のことを言いだした。

「けど、ピエロにガテン系じゃかわいい、笑えるより凛々しいと思うけど」

これにはみやこ、

「そんなこと、言わないでください」

と、怒って言った。

 

「はあ、どうすればいいのだろうか」

ぼたん、つくしが帰ったあと、みやこは悩んでいた。ユニドルとしてどのようにして活動していけばいいのか、そのコンセプトがうかばないためだった。

「どうすれば人気になれるのかな」

悩むみやこ。

 そんなとき、みやこ、

「もしかすると、まだ知らない資料があるかもしれない」

と言って、ユニドル部に残っている資料を探ってみた。

 

 それから1時間後、

「これじゃない、あれじゃない」

と、探すみやこ。そんなとき、

ドサッ

と、みやこ、棚に肘をぶつけてしまう。

ポンッ

と、みやこの頭の上になにかが落ちてきた。

「ちょっとなにか落ちてきたな」

と、みやこ、あたまに落ちてきたものを拾うと、

「なになに。AB〇―zの番組?」

と、落ちてきたDVDのタイトル名を言った。

「たしか、AB〇-zってジャ〇ーズのグループだったよね」

と、みやこ、なにかを思い出すと、

「これにヒントがあるかもしれないな」

と、DVDをデッキにセットした。

「う~ん、これってAB〇-zのコンサートのものなんだ」

と、いろいろと見ると、

「!、これってもしかして…」

と、なにかヒントになるようなものを見つけたらしく、くぎいるように見つめていた。

 

 そして、翌日、

「あのようなことをするには体力づくりが必要」

と、いうことで、体力づくりをスタートさせる。

「やぁ、こんにちは」

と、走りながらまわりに挨拶するみやこ。途中、

「みやこさん、こんにちは。昨日はごめん!!」

と、ぼたんと会うと、

「昨日のことは大丈夫ですよ」

と、ぼたんのことを気にしつつも、みやこはぼたんを許した。

 すると、ぼたん、

「昨日のお詫びというわけじゃないけど、もし時間があいたら、みやこさんのお手伝いするから」

と、ぼたん直々にお願い。これを聞いたみやこ、

「本当ですか。それなら助かります」

と、嬉しそうに言った。

 すると、ぼたんの隣からひょいっとつくしが出てきて、

「私も昨日のお詫びとして手伝うから許して」

と、みやこに謝る。みやこは、

「大丈夫ですよ。それも手伝うなんて、なんて嬉しいことだよ」

と、嬉しそうに言う。

 

 こうして、ぼたんとつくしという強い仲間を得たみやこ、体力づくりのため、大学内をいろいろと走っては、

「おはようございます。何か手伝いましょうか」

と、いろんな学生たちの手伝いをするようになった。

 そして、踊りの練習をしていると、

「なんてかっこいいんでしょ。私もなにか手伝いましょうか」

と、多くの女子大生から手伝いの受入や差し入れが届くようになっていった。

 

 そして、秋、みやこは1つの大きな決定をする。

「よし、ライブをしよう」

これを聞いたマネージャー役となっていたぼたんは、

「それなら、グループ名を決めませんとね」

と言うと、隣にいた、同じくマネージャー役のつくしが、

「いや、これはプロジェクト名といってもいいのでは」

と、力強く言う。

「プロジェクト名か~」

と、みやこが言うと、ぼたん、

「あの踊り方をみれば一つしかないと思います」

と、言うと、つくしも、

「そうだね。一つしかないね」

と言う。

 そして、ぼたんとつくし、2人で元気よくプロジェクト名を言った。

「「Beast!!」」

「Beast?」

と、みやこが2人に聞くと、

「あの踊り方は動物そのもの、だからBeast」

と、ぼたんが言えば、

「Beast!!Beast!!」

と、つくしが元気よく叫ぶ。

「Beast!!よし、私のソロプロジェクト名はBeastに決定!!」

と、みやこが元気よく言った。

 そんなみやこを見て、ぼたんは言った。

「たしかに、これはみやこさんのソロプロジェクトですが、そこには何十、何百ものプロジェクトメンバーがいることを忘れないでください」

さらに、つくしも、

「そうだよ。特に私たちを忘れないでね」

と言った。そう、秋になるまで多くの学生と会い、その都度手伝いの申し入れがあとをたたなかったのだ。それほど大総大学はユニドルの復活を待ち望んでいたのだった。誰もがなりたがっていたが、お笑いという大学のイメージのため、なかなかなれなかったのだ。たとえ踊れなくてもみやこのために手伝いたい。そんな学生たちが今やみやこのソロプロジェクトの一員として頑張ってくれるのだ。

「それじゃ、私はライブのためにチラシづくりを…」

と、みやこが言うと、

「それは大丈夫。すでに手配は済んでいるよ」

と、ぼたんが言う。

「こういうときのために、すでにビラ配りの手配も済んでいます」

と、つくしが言う。

 そして、2人はみやこにこう言った。

「「みやこさんは一生懸命練習して、本番で素晴らしい歌を披露してください」

これを聞いたみやこ、

「うん、ありがとう。私も頑張るね」

と、強くうなずいた。

 

 そして、秋もふけゆく晴れたある日。

「本当に大丈夫かな」

と、みやこは心配そうにしていた。そう、ついにライブの日がきたのだった。会場は大総大学の一番広い広場だった。

「本当に大丈夫ですよ」

と、ぼたんは言った。つくしも、

「そうですよ。今日のためにビラ配り部隊が頑張りましたから」

と言う。そう、広場の近くにはビラ配り部隊が最後の頑張りをしていた。

「今日、13時からBeastファーストライブが広場で行われます」

と、ビラ配りの人が言えば、別の方向からも、

「とても楽しいライブとなります。どうぞきてください」

と、別のビラ配りの人が言っていた。

「みんな頑張っています。みやこさんは彼女たちのためにも全力でライブしてください」

と、ぼたんが言うと、みやこ、

「うん、頑張るよ」

と、ぼたんに答えた。

 そして、ついにライブ開始となる13時を迎えた。

「さぁ、時間です。Beastのごとく頑張ってください」

と、つくしが言うと、

「うん!!全力のかぎり、Beastのごとく頑張ります!!」

と、みやこ、元気よく言うと、ステージへと向かっていった。

 ステージに昇ったみやこが見たのは、

キャー

と、大きく歓声に包まれた何百もの観客の姿だった。

「本当に来てくれてありがとう」

みやこが観客にお礼を言うと、最初の曲を始めた。

「~♪」

歌っている最中、

「えいっ」

と、みやこは観客の前にでバク転を見せた。

オー!!

観客は驚いていた。ユニドルとしてのイメージががらりと変わったからだった。ユニドルとはアイドルみたいに一糸乱れぬダンスなどをみせるのだが、みやこは違った。アクロバットを持ち味としてかっこいいダンスを見せたのだった。

「てやっ」

みやこは続けてバク宙を見せる。この6か月間休まず練習してきた成果だった。

オー!!

と、またビックリする観客。これまでの女性アイドルの概念を打ち破るようなそんな気持ちになれる瞬間だった。

 

「本当にありがとう!!」

ライブは終わり、汗をふくみやこ。

「ついに終わりましたね。成功ですね」

と、ぼたんが言うと、

「たしかに今日は成功したね。けど、これが私のユニドルとしての最初の一歩だからね」

と、みやこも喜ぶ。そして、つくしも、

「これならユニライブも大丈夫ですね」

と言うと、みやこ、

「そうだった。ユニライブにエントリーしないと!!」

と、思い出したように言う。そう、ユニライブのエントリーがもうすぐ終わってしまうところなのだ。

 そんなとき、ぼたんが笑うように言った。

「それなら大丈夫ですよ。すでにエントリーしていますから」

それを聞いたみやこ、

「本当にありがとう」

とお礼を言うと、つくし、

「本当にギリギリでしたからね」

と、実情を話す。すると、みやこ、

「本当に本当にありがとう」

と、2人にお礼を言う。すると、ぼたんとつくし2人から、

「そのお礼はユニライブで見せてくださいね」

と、元気よく言った。

 

 こうして、Beastはユニライブに出場した。たった1人しかいないみやこであったが、その裏で何十、何百もの裏方の支えもあり、大阪府予選、そして、近畿予選を順調に勝ち進めることができた。そして、ついにユニライブ決勝、みやこはどんな活躍を見せてくれるのどうか。

 

(ED 1番のみ)

 

 次回 ユニライブ!!

 




あとがき

 みなさん、こんにちは。La55です。台風などで遊べない今日このごろ。少しでもそんな不機嫌な雰囲気を私が投稿した物語で少しでも消し飛んでいけたらと思っております。

 今回で最後の物語であるビースト編も終わりとなりました。これで事前にお伝えしていた5つの物語が終わりました。で、今回で終わり…、ではありません。これまでの物語は本当の物語のプロローグでしかありません。次回、本当の物語を投稿します。その物語はこれまで5つの物語で出てきた登場人物が一つの物語に集結します。そこで行われるものとは。そして、どんな結末が待っているのでしょうか。そのヒントは「次回」のところに書いてありました。この物語はノート20ページ以上になってしまったので、前後編に分けてたて続けて投稿する予定です。どうぞお待ちください。

 ということで、次回、物語は佳境を迎えます。そして、次回が「ラブライブUC 第2章」は最終回を迎えます。それではさよなら、さよなら、さよなら。

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