2月20日、オメガマックスは博多県の宮地竹神社に来ていた。
パンパン
8人一緒に境内でお祈りする。
「さぁて、もう言う決心はついたね」
雪穂はほかの7人に確認を取る。
「うん。私達で決めたことだもんね」
と、亜里沙が言うと、愛、はるか、はやて、こころ、ここあが大きくうなづいた。
最後にみやこが、
「この8人で決めたことだもん。誰も反対しないよ」
と、言って大きくうなづいた。
「それなら、あの場所にいこう」
雪穂はこう言うと、8人はある場所に向かって移動した。
ある場所、それは境内に続く石段のその先だった。そこにはすでにμ’sとA-RISE、そして、南理事長達、オメガマックスの関係者、いつものレポーター、それに、K9やiDの姿もあった。
「しかし、なんでこの場所に集まったのでしょうか。やはり、あの噂は本当でしょうか」
と、レポーターは不思議そうに言っていた。
オメガマックスが境内から戻ってきた。石段を背にして横一列に並ぶ8人。
そして、雪穂はあることを話し始めた。
「お集まりのみなさん。今日は集まってくださいましてありがとうございます。私達から重要なお知らせがございます。それでは聞いてください」
そして、8人一緒に言った。
「「「「「「「「私達オメガマックスは3月31日をもって解散します!!」」」」」」」」
そして、8人の目から涙が流れ始めた。オメガマックスの解散、それはラブライブ終了後から決めていたことだった。今日、ここで、みんなの前で言う。雪穂がそう決めていたからだった。
「雪穂~。ついに決めたんだね。でも、なんで、今、発表なの?」
穂乃果が泣いている雪穂に質問する。
「だって、μ’sのときは、みんなに言わなかったから、ほかの人に迷惑かけたでしょ」
と、雪穂が言うと、穂乃果は、
「そうだっけ」
と、とぼけるふりをしていた。
オメガマックスのメンバー達はそんなやり取りを見て笑ったり、泣き続けたりとしていた。周りにいる人達も泣いているものもいた。
「ついにオメガマックスから解散という2文字がでてきました。噂は本当だったようです」
レポーターはこう言ったが、その噂とは、オメガマックスの解散のことだった。去年の10月ごろからこの噂は広まっていた。μ’sの事例もあり、信ぴょう性のあるものだった。
そして、レポーターはこう言い続けた。
「でも、解散を言い切ったオメガマックスのメンバーの顔は清々しいものになっております。でも、どうして今日の発表なんでしょうか」
この問いに雪穂は答えた。
「それはね、これを見せたかったの」
そう言って、みんなを石段の上に移動させた。
すると、みんな全てが次の言葉を言った。
「きれい…」
そこには夕日、そして、1直線に伸びる参道とその先にある島だった。その夕日は参道と島を一直線に照らしていた。
「私達にはこの道、ゴールデンロードを歩いて明るい将来へと向かいます」
と、雪穂が言うと、亜里沙も、
「たとえ、これからなにがあっても、この道のことを思い返せば」
と、言うと、みやこも、
「きっと大丈夫だと思います」
という。
「そして、私達のことを忘れても」
と、愛が言えば、
「この道のことを思い返せば」
と、はるかが言い、
「思い出してくれると信じています」
と、はやてが言う。
「オメガマックスとしての活動は終わるけど」
と、ここあが言うと、
「私達はこの道の先へと進んでいきたいです」
と、こころが締める。
ゴールデンロード、この先に進めるための解散。そう受け止める人達がほとんどだった。
だが、発表はそれだけではなかった。雪穂は声をたからかに言う。
「そして、3月31日、秋葉原で3年ぶりにアイドルスクールフェスティバルを開催したいと思います」
3月31日、秋葉原はスクールアイドル一色となった。iD、K9をはじめとするスクールアイドル達が秋葉原各地でライブを開催していた。これは今日スクールアイドルを卒業する3年生の最後のライブとなると共に、オメガマックスの最後を飾るフェスティバルでもあった。
各地で聞こえるライブの声や歓声を聞いて、雪穂は言った。
「やっぱ、スクールアイドルは楽しまないとね」
そう言って、ほかの7人と共に最後のステージへと立つ。そう、最後のステージ、それは、OBのμ's、A-RISEを含めた参加者全員の「Sunny Day Song」であった。
参加者全員が楽しく踊っている。そして、曲が終わり、オメガマックスはこの日のために用意した新曲「TUBASA」を歌い踊った。このときのメンバーの表情はとても楽しく、これからも頑張っていこう、そう前向きに進もうとする姿となった。
この8人ならこれから先も頑張っていけるだろう。そして、語り続けるだろう。そう、あなたと紡いだ
次回予告
ついに明かされるプラスαの真実。ラブライブ終了後からスクールアイドルフェスティバルの間に起こった真実を…。
ラブライブ最終章 ゴールデンロード~TUBASA・卒業、別れのとき~
あとがき
みなさん、こんにちは。La55です。今回で本編は最終回となります。長い間読んで頂きまして本当にありがとうございます。駄作だったと思いますが最後まで読んで頂いたとしたら感謝の気持ちでいっぱいです。
で、今回の楽曲、「ホライゾン」は夢や希望、仲間のことを歌った曲となります。たとえ1人になったとしても夢や希望があれば、仲間がいれば進める曲となっております。みなさんはどうでしょうか。地平線の向こうに進むためにも大切にしたいものです。
と、いうわけで、今回で終わり、ではありません。次回はある情報を公開しますが、次々回からはプラスαである最終章が始まります。雪穂達の運命はどうなるのでしょうか。卒業までにどのようなことが起こったのでしょうか。楽しみにお待ちください。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。