響乱交狂曲   作:上新粉

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第三章スタートッ!!
章の切り替わりがグダるのは仕様です。


第三章
第七十七番


基地に戻ってから約二週間が経った。

つっても俺はその間ずっと風呂に浸かってただけだが。

その間にあった事と言えば松が謝りに来た事くらいか。

松の露骨な態度にショックを受けなかったかと言えば嘘になるが、それでも謝りに来られるとは思いもよらなかった俺は嬉しさのあまり危うく松の事を抱き締めてしまう所だった。

まあそんな事もあって俺はこの二週間を気分良く過ごしていたのだ。

そうして入渠が終わった俺はまず初めに工廠へと足を運んだ。

 

「おう、ワ級の奴は来てるか」

 

停泊場のの方を見ると丁度暁と吹雪に不知火と摩耶、それとワ級の計五人が荷降ろしをしている所であった。

 

「ア、オハヨウゴザイマス門長サン。ドウナサイマシタカ?」

 

「ちょっとお前らの姫さんに幾つか聞きたいことがあってな」

 

「姫様ニ聞キタイ事デスカ?ソレナラ積ミ降ロシガ済ミ次第オ伝エシテキマスネ」

 

「ああ、頼んだ」

 

「ちょっとっ、それなら貴方も手伝いなさいよ!」

 

「お、おう。それもそうだな」

 

暁に言われるまま俺は資材の積み降ろしを手伝い始めた。

二時間ほど掛けて積み下ろしを終えた暁達はワ級にお礼を述べると各々に工廠を離れていったので、俺はワ級に呼び掛ける。

 

「そんじゃあ今から頼めるか」

 

「ア、ハイ。ソレデハオ伝エシテキマスノデ二、三日程オ時間ヲ頂キマス」

 

「時間が掛かるのか……ならこっちから出向くか」

 

「イエ、姫様ガスグニ対応出来ズニ無駄足ニナッテシマウトイケマセンノデ申シ訳アリマセンガオ待チ頂ケマセンカ?」

 

「まあ、それもそうか。じゃあ頼んだ……っとそうだ、途中でもし離島の所のレ級に会ったらこっちに呼んどいてくれ」

 

「レ級デスカ?ワカリマシタ、モシアッタラ伝エテオキマス」

 

約束は約束だからな。演習用の弾が通じるかどうかが問題ではあるが……まあ後で妖精に聞いてみるか。

ワ級を見送った俺は妖精に話を聞きに行ったり、訓練に励む響を見ながら和んだり明石の検診を受けたりしながらワ級からの連絡を待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

それから三日程経ち、港湾の所へ行っていたワ級が漸く姿を現した。

 

「オ待タセシマシタ門長サン。早速デスガアチラノ小島マデ来テ頂ケマスカ?」

 

「おっ、つうことは時間が取れたって事か」

 

「ハイ、姫様カラモ頼ミタイ事ガアルトノコトデスノデ」

 

頼みたい事ねぇ……新たな仕事か何かか?

まあリ級の件もあるし、そうでなくとも普段から世話になってるからな。

 

「ふ~ん。ま、良いだろ。んじゃあさっさと行くとすっか」

 

「エェ、一緒ニ向カイマショウ」

 

ワ級と基地を離れた俺は一時間程掛けて馬鹿でかい看板のある小島へと辿り着いた。

 

「おーっす、久しぶりだな姫さん。ほっぽちゃんも元気だったかぁ?」

 

「クッ……コノオトコハイツモイツモッ」

 

「カエレ……ッテ、イッテルノ!」

 

「二人共止メナサイ。ニシテモ思ッタヨリ元気ソウデナニヨリダワ」

 

「ああ、取り敢えずは何とかな」

 

いつもの如くほっぽちゃんに拒絶された俺が傷付きながらも辺りを見回すと港湾とほっぽちゃんに加え、タ級やル級と言ったいつもの面々とは別に黄色いオーラを纏った二人組の姿がある事に今更ながら気が付いた。

 

「……おっ?なんだ、こんな所に居たのかレ級!」

 

「途中デフラワーガ会ッタラシクテネ、丁度良イカラ連レテ来テモラッタノヨ」

 

「オー門長ッ!話ナンカ早ク終ワラセテ約束通リ続キシヨーゼ!」

 

「おう、後でなっ!それで……」

 

「………………」

 

「どうなんだ?ちゃんと仲間から話は聞けたかよ。なぁ、()()

 

「………………」

 

俺はレ級に手を振って応えた後、その横で俺を睨み付けていたリ級に声を掛けた。

リ級は暫く黙ったままだったが、やがて諦めたかの様に重い口を開いた。

 

「…………キイタワ。ダカラトイッテオマエヲユルスツモリハナイ。オマエモ、アノバケモノドモモイズレマトメテケシテヤル」

 

「そうだな……離島との約束は守れなかったんだ。俺も赦されるなんて思っちゃいない。それでも俺は響の為にも死ぬ訳には行かないし響に手を出すなら容赦はしない。その事だけは忘れんなよ」

 

「フン、ソッチコソセイゼイカクゴシテオクコトネ」

 

リ級はそれだけ言い残すとさっさと海中に潜って行ってしまった。

静まり返った空気の中、港湾が仕切り直すように咳払いを一つすると本題に入り始めた。

 

「エエト、ジャア先ニソッチノ要件ヲ聞キマショウカ」

 

「こっちは伝えたい事と聞きたい事が一つずつあるが……」

 

「ソウ、ナラ先ズハ報告ヲ聞イテモイイカシラ?」

 

「ああ、そっちはあんたらの目的に関わる事なんだが。まぁ簡単に言っちまえば海軍との和平の可能性が開けた」

 

「「……ハッ?」」

 

意味が分からんとでも言いたげな顔で俺の方を見つめるタ級ら三人に向かって西村と話した事を大まかに伝えた。

すると今度は小声で話し合い初め、それが終わると港湾は気を落ち着かせるように一息ついてから俺の方を向き直って聞いてきた。

 

「エット、ツマリ我々ガ和平交渉ヲ持チ掛ケレバ話ガ纏マルヨウニ門長サンノゴ友人ガ根回シシテ下サルト言ウ事カシラ?」

 

「んーと、まぁそんなもんだな。つっても簡単な事じゃねぇだろうし直ぐにって理由には行かねぇだろうがな」

 

「イエ、ソレデモ充分過ギルワ。我々ニトッテ人類トノ対話ハ彼女達ノ次ニ大キナ悩ミノ種デシタカラ」

 

ふぅん?まあでもそうか、突然目の前に太刀打ち出来ない相手が現れたらそりゃ話し合い所じゃねぇわな。

そう考えると西村には相当無理難題を押し付けたのかも知んねぇな……ま、あいつなら大丈夫だろ。

 

「まぁ報告としてはそんな感じだ。後はお前らっつうか深海棲艦に聞きたい事なんだが……」

 

「深海棲艦ニ……ツマリ種族トシテ聞キタイッテ事ネ?」

 

「ああ、お前らの様に争いを望まない奴らと離島達みたいに艦娘達を積極的に襲ってる奴ら。深海棲艦の本質としてはどっちが近いんだ?」

 

海軍の常識を当てはめれば深海棲艦は本能のままに襲ってくる化物。だが、港湾を初めほっぽちゃんやル級らを見てると本当はこっちが本心ではないかとも思える。

しかし、港湾の答えはそのどちらでも無かった。

 

「ソウネ……結論カラ言エバドチラモ深海棲艦ノ本質ト言エルワ」

 

「どういう事だ?矛盾してる様に思えるが」

 

「全テノ深海棲艦ニ共通スルモノ……ソレハ強イ負ノ感情ヲ持ッテ産マレタトイウコト。一言ニ負ト言ッテモ色々アルワ。怒リ、嫉ミ、怨嗟、憎悪……確カニ攻撃的ナ感情モアルケレド、他ニモ諦念、恐レ、苦シミ、劣等感ト言ッタ感情モ持ッテイルノ。違イハドノ感情ガ強ク出テイルカッテダケ」

 

「なる程な。もし深海棲艦になってもお前ら見たくやれるかとも考えたが……そう上手くもいかねぇか」

 

「エ、深海棲艦ニナルッテドウイウ……?」

 

「いんや、もしもの話だ。気にしないでくれ」

 

「ハ、ハァ……良ク解ラナイケド気ニスルナト言ウノナラ詮索ハシナイワ」

 

「ああ、悪ぃな」

 

別段隠すような事でもねぇがまあ、やたらめったら話してもロクなことにならねぇだろうしな。

タ級はまだ俺を訝しんでるようだが、港湾の方は切り替えが済んでるようだったので俺は港湾側の用件を尋ねる事にした。

 

「それで、俺に頼みってのは新しい仕事か何かか?」

 

「エェ、ソウ捉エテ貰ッテモ構ワナイワ。門長サン、貴方ニ物資ノ輸送ヲ頼ンデイタ島ガアッタノヲ憶エテルカシラ?」

 

「島……物資……あっ、エリレと空母が居た島か!あ~久々に会いてぇなぁ」

 

つっても接触は禁じられてるんだよなぁ……非常に残念だ。

 

「んで?その島がどうした?追加の輸送か?」

 

「イイエ、ソノ島ナラ先週艦娘達ノ襲撃ニ合ッタカラ引キ払ウ事ニナッタワ」

 

「はっ?襲撃だって?」

 

「エェ、ダカラ今後アチラヘノ輸送ノ必要ハナイノ。ソノカワリ──」

 

「よーし分かった。俺の次の仕事は艦娘艦隊を潰してエリレを救い出す事だな?」

 

覚悟しろよ艦娘共、艤装なんか無くたってテメェら(幼女を除く)を沈める位訳ねぇんだよっ!

 

「話ヲ最後マデ聞キナサイッ!」

 

「へぁ?」

 

「ハァ……二人共無事ニ島カラ撤退シテルワ。ダカラ貴方ニ頼ミタイノハ二人ノ保護、トイウヨリ彼女達ヲ匿ッテ貰イタイノヨ」

 

「なんだよ、ビックリさせやがって……俺としちゃエリレが来るのは大歓迎だが、どうしてこっちなんだ?お前らで匿った方が安全だろ」

 

だが港湾は首を横に振ってこう答える。

 

「私達ガ匿ッテシマウト向コウニ仕掛ケル口実ヲ与エテシマウカラソレハ出来ナイノ。ソノ分貴方ノ所ナラ向コウモ迂闊ニハ手出シ出来ナイデショウ」

 

「向こうって海底棲姫共の事か?」

 

「ソッチジャナイワ。アースノイドデストロイヤー。通称EN.Dト呼バレル人類及ビ艦娘ノ殲滅ヲ企ム過激派組織ノ事ヨ」

 

「EN.D……あぁ、そうか。離島が居た組織か」

 

「エェ、ホボ全テノ制海権ヲ確保出来ル程ノチカラヲ持ツ彼女達ニ較ベレバ私達ナンテ数アル軍閥ノヒトツニ過ギナイワ」

 

確かに離島の軍だけでも海軍を相手取れる程度には戦力が揃ってたからなぁ。

人類も艦娘も殲滅させるっつうのも奴らが居なきゃ案外簡単に達成出来てたのかも知れねぇ。

だからこそ疑問が残る。

 

「そうか。だがそれならどうしてお前らもそいつらもあの二人をそこまで重要視するんだ?言っちゃ悪ぃがアイツらより強い奴ならそれこそごまんと居るだろう」

 

「…………ソレハ彼女、ヲ級ノ精神構造ガ私達トハ明ラカニ異ナルカラヨ」

 

「精神構造?なんだそりゃ、意味が分からん」

 

「私達深海棲艦ハ物事ヲ考エ話スダケノ知能ハ持ッテイルモノノ根本的ニハ本能ノママニ活動ヲ行ッテイルノ。言ッテシマエバ自分ノ気持チヲ押シ殺スナンテ器用ナ真似ハデキナイノヨ。私ノヨウナ姫ト呼バレル個体ナラ多少譲歩スル事モデキルケレド……」

 

港湾が言ってる事を簡単に纏めるとやりたい事はやる、やりたくない事はやらないってのがはっきりしてるって事だろうか。

成程、非常に解り易くて良いじゃねぇか。

 

「デモ彼女ハ違ッタ。戦ウ事ヲ嫌ッテイルニモ関ワラズツイ数ヶ月程前ニ逃亡スルマデハEN.D中枢直属艦隊第一航空戦隊旗艦トシテ艦娘達ヲ相手ニ戦イ続ケテイタワ」

 

「ふ~ん、そんなの怖くて逆らえなかっただけじゃねぇのか?」

 

「確カニソノ可能性モアッタケレド、私ガ確信シタノハ初メテ彼女ト話シタ時ヨ。ソノ日私ハEN.Dカラ逃亡シタ彼女達ヲ保護シヨウト声ヲ掛ケタノ。ソシタラ彼女ハコウ言ッタワ……『私達ガソッチニツイタラ両方ニ迷惑ガ掛カッテシマウワ』ッテネ」

 

「自分が火種になる事が解ってたって事か?」

 

「ソレハ解ッテタデショウケド問題ハソコジャナイワ。彼女ハ両方ノ迷惑ニナルト言ッタ……ツマリ彼女ハ自分ガ耐エラレナクナッテ飛ビ出シタ組織ニモ関ワラズ迷惑ヲ掛ケタクナイト断ッタッテコト」

 

そうか、港湾の言いたい事がなんとなく分かってきたぞ。

確かに逆らえない位恐れてたなら後先なんて考えずに身の安全を最優先するのが普通だ。

つまり奴は無理矢理戦わされてた訳じゃなく戦いは嫌いだが自分の意思で戦ってたって事か。

 

「あー、何となくは解った。だがどうして戦ってたのかも解らんし、解った所で最初の質問の答えとしちゃあ根拠に欠ける話だと思うぜ」

 

「ソウネ。彼女ガEN.Dデ戦イ続ケテタ理由ハ解ラナイケレド、モシ彼女ノ精神構造ガ後天的ニ変化シタモノナラ私達ハ変ワル事ガ出来ルトイウ生キ証人トシテEN.D、ソシテイズレハ()()()スラ説得出来ルト考エテイルワ。ソレニ先天的ナモノダッタトシテモ彼女ノソレハ近クノ深海棲艦ニ少ナカラズ影響ヲ及ボシテイルトイウ事ニナルワ」

 

近くの深海棲艦……つまりレ級は何らかの影響を受けてるって事か。

個体差だと思ってたが確かに言われてみれば他より平和的だった気もしなくもないな。

まぁ、腕は飛んでったが…………。

 

「えーつまり?深海棲艦が変われば争い合う必要も無くなるって考えてる訳か」

 

「勿論ソレダケデ平和ニナル程甘イモノデハナイコトハ解ッテイルワ。ケレド深海棲艦ガ強イ理性ヲ持テルトイウノハソレダケ大キナ意味ヲ持ツ事ナノ」

 

「成程ねぇ……まあでもそれが世界平和ひいては響を守る為だっつうならその依頼、喜んで受けさせて貰うぜ」

 

「アリガトウ、ソウイッテ貰エルト助カルワ。ソレジャア二人ニ話シテクルワネ。二、三日中ニハソッチノ島ニ着イテルト思ウワ」

 

「あ、着いたら艦載機か何かで基地の周りを巡回させる様に言っといてくれ」

 

「エェ、ワカッタワ。ソレジャア私達ハコレデ失礼スルワネ」

 

「おうっ、忙しい中わざわざさんきゅーな」

 

「構ワナイワ」

 

港湾は背を向けたまま応えるとそのまま海中に見えなくなった。

 

「アッ、オマチクダサイヒメサマー!」

 

「オネェチャンマッテーッ」

 

「またねーほっぽちゃん!」

 

残念ながらほっぽちゃんは俺の声が聞こえなかったらしくこっちを見る事無くタ級と共に港湾の後に続いてった。

そう、聞こえなかったなら仕方ない……仕方ないんだ。

 

「アッハッハッハッハ!アイカワラズオモシロイヤツダナトナガハ」

 

「あぁ?何笑ってんだよ」

 

突然の笑い声に俺は腹立たしげにル級の事を睨み付けだ。

 

「ハハ、スマンスマン……ニシテモ、トナガニハハジメテアッタトキカラオドロカサレテバカリダナ。ワレワレシンカイセイカンニジブンヲウリコミニキタノモオドロキダッタガ、マサカカイグントハナシヲツケテキテシマウトハナ」

 

「成り行き上そうなっただけだ。つかまだ始まってすらねぇしな」

 

「ソレデモダ。オオクノシンカイセイカンハヤツラヲカミトアガメルガ、ワレワレニトッテハオマエコソガスクイノカミトイエルノダロウ……ナンテナ?」

 

「はっ、冗談。救いなんてのは自分が行動した結果なんだよ。それをさも自分が救ってやったみたいな面した奴と同じだなんて御免被るぜ」

 

だったら響の守護霊になってずっと後ろをついて回りてぇっつーの!

 

「フフッ、ソウカソウカソレハスマナカッタ。ダガオマエトアエタコトデジタイハイイホウコウニムイテルノハタシカダ。ダカラコレカラモイイカンケイガツヅクコトヲネガッテイルヨ」

 

「そうだな、是非ともそうありたいものだぜ」

 

「アア。オット、アマリナガイシテルトヒメサマニシカラレテシマウナ。デハマタナトナガ」

 

「おう、またなー」

 

俺はル級が潜って行くのを見届けながら港湾との話を思い返していた。

強い理性……つまり確固たる意志を持つ事が出来れば深海棲艦になっても自分を保てるって事だよな。

まぁ深海棲艦に近い状態ってだけで同じ理屈が通用するかは解んねぇけども、他に分かってる事もねぇし信じてみようじゃねぇか。

…………一番はその前に解決出来る事だけどな。

いつの間にかル級の姿が完全に見えなくなっていたので俺は今後の事を考えながら基地へと帰って行った。

 




次回、凡そ60話ぶりくらいにエリレとフラヲの0Oコンビが登場いたします!
長かった……っ!原案としては二人の視点での話を本作と同時進行で書くという無謀な試みを本気で考えていた位思い入れのある二人なんです。(まぁもしやってたら十中八九挫折してましたが……( ̄▽ ̄;)
いつかは二人の過去の話を書いたスピンオフ作品を書くかも知れませんね。
まぁ転これの方もあるので作者のモチベと需要があればですが。

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