他の小説やアプリゲーム、艦これをやっていました……。
フレイヤ「最近は俺ガイルやこのすば、ガルパンなどを読んでましたよ」
バルマ「ふむふむ。で、蒼魔よ、判決h」
蒼魔「奥義、瞬撃」
鳩尾から!!
蒼魔「さて、読者の皆様。遅れてしまいすいません。最新話、どうぞお楽しみを」
……資材が、枯渇してるんだ……。
〜綿月庭 修練場〜
豊姫「訓練と言えど、全力で行きますわ」
依姫「蒼魔殿、お覚悟を!」
蒼魔「さて、どうするか…」
永琳の提案により、俺はこの姉妹と模擬戦をする事になった。が、俺は手数が多く、相手の出方が分からない為にどう攻めるかが決められない。
刀と鉄扇。刀だけなら、俺も刀で攻めるが、鉄扇があるなら少し難しい。鉄扇はリーチが短く、使い手の技量がないと紙装甲である。しかし、熟練者や、本能で使いこなす者はそうはならない。相手の攻撃を受け止め、跳ね返したり、懐から突きで怯ませて格闘を仕掛けたり、素材にもよるが、刀や剣を破壊することも可能になる。そして、挙動が分かり辛いのも一因だ。
袖に隠して攻撃を受け止めたり、掌底を当てるところが、鉄扇の突きであったりと、リーチが短い故の隠密性の優秀さ。
これらも含めて厄介な武器である。
取り敢えず、仕掛けてみようか。
蒼魔「行くぞ。フッ!」
俺は抜刀どころか、刀に手をかけず2人へと走る。
蒼魔(こいつら(極蓮架、永神羅)の経験の為にも、手加減はしない)
依姫side
永琳師匠が、連れてきた客人(?)である紅神蒼魔と訓練するよう指示された私と姉様は彼と離れて向かい合う。
私は姉様の前で構え、いつでも迎撃可能な状態で待機する。姉様も、武器である鉄扇を袖に隠し格闘スタイルで構えている。私達は師匠の訓練により、師匠以外であれば妖怪相手でも苦戦する事なく撃退しているが、目の前の男は実力も素性も全く不明。師匠が指名するくらいだから、私や姉様程ではないにしろそれなりの実力はある。
ーーその判断が間違いであった……。
彼は腰に提げている二刀を構えることなく踏み込みーー
依姫「き、消えた!?」
私は踏み込みをした瞬間まで姿を捉えていた。しかし、そこから先は完全に見失ってしまった。姉様はーー!
豊姫「くっ!いつの間に!?」
蒼魔「……」
本当にいつの間にそこにいたのだろうか。私が姉様の方へ振り返ると、紅神は先程まで触れてすらいなかった刀を抜刀し、姉様の袖にある鉄扇と鍔迫り合いをしていた。そして当然と言うべきか、姉様の服の腕の部分が破け、隠されている鉄扇が丸見えになっている。
とにかく、加勢もしくは姉様から引き離さねば!
依姫「ハァァァッ!」
蒼魔「丸分かりだ」
ーーガキィィ!!
そ、そんなバカな!?
視線も意識も姉様の方に向いているはずなのに、私の攻撃をもう片方の刀で受け止めた!?抜刀の瞬間すら見えなかった!
油断はしていない。観察もしっかりしていた。なのに、何故……!?
依姫side end
成る程。鉄扇を袖に仕込み、格闘戦で戦うのが豊姫の戦闘スタイルか。そして、依姫は隙を見せず、臨機応変に対応しようとするテクニックタイプに近いか。
しかし、俺の踏み込みから先が見えなかった時点で動体視力は鍛えてないことが分かった。踏み込みを利用して相手の上を飛び越えただけだが、それに反応出来なかったのはマズイな。俺が相手してきた妖怪やらは反応できるからな。
極蓮架を抜刀し、豊姫の腕の不自然に盛り上がったところに斬りかかる。
豊姫「くっ!いつの間に!?」
蒼魔「……(たった今です)」
どうやら鉄扇の仕込み場所だったらしい。鉄の感触がする。しかし、鉄扇といえ斬れていないのは俺の技量がまだ足りないのか、もしくは鉄扇の素材が俺の刀と近いものなのか、はたまた、転生の時の特訓とズレが出ているのか。
まあいいか。俺は豊姫と鍔迫り合いをしながらもう片方の刀を高速で取り出し、豊姫の対角線上……俺の後ろにスタンバイさせる。同時に、
依姫「ハァァァッ!」
蒼魔「丸分かりだ」
ガキィィ!!
斬りかかる依姫の攻撃を防ぐ。恐らく、というか確実に『そんなバカな!?』ってなってるだろうけど、この程度で負けていたらあの特訓並びに20億という時間の中で俺は死んでいる。
そして、大体力量は分かった。この2人を超える戦闘を出来るのは俺を除き、永琳たった1人である。いや、中央のタワーに存在する【神】もそうか。永琳から聞いた話だと滅多に人と会話しないが、とてつもない力を持っているとのこと。その力は永琳も敵わないと。
つまりこの2人の実力は実質都市のNo.3、4である。しかし、外での妖怪との戦闘においては、その力を存分には振るえまい。『他者を殺す』ことを知らないのであれば、尚更だ。
蒼魔「どうした。これが全力か?」
豊姫「私達の方が、手数が多いこと、忘れてません?」
成る程。確かに俺は両腕が使えず、2人は片腕、脚が使える。俺も脚は使えるが手数は足りない。2人はすかさずもう片方の腕で殴りかかってくる。が、それも無意味と知れ。
蒼魔「ほっ」
豊姫「ひゃっ!?」
依姫「なっ!?」
俺は鍔迫り合いしていた力を一気に抜き、その結果2人はバランスを崩し転倒。俺は2人の首筋に刀を添えてチェックを決める。
蒼魔「これで俺の勝ち、だな」
永琳「模擬戦終了よ。勝者、蒼魔」
無傷かつ、あまり汚れもなく模擬戦は終了。姉妹の方は、豊姫が服の腕が裂け、前が汚れている。依姫は右肩が汚れているくらいで、どちらも怪我はないようだ。
依姫「つ、強い……。踏み込みの後から全く追えませんでした」
豊姫「いつの間にという感想しか出ないです……」
蒼魔「そう言われても、この近辺にはそう強くない連中ばっかりだからな。俺が歩き回ってた時には、この程度普通に対処していた妖怪もいた。で、俺からの評価は……。2人とも、俺の踏み込んだ後が全く反応出来てなかった時点でアウトだ。鍔迫り合いも、すぐに別の攻撃へ移るより、飛び退く方が正解だった。飛び退けば、バランスを崩されることもなく、そこで負けることも無かった。まあ、この実力なら近辺の妖怪やらには負けないさ。戦闘訓練以外にも、準備運動などはしておけよ。筋肉が引きつったら、動けなくなることもあるからな」
そう言いながら2人の頭を撫でる。丁度いい位置にあるのと、慰める的な意味合いでつい撫でてしまった。
豊姫「あうっ」
依姫「んっ…」
蒼魔「す、すまない。身体が勝手に……。しかし、2人とも運動した後なのに髪がサラサラだな」
あっ……。
蒼魔「あっ……。す、すまん。体が勝手に……」
依姫「あ、いえ……。
豊姫「まるでお兄さんみたいですわ……。あ、そうだわ」
撫でる手を止め、2人から少し離れて謝ると豊姫が手を叩いて何かを提案しようとする。待ってくれ、何か意☆味☆不☆明な事を言いそうなんだが……。
豊姫「蒼魔さんのこと、『お兄様』って呼んでもいいかしら?」
依姫「ね、姉様……?」
永琳「……(ジトー)」
蒼魔「……まるで意味が分からんぞ」
豊姫「だって周りにいる人って私達を特別視してるでしょ?でもお兄様だけは私達も、永琳師匠も平等に見ているもの。それに今さっき頭を撫でられたのがまるで兄妹みたいだったし……。依姫はどう?」
あー……。なるほど。……分からん!
依姫「わ、私は……。姉様がいいなら、それで構いません……」
豊姫「なら決まりね!これからもよろしくお願いします。お兄様♪」
うん。今こそこのセリフが一番の使い所だろう。
どうしてこうなった。
永琳「ところで、互いに実力を出し渋っていたのかしら?豊姫も依姫も能力を使ってないし、蒼魔だって変身してないじゃない」
あ、バカ……
2人「変身!?どういうことですか!」
永琳「私が彼に助けられた時、仮面ライダー?になっていたのよ。右が緑で左が黒のね」
待って。そういうのって普通誤魔化したり話さなかったりするものじゃないの?少なくとも、暇な時にあのジジイと見た仮面ライダーシリーズでは、自分からおおっぴらに正体バラすようなことあまり無かったぞ?って、キラキラした目でこっちを見てる!?
見るな!そんな目で俺を見るな!反応に困るんだ!
依姫「半分このライダー……見て見たいです!」
豊姫「変身アイテムは!?ベルトの形は!?名前はなんて言うのですかお兄様!」
蒼魔「永琳おま、ナニイテンダ!フジャケルナ!」
永琳「巫山戯てないわ。事実を言っただけよ」
こうして、俺は三人の前で再びダブルに変身するハメになってしまった。しかし、戦闘出ない時に変身するって、仮面ライダーのタブーじゃないか?
まあメインの変換は全く別物だし、問題ないか。
蒼魔「さて、色々と解説をしておこう。この作品では、以下の点に注意して下さい。
・この時代から豊姫、依姫がいる。
・2人は仮面ライダー好き。
・結婚してない(本家では結婚してたとかしてなかったとか)
・永琳も隠れライダー好き。
・この時代のライダーは、現実の仮面ライダーとは別物の作品(クウガやカブト、電王などではない)
この話の中で挙げられるのはこれくらいかと」
フレイヤ「作者さんの趣味全開ですか?」
自分の趣味全開だと、更にカオスな事になり、キャラ崩壊が更に起きるのでこれでも抑えめです。
バルマ「作者はガンダムなども好きじゃからな。確かにカオスになるの」
では、当作品をお読みくださりありがとうございます。
蒼魔「次回もお楽しみに!」