インフィニット・ストラトス~The Lost Rabbit~   作:ヌオー来訪者

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白い閃光が白式
紅い衝撃が紅いIS
元ネタはこれまでの内容で察してくだせぇ……


そう言えばやっとISの新巻出るらしいですね


19 白い閃光vs紅い衝撃

 完全に沈黙した黒いISを見下ろしながら、玲次の表情は強張っていた。もしかしてこいつは死んでいるのではないかと思ったのだ。

 実際声をかけても揺さぶってもピクリとも動かないし、拳骨で痛くない程度に軽く叩いてもゴン、と金属特有の鈍い音がするだけである。

 まるで洋風の屋敷に置かれているような中身のない騎士甲冑が横たわっているようだ。

 人間特有の熱と言うか、暖かみのようなものが感じられない。

 

 ISには搭乗者の保護機能は備え付けられているので、殺す気でなければそう簡単には死ぬ事はないはずだ。

 その時、玲次の脳裏にある可能性が浮かんだ。黒鉄だって元は無人で動いていた。なら奴も無人であると言う可能性もある。無人のIS。通常ならばそんな発想には至らないし至れない。何故ならばISというものはそのように出来ているとしか言いようがない。ISというものは搭乗者の身体状況(バイタル)や戦闘スタイルに合わせて自己進化を行う。但し、搭乗者が人間であればその必要が無くなってしまう。――要するにISそのものを否定しているに等しいのだ。

 加えて、ここまで精密に動かせる程の精密なAIは造られていない。

 しかし、世の中には例外という物が絶えず存在している。それは玲次がよく知っている。

 

 止そう。これ以上考えても時間の無駄だ。所詮素人の考えだし、今ここで考えてどうにかなるものでもない。

 玲次は黒鉄の機体状況を確認に移る。自分にはまだ、やるべき事が残っているのだから。

 

「時雨の残弾21発、烈火は1発、迅雷は2本とも健在。アンカーは片腕分ロスト。シールドエネルギーは26%か……」

 

 我ながら無茶したものである。お陰で単騎で紅いISに勝てる見込みはゼロだ。とは言ってもいつ終わるか分からぬ消耗戦に挑んでジリ貧で潰されるか、無茶をして勝ちに行くかと言われたら、後者の方を選ぶ。

 

『篠ノ之、やったのか』

 

 千冬から通信が入る。声色がやや険しいのはまぁ、当たり前ではあろう。なんせ教え子2名訳の分からないテロに巻き込まれているのだから。

 

「えぇ、一応ゴリラっぽいのは黙らせました」

 

『――何故お前が所属不明機に襲われていたのか疑問だが……事情は後で聞こう』

 

「……助かります。あと一機なんでもうちょっとひと頑張りします」

 

『ッ、おい、待てISのシールドエネルギー残量は――』

 

 千冬が慌てて制止するが、玲次は無視した。このまま何もしないというのも些か癪だし、出来ればもう一機も沈めておきたい。そして奴らが一体何者なのか問い詰めてやる。

 剣戟を繰り広げている一夏と紅いISを地上から見上げながら、玲次はぎりと拳を固めた。

 

 

 ◆◆◆

 

「コイツ――急に動きが変わったわね!」

 

 鈴音の言う通り、先ほどまでのはジャブだと言わんばかりに紅いISのマニューバが急に変わった。タイミングとしてはあの偶然のコンボが炸裂した直後。

 たった二振りの日本刀だけでよくもここまで動けるものだ。

 

「こっちも二刀流なのになんでこうもッ――」

 

 鈴音が双剣へと分離させた双天牙月を振り下ろすが、紅いISは斬撃を悉く受け流してから反撃の斬撃を放つ。双天牙月でこの返しを防ぐも鈴音の小さな体は軽々と吹っ飛ばされた。

 次に一夏が、零落白夜未発動の雪片弐型を持って紅いISに飛び掛かる。

 

 縦に振り下ろされた一太刀は容易く横に避けられ、一夏が振り下ろした太刀を切り上げて追撃をかけた次の瞬間、片方の刀で抑えられ、もう一刀は一夏の白式の装甲を斬り裂き、派手に火花を飛び散らせた。最後に蹴りを放ち反撃のチャンスも与えない。

 

「なんだこいつ……速いッ」

 

 鈴音が龍咆で援護射撃をかける。しかし紅いISは冷静にそれらを全て最低限の動きで回避してのけた。

 

「あぁもう!」

 

 まったく弾が当たらない事に痺れを切らして再度双天牙月で紅いISに斬りかかる。紅いISは鈴音の斬撃を悉く防ぐ。

 隙を突いた一夏が剣戟を行う両者の真下から奇襲をかける。一夏の奇襲に鈴音は慌てて機体をバックさせて、鈴音と紅いISの間に下から割り込む形になった一夏が上昇の勢いと共に雪片弐型で斬り上げる。

 

 しかし、紅いISも上昇して接触までのタイムラグを発生させ、その隙に間合いから外れ一夏の奇襲も空振りに終わった。そして顔を蹴りつけられ、一夏は真っ逆さまに墜落し小さなクレーターを作った。

 

「っつ……」

 

 全身の筋肉が悲鳴を上げている。身体の内側で筋肉を締め付けられているような痛みが一夏を襲う。

 疲労が限界を来しているのは明らかだった。身体が自分のものじゃないような、まるで他人の身体を持ち上げているようだ。空で紅いISの無機質な仮面がこちらを見下ろしている。

 一体何を考えているのか分からない分、悍ましさは倍増だ。

 

 腹に力を込めて無理矢理上体を起こす。白式がサポートしてくれたので比較的楽に起こせたが、痛みが走る。

 残量シールドエネルギーは15%

 この絶望的な状況下でどう勝ち筋を見出せばいいのか。

 戦いに行かず回避に専念していればどうなっていたのか。そんなIFに価値などない。選んでたまるものか。幼馴染をあんな目に遭わせた奴を許してはおけないと一夏の魂が叫んでいるのだ。

 

「させるかッ」

 

 玲次が横殴りにアンカーを射出し、紅いISが器用な剣捌きで先端を弾く。

 続いて放たれた時雨の弾丸もたった二振りの刀で弾かれ、切り裂かれ、弾薬がバラバラと虚しく落ちて行った。

 黒いISは既に始末したらしい。フィールドを見渡せば、黒いISの姿がピクリとも動かぬ状態で倒れていた。

 

 立ち上がった所で、鼓膜を直接刺激する不愉快なハウリング音が一夏の耳朶を打ち付けた。

 

「一夏ァ! あんな生気の無いガラクタ人形が振るう単調な太刀筋に打ち勝てなくてなんとするっ!」

 

 箒だ。音源の中継室に箒がマイクを片手に立っている。彼女が何故そこにいるのかという疑問もあるが、生気のないガラクタ人形が振るう単調な太刀筋という言い回しが気になった。

 

 無人機だとでもいうのだろうか。一夏が疑念を持つ一方で玲次は確信に近づいていた。

 お互い無人機が存在し得るという情報は持ち合わせている。そして箒の言う事が真実ならばそれは――

 

「……ちょっとちょっと!」

 

 玲次は通信で甲龍と白式へと回線を繋げた。紅いISはこちらの出方でも伺っているのか全く動きをみせない。この状況は好都合だった。

 

「状況が知りたい。奴には何発ダメージ入った?」

 

「俺が浅めの一発。鈴が双天牙月の直撃を一発」

 

「あとは」

 

「以降発狂モードにでもなったか動きも急に変わってて全くダメージ入らない。手でも抜いていたみたいだ、あいつは」

 

 一夏の説明に鈴音が苦々しげに、紅いISをキッと睨みつけた。代表候補生として謎のテロリストに好き放題やられている事は屈辱なのだろう。紅いISは出方を窺っているのか全く動かず無機質なカメラアイでこっちを見ていた。それがやけに気味が悪い。一夏たちを焦らせる。しかし玲次は恐怖による堪える。

 

「3人がかりで負けるわけがないだろ!! ……とはいかないよねぇ。こちとら消耗しているし、だいいち2人がかりでこの状況じゃあのゴリラより間違いなくヤバいって訳だし。で、零落白夜撃てる?」

 

「一応な。でも当たるかどうかは怪しい。奴は悉く俺たちの攻撃を簡単に避けて来るから瞬時加速込みで命中する保証もない。それ以上の速度を期待しろって言われたら……」

 

「だったらおれが囮をやる。こちとらまだ余裕はあるしね。おれが同じ動きをする。奴が機械ってのが本当ならば同じ動きで返すハズ。その動きから隙を見つけて瞬時加速の一発叩き込んでよ……!」

 

 

 痺れを切らした紅いISが、一夏に向かっていく。そこに玲次が割り入り立ちはだかる。

 紅いISの二刀流に対抗して迅雷を2本とも抜刀し、飛び出した所で残された一夏が鈴音に個人回線を繋げた。

 

「鈴音、俺に考えがある」

 

 

 

 後方にいた鈴音は一夏の背後に立って龍砲の発砲準備に入る。

 鈴音は何故かあまり納得していないような顔持ちだが、一方で一夏は一寸の曇り無き顔で雪片弐型の切っ先を紅いISへと向けていた。

 

「ホントにやる気なの?」

 

「やるさ。それ以外無いんだからな。その為に今この瞬間、あいつは命を賭けている。それに俺は応えたい。どうせただの瞬時加速じゃ気付かれて避けられる。ならば、それ以上の加速で叩き切るしかないんだ」

 

「……どうなっても知らないわよ」

 

 一夏の気迫に押された鈴音が渋々といった表情でいつでも撃てるように準備に入った。

 

「あぁ、最大出力で頼む。俺が合図したら撃ってくれッ」

 

 玲次と紅いISが切り結んでいる。玲次が飛び掛かり、紅いISが迎え撃つという構図だ。

 有効射程、機動力、技量、パワー、すべての点で紅いISが黒鉄を上回っている。玲次はわざと同じマニューバを繰り返した。紅いISは寸分違わぬ同じ得物の振り方で迎撃していく。紅いISの反撃は的確で、徐々に玲次の黒鉄のシールドエネルギーが削られて行く。

 

 落ち着いてみれば紅いISの動きは非常に単調なものだった。人間特有の僅かな違いも見つからない。

 故に――隙を見つける事は容易かった。一定の速度で動くのでタイミングを掴むのも容易く。玲次が作ってくれた時間を使いチャンスを伺い、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 一夏は気を静めようと深呼吸するも、心臓はそれを許さずばくばくと鳴り続ける。装甲の下、雪片弐型を握りしめるこの手は嫌な汗で一杯だ。白式の装甲が握ってくれていなければきっと手から得物がすっぽ抜けてしまっていることだろう。

 当てれば敵を知ることが出来るという()()()、外れれば人生の()()という100か0かの土壇場に立たされたときの不安。そして――わずかながらの高揚感。

 

――やれるのか? いや、やるんだ。俺が――この手で。

 

 瞬時加速の準備は出来ている。引き金は鈴音に任せた。龍砲が発砲したその瞬間にトリガーを引け。後は――奴に向けて一直線に――ただ切り裂くのみ。

 

「――ッ!!」

 

 鈴音の息を呑む音と共に龍砲の駆動音が後ろから聞こえはじめる。

 1秒も経たぬうちに龍砲が火を噴いた。

 

 但し――一夏の背中に。

 

「うぉッ!?」

 

 背骨をクッションを付けたバットでぶん殴られたような衝撃が一夏を襲う。

 一瞬意識と身体が離れかける、それでもと奥歯にヒビでも入りかねない程の力を込め噛み締め、気合と根性で無理矢理耐え、吼える。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああッッッッ!!!!」

 

 瞬時加速、点火。

 零落白夜、発動。

 

 さぁ、準備は万端だ。

 

 瞬時加速――その原理はまず後部スラスター翼からエネルギーを放出。それを内部に取り込み圧縮して再度放出する。その際に得られる慣性を利用して加速する技能だ。

 エネルギーを大雑把に吐いて、そいつを吸って、中で塊にしてからそれをペッと吐いて凄い加速をする、と、理解が追い付かなかった頃の一夏に玲次は語彙を投げ捨てて教えてくれた。

 

 これが出来るか否かで実力者との差が大きく埋まる。

 

 瞬時加速には外部からのエネルギーでも大丈夫だと、一夏は考えたのだ。あまりにもバカバカしく、無茶な戦法だ。鈴音は当初理論上不可能ではないと明かしつつも難色を示した。下手すれば同士討ちの自殺行為だ。玲次ももし聞いていたら彼も同じ意見になっていただろう。

 しかし衝撃砲自体瞬時加速に発生するエネルギーと酷似していたので白式を騙す事が出来てしまったのだ。

 

 それを裏付けるように龍砲そのものが瞬時加速の慣性を武器に転化出来ないかというコンセプトのもとで開発されたらしく、結果的に不可視の砲撃になってラッキーというあんまりな開発経緯だと鈴音によってぶっちゃけられた。

 

 話を戻そう。白式の後部スラスター翼が吐き出す放出量より、甲龍の龍砲の方が圧倒的に多いので、得られる出力は段違いだ。故に――

 

 異常な加速で疲れ切った体の節々が「もうやめて! 身体のHPはもうゼロよ!」と言わんばかりの悲鳴を上げ、再び身体と意識が切り離されかける。意識はまだ鈴音の目の前のつもりなのに、身体は既に数百メートル先まで加速している。

 機体も想定外の行動で、悲鳴の代わりに警告音を仕切りに鳴らしている。

 白式も辛いのだろう。

 

 見る暇も無かったが背中のスラスターは完全にオシャカになっており、今この瞬間、直前に発動した瞬時加速の慣性だけで紅いISに突撃していた。その速度は通常の瞬時加速の2倍以上は出ている。

 名付けて、超瞬時加速。

 

 異常な加速で朦朧とした意識で紅いISを狙い一直線に突っ込む。

 玲次が想定以上のスピードで眼前を横切る一夏に唖然とし、役目を終え万が一のことの為に一夏の後を追っている最中の鈴音が息を呑んだ。

 

「取ったッ!!!」

 

 紅いISが急接近する白式に反応し、防御体勢に入る。

 流石の反応速度だ。しかし――

 

 勢いよく零落白夜の光刃と2本の刀が衝突し、白式の勢いによって押し出される。最早パワー差は完全に覆っていた。紅いISは押し返す事も許されず刀ごと縦に切り裂かれた。

 圧し折られた2刀が地面に落ち、斬撃によって一夏から離れた紅いISは流れ星と化しフェンスに叩き付けられた。

 

 

「俺の――(いや)、俺たちの、勝ちだ」

 

 勝った。この眼では見えないけれどもそれだけは確かだった。事実、センサーが紅いISの反応が停止したと報せている。

 勝利を確信したのが災いしたか。白式が完全にブレーキ仕切った所で全身の筋肉が緩み、身体が思い出したかのように鈍痛が全身を奔る。緊張感で痛覚が死んでいたようだ。しかし痛みに苦しむ声を出すより先に意識が遠のいた。

 

 正直な所もう、今日は休みたかった。

 

◆◆◆

 

「一夏!! あんた、あいつを見張って置いて!」

 

 気絶した一夏のもとへと鈴音が一直線に向かう。乗り手が気絶しても安全装置が働いたので白式が乗り手を守るべく墜落する事無くゆっくりと降下を行っていた。

 正直な話、玲次も後を追いたかったが異を唱える間すら与えられず頼まれたからには見張る事にした。

 

 万が一再起動でもされたら一夏が危険だ。

 それに気になったのだ。奴らが一体何者なのかを。

 

「何なんだろうねぇ……こいつら。やっぱり人形(ガラクタ)か……」

 

 紅いISに恐る恐るにじり寄ってみる。

 得体のしれない物相手となると多少慎重にもなるものだ。それに黒鉄の残量シールドエネルギーは囮になった際にかなり減らされて2%しか残っていないのもある。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に気付かないまま――

 

「……え」

 

 黒鉄のアラートが突如鳴り響く。

 上空から高エネルギー反応。

 半ば反射的にバックステップでその場から下がると、桜色の光芒が眼前に落雷した。見上げると信じたくもない光景が玲次の視界を襲った。

 

「おいおい……何の冗談ですか……何の……!」

 

 それは――黒い全身装甲のISだった。

 玲次が倒したそれとは形状からしてまた別の個体。今度は頭部に触覚のようなものを2本生やし、頭部にはモノアイ型のセンサーレンズがギロリと下界の者を見下ろしている。

 両肩部から伸びるマントのような装甲とそこから覗かせる腕。

 

 掌から銃口らしきものがあり、煙が出ていることから撃ったのは奴だという事は明白であった。

 

 装備こそ似ているが、形状はあの玲次が倒したゴリラのようなタイプより洗練されていると言っても過言ではないだろう。それにしても頭から伸びる触覚が黒光りするアレに見えるのは気のせいか。

 

「ゴリラの次は黒光りするアレか…………」

 

 やっとの事で2機の襲撃者を倒したのに得体のしれないIS3体目に襲われて勝ち目のない状態に追い込まれている。何の悪い冗談だ、これは。

 新手の黒いISが地上に降り、紅いISを抱える。邪魔をしようにも鈴音は一夏を守るのに精一杯だし、玲次は残量シールドエネルギーが雀の涙程度しか残っていない。

 駄目だ、今度こそ負ける。玲次が歯噛みする。

 

 しかし――新手の黒いISは紅いISを抱えたまま空へと向かって飛び去って行った。

 

「……逃げ……た?」

 

 ポカンとした鈴音が、確かめる口調で言葉を紡ぐ。

 間もなくして教員たちの乗った数機のISがアリーナ内に殺到し、玲次は派手に舌打ちした。

 別に遅い教員に腹を立てたのではない。

 奴らを侮っていた己自身に腹を立てていた。

 

◆◆◆

 

 事の成り行きを小型の端末で観戦していた銀の髪の少女はふう、と溜息を吐いた。

 さらさらと風にたなびく長い銀髪にきめ細やかな白い肌。身には黒い外套を纏っている。作り物の人形を思わせる整った顔立ちで、憂いのある表情もされれば10人中9人は振り返るだろう。

 しかし生憎ながら振り返る振り返らぬ以前に人がおらず、少女が砂浜にぽつりと一人立っているだけだった。

 

「ゴーレム2号機を回収出来なかった……1号機による紅椿の回収は辛うじて出来たけれども」

 

 周りに人が一人もいない事も相まって波の音が雑音なく聞こえる。波の音は気落ちした少女の心を落ち着かせた。

 

「紅椿は改良の余地がある。アレは黒鉄と白式同様、新しい可能性なのだから……」

 

 己に言い聞かせるように波の音に掻き消されるぐらいの小さな声で独り言ちてから、水平線の向こうで沈んでいく夕日を一瞥し、少女は踵を返し何処かと消えた。




1号機が赤星版漫画ISベースで、2号機がアニメ化以降のデザイン準拠です。
赤星版のゴーレムも結構好きなんや……(´・ω・`)

銀髪の少女……一体何者なんだ……(白目)

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