私は今、フィアンスィーで起きた一件をガープから聞いている。
なんとあの『王族殺しのワイク』を一人の少女が全滅させたというのだ。
少女の名前はアスと言うらしい。
アスは初め理性を失っていてガープに攻撃をして、もう少しでやられたかもしれんと言うのだ。
海軍本部の中将が10歳そこらの少女に負けそうになるとは、しかも覇王色の覇気を持っているらしい、出来れば海軍(うち)に欲しいものだ。
「家族が全員殺された様なんでワシが面倒を見てやるんじゃ」
ガープの奴がとんでもない発言をした。
ガープが面倒を見ると言うのもとんでもない事なのだが
「ガープ、今家族が全員殺されたと言ったな!」
「そうじゃが、なんじゃおかき食うか?」
「貴様、城にいて家族が全員殺されたとなれば彼女が王族だと言う可能性を考えなかったのか?」
「そんなもんワシに分かるか!」
少し考えてほしいもんだ
「おい、ガープ、アスを連れてこい聞きたい事がある」
「分かったわい アス入ってこい」
ドアの前まで連れて来たのかガープにしてには準備が良いな、今の会話聞かれてないだろな?
「失礼します。」
ノックと断りの言葉を述べ部屋に入って来たのはこの年で可愛いと言うより綺麗と言う顔立ちで不機嫌そうに腰まである白銀の髪を揺らし歩く少女だった。
「何の用ですか?」
「お前がアスか? ファーストネームは?」
「その質問に答えるつもりはない」
「しかしだな…まぁいいそれよりも海軍に入らないか?」
「体を動かす事が苦手なんです。書類仕事だけの為に入れというんですか?」
「なに! では、どうやって海賊を殺したり、ガープと渡りあったのだ?」
「どう?と言われても気が付いた海軍の船にいたんですけど」
どういうことだ、まさか二重人格なのか?しかしそうでなければ説明が付かない
「そう言えば、ワシに攻撃する前に『お前も壊すのか?』と呟いておったのう」
「なに! アスどうだ?」
「さあ?」
アスも心当たりがないようだ。
「ならば二重人格だな、取り敢えず海軍に入ることは考えていてくれ。それと別人格でもお前が海賊を殺したんだ、賞金は渡そう。」
「そうですか…そう言えばドンキホーテファミリーから手を引いた方が良いですよ、悲しい出来事が起こります。…では」
ドンキホーテファミリーから手を引いた方が良いだと!?悲しい事とはなんだ?何故このことを知っているのだ?
直後一人の海兵が「少し任務を離れます……!」と電伝虫がかかり、半年後亡くなり悲しむのはまた別の話し