ワタシは対潜装備が足りなくて難易度を下げてゴールを目指そうかと既に考えてマース(泣)
三式装備プリーズミー!
「......これは流石に不味いカモネ。テートクに指示を仰ぎますカ」
執務室でミスターを見送った後、ワタシはテートクに報告するために部屋を出ることにしたヨー。
「此処なら誰からもノールックネ」
誰も居ない林の中でワタシは艤装をオープンし水偵の準備を始めたのデース。
「これをわたせばいいですかぁー?」
「ザッツライト!じゃあ頼みましたヨー?」
「はーい、いってきまーす!」
さてと、ヒビキ達の様子をウォッチングしに行きますカ。
「金剛さん、何をしてるのです?」
「ホワァッツ!!?」
ななななんでこの子はいつの間に後ろに居るのですカー!?
と、とにかくここにいるレジテメイトなアンサーを言わないと......
「ワタシは此処でトレーニングしていたのデース」
「はわわっ、強いのに訓練を怠らないなんて尊敬なのです!」
「ま、まあ日課みたいなものネー」
う......そんな羨望のアイズで見られるとハートが痛いデース......
でも気付かれて居ないようで助かりました。
「イナヅマこそどうしてここに?」
「あっ、そうなのです!摩耶さんがお昼が出来たから呼んでこいって言っていたのです」
オー......そう言うことでしたか、ならば彼女達を待たせてはノーですね。
「センキューイナヅマ、それじゃあ食堂までレッツゴーネ!」
「ごぉなのです!」
ん......あれ?でも電探に動きは無かったような......
「?」
......まあ、場所が場所だし気付けなかっただけでショー。
「皆サーン、お待たせしたネー」
ワタシが食堂へ到着すると既に皆椅子に座って待って居たのデース。
「おっせぇぞ金剛、今料理持ってくっから早く座りな」
「ソーリー、何か手伝いマスカ?」
「ん?じゃあ盛り付けるから机に並べていってくれ」
「オーケー!ワタシに任せるネー」
マヤの料理を次々と机に並べていき、遂にランチの用意がコンプリートしまシター!
「オー!マヤのランチはいつ見ても美味しそうネー」
「ま、見た目だけじゃねぇけどな!」
「わかってるのです!摩耶さんのご飯はいつ食べても美味しいのですっ!」
「摩耶さん、いつもありがとう」
「や、やめろって!アタシは好きでやってるだけなんだからよ......」
照れ臭そうに顔を背ける姿もキュートですネー。
ミスターとの仲もヒビキほど絶望的ではないですし......ああ彼がロリコンでなければ、なんて言っては元も子もないですカ......
「さあさあ皆さん席に着いて手を合わせまショー!それではミスマヤと全ての命に感謝して......いただきマース!」
「「いただきます!」」
挨拶を終えると皆はそれぞれ好きに料理を取り始めました。
それから一時間後、お腹を満たした彼女達は食堂で食休みがてら各々トークにフラワーを咲かせていました。
横須賀第一鎮守府にはなかった景色に浸りながらワタシは食後のティータイムを楽しんでいました。
ました......そう、この時までは......ネ。
「あの......金剛さん、水偵をどうして飛ばしていたのです?」
そう、この瞬間ワタシの思考は完全にフリーズしまシタ......そして悟ったのデース、この子に下手な嘘はマイネックを絞めるだけだと。
まさか全員が集まるこのタイミングで切り出してくるなんてネ。
ワタシの正体に感付いたのは流石デース......が、バット!まだまだ練度が足りないデスネーイナヅマ。
この状況ならまだ他のメンバーには隠し通す位はノープロブレムネー!
「彼女には近くに資材がないか探しに行って貰ってマース!やっぱりミスターからの供給だけ暮らすのはディフィカルトだからネー?」
オーケー、これで後は水偵を帰投させて話を合わせればパーフェクトネー。
「そうだったのですか......」
ホワイ?いくら当てが外れたからってここまで目に見えてショックを受けるとは思わなかったヨー。
「どうして落ち込んでいるんですかイナヅマ?」
「あの......ごめんなさい......です」
「ホワイ??ど、どうしましたカ!?」
「その......これ......」
そういってイナヅマが差し出したのは本来南方前線基地に向かってるはずの彼女でした......
「ワォ......これは一体?」
「ワタシが木の陰から飛び出した所に......丁度来てて......私......」
ノォ......これなら見られる前提で普通に海岸から飛ばせば良かったヨ......
「ま、まあイナヅマが無事で良かったネー!」
「しかし何故そんな視界の悪いところで発艦させていたんだ?」
「あ、確かに不思議だね~」
シット!なにイナヅマのアシストを上手くキャッチしてるネー!
「それはトレーニングを兼ねてたからデスガ......どうやら上手く行かなかったようデース......ソーリーイナヅマ」
「違うのです、電が飛び出さなければこの子はちゃんと飛び立てたのです」
ワタシはイナヅマをフォローしながら妖精さんの回収のためにごく自然に近づいていく。
あと少し......あとちょっと......
「んんぅ......もうたべられません......むにゃ......」
しかし突然の妖精さんの寝返りにより一枚の紙がドロップしてしまいました。
「お?」
「ア......」
「これは......?」
ノォォォッ!!?あれがビッキーの手に渡る訳には行きまセーン!!
「ストップ!ビッキッ!?」
ビッキーから報告書を奪い取ろうとするもアカシ&マヤにブロックされ動きを封じられてワタシは為す術も無く見守ることしか出来なかったヨ......
「さあ......こいつはどういう事か話してもらおうか!」
「ヘイ、逃げたりしませんのでその前に手枷と足枷を外してくれませんカー?」
「駄目だ、あんたに抵抗されたら私達じゃ太刀打ち出来ねぇからな」
「一応対艦娘用の麻酔弾は用意してますが念のためです」
ブラボー......悲しくなるくらいベストな対処法ネー
「んで?どうしてあんたはこんなとこで諜報員なんてやってんだ」
「それは......彼があるお方の孫だからデース」
「ある人の?」
「そう、その方はリビングレジェンドォォー!!?」
突如アラートがけたたましくワタシのイヤーをつんざいたのデース。
「耳がぁ......一体なにをしてるのデース」
「ああ、言い忘れてましたがその枷は艤装と同じ要領でついてまして虚偽を検知すると金剛さんの耳からアラートがなるようになってるんですよ!」
なんてクレイジーな......耳が遠くなったらどうするんデスカ。
「さあ観念しな、嘘ついてっと耳が悪くなるぜ?」
「諜報員なんて本来なら更に酷い拷問を受けるような所業だからな。なぁ竹?」
「でもまあスパイさんならそのくらいは覚悟の上何だろうけどね!」
確かに相手が深海棲艦ならば沈む覚悟も出来ていますが............ソーリーテートク。
やっぱり同胞を騙し続けるのはワタシにはハードネー......
「オーケー、皆サンには全てお話ししましょう。ワタシがここに来た理由、そしてミスター門長正体について......」
次回!門長の秘密が明らかに!......なるかもしれない。
ネタバレ:門長は炉裏魂である!!