響乱交狂曲   作:上新粉

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先を考えすぎてこんがらがってきました上新粉で御座います。
金剛の台詞に苦戦しております......配役を間違えたかもとか思い始める始末orz
これはあれですね、偉大なる大人気SS作家の作品で勉強させて頂かなければ!
寧ろこのままなれさせるという手も......

あ、本編入りマース!


第七番

「変態起きてっか~?」

 

なんだよ......こんな時間に朝早くから俺を起こすとは余程重要な事なんだろうな。

 

「......なんだよ猿女」

 

「あ?今朝流れ着いてた奴がてめぇに挨拶をしたいっつうから連れてきてやったんだよ。」

 

つまりそいつが俺の安眠を妨害した犯人と言うわけだな?

 

「連れてこい。」

 

「だってよ。」

 

「ヘーイ!ユーがここのテートクデースネー!?」

 

やたらとテンションの高い女が俺目掛けて突っ込んで来た。

 

「私は金剛型のネームシップ、金剛dぶっ!?」

 

俺は金剛のタックルに割り込むように前蹴りを顔面へ差し込む。

 

「ノーッ!?レディーのフェイスになにするデース!」

 

俺はそんなことはお構い無しに奴の袖と襟をしっかりと握る。

 

「ホワッツ!?そう言うのは時間と場所を弁えて......」

 

「時間を弁えるのは......てめぇだぁ!!」

 

奴の懐へ潜り込みそのまま背負い投げの要領で窓の外へと放り投げた。

 

「ちょっ、ここ三階だぞ!?」

 

「大丈夫だろ、艦娘だし。」

 

「なんだそれ......まあ良いや、アタシは戻るぜ。」

 

摩耶が部屋を出てから数分後、廊下がにわかに騒々しくなったかと思うと部屋のドアが勢いよく開け放たれた。

 

「うるせぇよ静かにしろ。」

 

「あ、ソーリー......ってノー!!死ぬかと思ったヨー!」

 

「お前が時間を弁えずに来るから悪い。」

 

「弁えるも何もワタシがここに来たのは一○○○デース!」

 

あー......もうそんな時間か、肉でも取ってくるかな......

 

「ヘーイ聞いてル~?」

 

「んで、お前は何しに来たんだ?」

 

「ワタシは仲間とはぐれてしまってここがどこだかもわからないのデース......ここに住まわせてくれませんカー?」

 

「ふ~ん......まあいいや。響や電に手を出したら海に沈めて深海棲艦の餌にするけどな。」

 

「オ、オーケーじゃあワタシはここにいるネー。」

 

「ここは俺の寝床だ出てけ。」

 

「じゃ、じゃあ隣の部屋を使わせて貰いマース!」

 

「あっそ、俺は食糧調達に行かなきゃならん。じゃあな。」

 

俺はルー語使いを廊下へ放り捨てて道具を取りに工廠へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......予想以上にクレイジーな人ネー、流石に三階から落とされるとは思わなかったヨ。

兎に角無事?に潜入をサクセスしたワタシは彼の周囲を探るため基地内を巡回を始めたのデース。

先ずは最初に出会った摩耶から話を聴いてみまショー!

 

「お?あの変態の事が知りたいって?奇特な奴だなあんたも。」

 

「テートクを変態呼ばわりですカー?」

 

「彼奴は提督じゃねぇよ、ただの変態だぜ?」

 

テートクではない?

 

「摩耶は別の鎮守府の艦娘という事ですカー?」

 

「いや?ここで建造されたぜ?」

 

「ホワッツ?じゃあどういうことデース?」

 

「彼奴が自分で言ってるしアタシもあんな変態が上司なんて思ってねぇってこった。」

 

変態......なるほど、ミスター門長はサディスティックな性癖なのですカ。それなら納得ネー!

 

「ならばあれも彼の過激な愛情表現なのですネー!」

 

「......大丈夫か?三階から落ちたときに頭でも打ったのか?」

 

「サンキューミス摩耶!」

 

「お、おう......ミス?」

 

彼の性癖が解ったところで次は工廠へゴー!!

 

 

 

 

「ワァオッ!?明石まで居るのは流石にビックリデース!」

 

「あれ、金剛さん?どっから来たんですか?」

 

「それが......仲間とはぐれてしまったのデース......」

 

「金剛さん......実は私もなんですよ、でも大丈夫で す!きっとまた出逢えます。それまでここで二人で待ちましょう!」

 

「そ、そーネー。サンキュー明石」

 

まさか本当に漂流してる人がいるとは......ソーリー明石。

 

「あ、そうです出会って早々で申し訳無いんですがよければ手伝って頂けませんか?」

 

「オーケー、ワタシに出来ることなら手伝いマース!」

 

「有り難う御座いますっ!実は今四十六センチ三連装砲を開発しようとしてるんですが中々出来なくて......」

 

「大和砲ですか?この鎮守府にはバトルシップが居るのですカー?」

 

「いえ、門長さんが使うそうなんですよ。」

 

「ど、どういうこと......デスカー?」

 

「あはは......まあそういう反応になりますよねぇ。門長さん自身も知らなかったみたいなんですが彼、人間じゃないんですよ。」

 

「おぉ......アンビリーバブル......それを知った彼はなんて言ってましたカ?」

 

「なんて?いえそもそも海上を走れるようにしてくれ何て言ってきたのも、この大和砲を作るように言ったのも門長さんですし。」

 

なるほど......一先ずは大丈夫そうですが念のため報告しておきまショウ。

 

「ソーリー......一つしか開発出来なかったネー。」

 

「充分ですよっ!有り難う御座います!」

 

「それじゃあワタシはここの皆に挨拶の途中だから行ってくるデース。」

 

「あ、あとの二人なら執務室に居ますよ?」

 

「サンキュー、それじゃあシーユー明石!」

 

「はいっ、またお願いします!」

 

あと二人は執務室に......執務室デスカ!?

秘書艦という事でショーか......まあ兎に角レッツゴーデース!

 

 

 

「失礼シマースっ!」

 

と言ってもここにはテートクはいないんデシタ。

 

「どうぞなのです。」

 

オー、このヴォイスは電デスネー?

 

「金剛デース!気が付いたらここに流れ着いてマシター!」

 

扉を勢いよく開けると電と電の後ろに隠れてワタシの様子を伺う響が出迎えてくれマシタ。

 

「ヒビキ?どうしまシタ?」

 

「ごめんなさいなのです。扉の開け方が門長さんに似ていたので響ちゃんは怯えてしまったのです。」

 

「......ご、ごめんなさい」

 

まあ、誘拐されたとは聞いてましたガ......ここまでバッドな関係デスか。

 

「オー......こっちこそソーリーね、ワタシは金剛型のネームシップ金剛デース。」

 

「響だよ......よろしく」

 

「電です、よろしくなのです金剛さん。」

 

「ユー達は秘書艦なのデスカ?」

 

「違うのです、門長さんがこの部屋を使って良いって言ってくれたのです。」

 

う~ん、彼女達だけ少し待遇が良いような気がしマース。キッズ特権でショウか......

 

「あ、あのっ!」

 

「ん~?どうしましたカ?」

 

「さっきの受け身、凄かったのです。」

 

「ふぇ!?オ、オーセンキュー......」

 

「それじゃあ響ちゃん。私達もお散歩に行くのです!」

 

「うん、いこう。金剛さんまたね。」

 

「シーユー響、電......」

 

何なんでショウ、この得体の知れない不安は......ノープロブレム......ただ受け身を見られただけネー。それなら練度が高いことくらいしか解らないハズ......

ただ、あまり迂闊なことは出来なさそうネ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「阿部元帥。金剛から報告が届きました。」

 

「続けたまえ」

 

阿部は窓の外を見つめたまま報告を促す。

 

「はい、現在基地跡地に居る艦娘は響、電、摩耶、明石とのことです。」

 

「明石は恐らく現在行方不明となっている宗田艦隊の明石だろうな。電、ヴェールヌイの位置と一緒に宗田大将に伝えてくれ。」

 

「了解しました。次に彼が自身が人ではないと知ったそうです。」

 

「そうか......全てを知らなければ問題はない。」

 

「それと......彼女の正体に気付く可能性が高い艦娘が居るどの事です、処理しますか?」

 

「その艦娘は誰だ?」

 

「はい、電だそうです。」

 

大淀の報告に阿部は眉間を押さえて苦い顔をする。

 

「......それは駄目だ、金剛には細心の注意を払うように伝えておけ。」

 

「畏まりました。」

 

「くれぐれも駆逐艦には手を出してはならん。良いな?」

 

「......畏まりました。」

 

例え大淀に誤解され冷めた目で見られようが我ら人類の悲願の為にも彼を敵対させるようなことをするわけには行かないのだ。

 

「奴はまだ気付いていない今ならまだ行ける、やれるんだ。」

 

「......失礼します。」

 

阿部元帥が時折口にする奴が誰を示す言葉なのかは彼以外に知るものは居ない。その為大淀はいつも阿部が独り言を始めたタイミング下がるようにしている。

 

「奴に気づかれてしまっては我々のどんな企みも全て無駄になってしまう......だが奴に悟られなければ......いや、気付かれていないと言うのも私の希望的観測に過ぎないか。」

 

阿部は椅子へ腰を降ろし項垂れながら呟いた。

 

「門長くん、人の枠を超えた君ならいずれ世界を書き換えてくれると期待しているんだ。」

 

 




やっぱり原作のキャラが強い艦娘はむつかしいデース......
まあでも大事な阿部元帥との連絡役なんで結構登場するんでしょうねぇ......まあ勢いで乗り切るネー
参考SSを募集したいですねw

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