後10年位経ったら何もかも懐かしく思える日が来るんでしょうかねぇ。
まあこの執筆活動も現実逃避の一環なんで一概に現実逃避が悪いとも言えませんかねw
さあさあそんな無駄話は気にせず本編へどうぞ~
早速だが俺は非常に参っている。
まず始めに建造に回す資材がないので少女達をお迎え出来ないという事。そして......響との溝が一向に埋まらないという耐え難い事実!
「俺が響になにかし......てるか。誘拐ッつーか拉致だよなこれ......」
だけど俺は解って欲しいんだ、俺は誰よりも響を愛していることを!
「ヘーイ、そんな悩めるミスター門長にグッドなアイディアを持ってきたネー」
「勝手に入ってくんじゃねぇっ!!」
俺は突如背後に現れたルー語使いの顔面へ裏拳を叩き込む。
しかしルー語使いは俺の拳を左手で受け止めた。
「なにっ?」
「そうやって直ぐにハンドが出るのがミスター門長のバッドポイントネー」
「あ?何だよいきなり。」
「わからないですカー?響はユーの普段の行いを見てるから怯えてるのデース!」
「普段の行い?響にも電にも何もしていないし近付くことすら出来無いんだぞ。」
「ノンノンッ!他のメンバーに対してネー。」
「はあ?他のメンバーは別にどうでもいいだろ。」
「ほんとは解ってるでショー?明石から演習のストーリーをヒアリングしましたヨー」
「あぁ、あれはどうみても俺が悪役みたいな状況になりそうだったからな。」
「つまり!日常でもミスター門長が響とって悪役に見えてると言うことデース!」
な、なん......だと......じゃあ俺は響と仲良くなりたいのに他の奴等と仲良くしなければいけないのかっ!?
「う......う、うおおおぉおぉおおおっ!!」
俺は直ぐ様響達の部屋へ向かい扉を開け放つ。
「と、門長さん?」
「響ぃっ!見ててくれ、俺は全員と仲良くするぞっ!!」
「ビクッ!?............?」
「じゃあミスター門長、改めてよろしくネー!」
「お......おう。夜露死......ヨロシクナ、ルー豆柴」
「金剛デースっ!しかも深海棲艦みたいな喋り方になってマース。」
「金剛な、オーケーオーケー。じゃあまたな。」
つーか仲良くってどうしろっつうんだ......わかんねぇ。
「まあ、いきなりは無理がありますカー」
「何だか面白そうなのです!響ちゃんも一緒に観に行くのです!」
「え?わ、私は......」
「響ちゃんが来ないと門長さんが頑張ってる意味が無くなってしまうのです。」
「ビッキー、ワタシからもお願いするデース。」
「うぅ............わかった、でもビッキーは止めてくれ。」
「オーケーヒビキ!スニーキングミッションスタートネー!」
「なのですっ!」
「うぅ......」
なんてこった......見られてなきゃ別に良いかと思ったのについてきちゃってるよ。
ルー豆柴の差し金か?あのアマやってくれるぜ。
兎に角道具を取るには工廠に行かなきゃならんからな。
都合よくどっか行ってろ明石!それか奥に引きこもってろ!
意を決して工廠へ入り俺は愕然とした。
「あ、門長さん丁度良いところに来てくれました。」
こちとら最悪なタイミングだボケっ!
「ど、どうしたんだ?」
「何を動揺してるんですか?」
うるせぇ!さっさと用件だけ言って消え失せろ!
「いや?別に何でもない......さ。それで用件はなにかな?」
「なんか今日の門長さんいつも以上にヤバいですよ?」
いいから用件だけ話せよ!余計なことを喋るなっ!
「ま、まあ......気にするな?」
「?......ああ~、そうですね。大和砲の手持ち型が一つ完成したんですよ。」
「ほんとか!?そういうことは先に言え......あ......よ、よくやってくれた。」
「ククッ......いえ、大丈夫ですよ。なので試しに使って頂きたいのですが。」
いま笑いやがったな......運のいい奴め。響達が見てなければお前がこいつの的になっていた所だ。
「んあ?お前ら揃って何やってんだ?」
よりによって集合すんじゃねぇっ!
「いま門長さんが頑張ってるみたいですよ?」
明石貴様ぁ......余計なことをぉ......
「あ?この変態が何か企んでんのか?」
「ミスター門長は皆とフレンドリーになろうと頑張ってるネー!」
てめぇらべらべらと喋りやがってぇ......
「はぁ?止めとけ止めとけ、てめぇが仲良くとか似合わねぇよ。」
似合わねぇ......か............猿女にしては良いアドバイスだ......
「響、ごめんな?」
「え?」
「やっぱこういうのは俺の柄じゃねえわ。」
正直自分を偽って響に好かれてもそれは俺じゃねぇからな。
「だけどな、俺は響を愛している。だから絶対にお前だけは傷付けない。」
「............」
「電、響と一緒に部屋に戻っていてくれ。」
「了解なのです。」
「あー......そう言えばまだ改修中の大和砲があったんでした......」
「オゥ!ワタシもヘルプしマース!」
「まあ待てや、てめぇら仲良くドックに送ってやるよ」
俺は二人を捕らえ工廠を出ていった。
「さぁて、明石、金剛。俺は何が気に入らないか分かるか?」
浮きに縛りつけた二人に向けて四十六センチ砲を構えて尋ねる
「えぇ......摩耶さんに似合わないって言われたことですか?」
明石は笑顔をひきつらせながら答えた。
「違うな。」
砲身を下げ明石達の足元へ
「ノォー!」
「ぐぅっ......!」
「金剛、分かるか?」
「うぅ......アイドントノー」
今度は砲身を少しあげ金剛の足に撃ち込む。
「ぐがっ......ノー......」
装甲に護られているため足が軽く焼け爛れる程度だが強烈な痛みに金剛は顔を歪ませる。
「じゃあ質問を変えよう。明石、あれは俺のキャラだと思うか?」
「い、いや......全く思わないですけど。でも頑張ろうとしてる方に水を差すのは......ねぇ?」
「違うだろ?面白そうだから囃し立ててやろうと思ったんだろ?」
「うぇ!?そ、そんなことは......ありませんよ?」
あくまでもしらを切ろうとする明石の腹部目掛け一斉射した。
「ぐっ......かはっ!?」
腹に強烈な一撃を受けた明石は喀血しながら苦しそうに呼吸をしている。
俺はそんなこと構わず話を続ける。
「俺は女に嘗められるのも嫌いだが騙されるのはもっと嫌いなんだよ!だから純粋な少女が好きなんだ。」
「そ、それは只のフィクションネー」
「あ"?何か言ったか。」
「ア,イエ......何でも無いデース......」
「とにかく、反発しようが敵対しようが構わねぇが俺を意図的に騙そうとする奴には容赦しねぇから覚えとけよ。」
「オ、オーケー。」
「っ......は......い。」
「じゃあ戻るぞ。」
二人を引き上げドックへ放り込んだ後俺は寝床へ戻り一人悩んでいた。
「響......どうすれば心を開いてくれるだろうか。」
まあ、少しずつアプローチしていくしかないか。
時が解決してくれるのではないかと淡い期待を抱きながら今日も眠りに就くのであった。
あ、そういや今日食糧調達してねぇや......明日いくか。
「響ちゃんは門長さんの事嫌いなのです?」
「......嫌いだ。」
彼奴は私から仲間や司令官を引き剥がした、赦せる筈がない。
「でも門長さんは響ちゃんの事が大好きみたいなのです。」
「それは......彼奴が小さい子が好きなだけだ。」
そう、偶々そこに居合わせた私が連れ去られただけで駆逐艦なら誰でも良かったんだ。
「それでもさっきの門長さんの台詞に私は入っていなかったのです。」
「それは......」
愛しているなんて言われたのは初めてだけど......だからって......
「
…………いやぁ、加虐的な表現って辛い……泣きそう。