蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH ~まだ私は、ここにいる~   作:鳳慧罵亜

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本編は完結しました。

ですので、あとは軽い解説みたいなもんです。


後書き、解説

レイ「はい。そううわけで『蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH ~私はまだ、ここにいる~』が

無事完結となりました」

 

剣司「随分時間かかったなー」

 

レイ「何度か更新停止しましたからね。それに所謂大人の都合とかもありましたし」

 

剣司「身も蓋もねえなおい」

 

レイ「ハハ。では、ここでは各種解説と行きましょう」

 

剣司「うし。で、なにからやるか」

 

レイ「それじゃ、最初はオリジナル設定から、行きましょう」

 

剣司「意外と多いんだよな」

 

レイ「まあまずは僕のことですね。僕はカノンと同じダブリン出身です。ちなみにドイツにあるのはベルリンですよ一騎」

 

剣司「ああー、そういやアイツそんなこと言ってたな」

 

レイ「人類軍に入るまでの経緯はカノンと同じで僕も道生さんに拾われます。ただ、ここから僕は

メカニックとしての道を歩き始めますが」

 

剣司「お前のファフナーも、お前が設計したんだっけ?」

 

レイ「その通りです。人類軍唯一の純正ノートゥングモデル。

人類軍が作り上げたグノーシスやベイバロン、メガセリオンとは違い、日野洋治やミツヒロ・バートランドが持ち込んだ

エーギルモデル、ティターンモデル等の島の技術を取り込んで設計、建造された機体ですよ」

 

剣司「自慢げに言うけどよ、作れるんなら島の機体欲しがったのはどういうわけよ」

 

レイ「それはですね。ノートゥングモデルに使用される心臓部。瀬戸内海ミールの欠片であるコア、そしてノートゥングモデルそのものの運用データです。

それまではマークヌルは高純度水素燃料電池、つまり他の量産型と同じ動力で動かす予定だったんですよ。ノートゥングモデルをフルスペックで運用するために

かなりカリッカリにチューンしたもので、制限時間がつきましたが。

貴方は知らないでしょうけど、ノートゥングモデルといえば、本来は世界中が躍起になって開発に挑み、断念した幻の第3世代型ファフナーですよ?竜宮島、ないしアルヴィスが

再開発したことによってこうして竜宮島内部にのみ存在していましたが、開発の大元である日本は新国連による核攻撃で消滅しましたしね。

そもそも高スペックを作り出すためのエネルギー源が問題でして―――」

 

剣司「わかった、わかったから。お前そういうことになると途端に饒舌になるよな」

 

レイ「む……まあ確かに。職業病というやつですね、これは。で、話を戻しますが僕はメカニックになる時に、洋治さんに師事していました。

勿論本編開始時には既にファフナーのパイロットでしたが、それでも洋治さんの提案でメカニックを兼任していたような形でしたしね。

ちなみにこの時には紅音さんのことは知っていました」

 

剣司「なんか、改めて聞くとなかなか凄いな」

 

レイ「それで、僕は当初はグノーシスモデルに搭乗していました。マークヌルに乗り換えたのは竜宮島に侵攻した時ですね。一騎を連行したときは、まだグノーシスモデルでしたが、

ちなみにそのとき、現れたフェストゥムは2体。僕と道生さんで仕留めようとしたところ、カノンが道生さんより先に動き出したというわけですね」

 

剣司「おおう……やっぱお前すげえよな。それであれか、鹵獲したマークエルフからデータを手に入れて、マークヌルの完成に漕ぎ着けたってことか。

つかよくあそこまで形作ったよな。技術体系はこっちのコピーつっても形体や右腕とか、オリジナルの部分も多いだろ?」

 

レイ「システム自体はオリジナルですね。ただ、武装のヒントとしてはゼロファフナーから頂いている部分が多いですよ」

 

剣司「へぇ……なるほど。ってか、いつの間にかお前の機体講座になってるぞ」

 

レイ「おっと、そうでした。では改めて……次に説明すべきは、剣司君と僕の機体の分割ジークフリート・システムについてですね」

 

剣司「あれか、あれもそういやそうか」

 

レイ「僕と剣司の機体にあるシステムは他の機体とは違って、様々な機能が追加されています。

小説本文で載せているのは、機体の接続関係や、各機体の位置情報、簡易レーダー。といったところですかね」

 

剣司「戦闘で扱うのはそれらくらいだしな」

 

レイ「次に、僕がファフナーに乗れていることですかね」

 

剣司「何で島で生まれた俺たちと違って、フェストゥムの因子がないにも関わらず乗れているということだな」

 

レイ「これはシナジェティック・コードが関わっていますね。本来ファフナーを動かすには、厳密にはフェストゥムの因子は必ずしも必要ではありません。

現にカノンは人類軍時代は真人間でベイバロンモデルを乗り回していますしね」

 

剣司「ノートゥングモデルを動かすには本来は強固なシナジェティックコードが必要になるんだが、それほどのコード形成を持つ人間は

およそ10万人に1人位の確率で、しかも20代を過ぎると一気に形成率が落ちるんだ。

そこで俺たち島で生まれた子供は先天的に高いシナジェティックコードと同化耐性

を持つように調整されていて、そのためにフェストゥム因子が遺伝子レベルで組み込まれてる、ってわけだな」

 

レイ「そのとおりですね。で、僕はというとですね、運良くこのままでもノートゥングモデルに乗れるほどのシナジェティックコードを持っていたというわけです。

そして、僕と同じくらいの真人間でのコード保持者は他にも無印本編で3人ほど登場してますよ。ですので、厳密にはオリジナル設定とは言い切れないですがね」

 

剣司「なるほどな。それじゃ次は、お前の劇中での行動についででもやるか」

 

レイ「これはかなり難儀したそうですよ。「ほかのキャラの活躍を喰わず、十分な活躍をさせる」というルールを作ってやってましたからね」

 

剣司「確かにな。下手にほかのキャラ喰っちまうといけないし、かと言って活躍し無さ過ぎてもお前いる必要あんの?っつうことになっちまうわけだから。

とりあえずこの話だと、次回への付箋を貼りつつ、どこまで行けるか―――て感じのテストでもあったわけだ。確かにお前、

実力的には結構上だもんな」

 

レイ「では、ここでちょっとこの小説における島のファフナーの実力ランキングでも見てみましょうか」

 

 

1位:一騎

 

2位:カノン、レイ

 

3位:剣司、真矢

 

4位:咲良

 

5位:広登、暉、里奈、芹

 

 

レイ「こんなところでしょうか。このランキングは謂わば総合力で見た結果ですね。単純な操縦技術や、経験値、機体性能、撃破した敵の数等で換算しています」

 

剣司「やっぱお前すげえよな。俺は……高いのか低いのか……」

 

レイ「充分高いですよ。今の貴方なら人類軍のファフナーが相手だろうとよほどのことがない限り遅れは取ることはありません。それは真矢さんも同じです。

2人ともともすれば機体の基本装備だけで人類軍ファフナーを3機は破壊できると思いますよ」

 

剣司「あんま嬉しくねえ褒められ方だなぁ」

 

レイ「カノンは言わずもがな。僕もカノンに次ぐくらいにはキャリアも持っていますし、操縦技術だけで言うなら僕とカノンが2トップじゃないですかね。

ただ一騎はマークザインに乗れる、という唯一性もありますし、そのマークザインも桁が違いますからね。今はリミッターがついていますけど、

今後もしリミッターを外して運用することがあったら、それはそれは圧巻な光景が見れると思いますよ。こう、シャイニー☆彡みたいな?」

 

剣司「なんだよシャイニーって。それはともかく、お前のこと簡単に言うと「トップレベルのファフナー操縦技術を持っていて、かつ機体設計、開発能力も高く、指揮能力もあるし

家事全般もできる」こりゃいろいろ盛りすぎだよなぁ」

 

レイ「起用万能型の人間というやつですね。でも活躍自体は要所の隙間を縫ってですので、みなさんの活躍を喰うような事は書かないはずですよ。

それに指揮能力については僕よりも剣司の方が僕より優れていると認識していますが?」

 

剣司「そりゃ島の防衛という意味での話だよな?」

 

レイ「この小説では部隊を指揮できる人間は僕と剣司、総士君の3人になります。そしてそれぞれ指揮に性格や人間性が反映されている、という設定をつけてみました」

 

剣司「えっと、俺が「仲間の命を最優先に連携を重視」で、総士が「島全体の安全を優先して仲間も出来る限り護れるようドッグ重視」で……」

 

レイ「僕が「攻撃力優先、奪われる前に全て潰す連携、単機両方、攻撃重視」ですね。僕は防衛戦ではなく防衛地点での火力戦を重視していますから、

本来防衛としては下策。ですので僕よりも剣司の方が本来は向いているということです」

 

剣司「劇場版とは違って、人類軍が来た時にあらかたフェストゥムが片付いていたのはそのためだな。とことん攻撃攻撃、まさに攻撃は最大の防御と言わんばかりの

火力戦。こええよ」

 

レイ「僕は長期戦はあまり考えないもので。戦いが長引くほど不利になるのはこちらなので、短期戦を重視しています。ですがあまり島や仲間の被害は最低限しか

考えていないのでちょっと……」

 

剣司「あー……。ま、まあ解説はこれくらいにして、ほらキチッと締めろよ」

 

レイ「はい。皆さん、今までこの作品を読んでいただき、ありがとうございます。僕らの物語はここで一度幕が下りますが、いずれ新たな幕が開くことを

お約束いたします。また、新たな敵が到来するそのとき、僕らの物語はもう一度高らかに詠み上げられるでしょう」

 

剣司「随分不吉な次回予告だ……」

 

レイ「所詮島の平和なんて2年しか持たないんですよ2年しか。今回だってそうじゃないですか」

 

剣司「こいつ、言ってはならないことを……!」

 

レイ「では、皆さん今までお疲れ様です。またいずれ会いましょう」

 

剣司「そういうわけだ。それじゃあな」




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今まで本当にありがとうございました。
いずれ次回作を投稿いたしますので、それまでしばしお別れです。

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