ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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4 「4ページ目 ソフィアからアスになるまで」

「海賊が襲撃してきた」そう報告されたのは城のみなが寝静まったころだ。

 この国の王都は海に近い所にあり襲撃を受けたらすぐにお城に着かれてしまう。

しかも数人の見張りしかいない夜中だ。瞬く間にお城に到達されてしまった。

この島には海軍基地がなく国軍が国の防衛にあたる、普通の海賊なら難なく撃退させる彼らだが今は夜中で海賊側にかなりの実力者がいるようですぐに全滅し私達がいる部屋へはいってくる。

「私が時間を稼ぐウェリは早く子供達を連れていけ!」

お父さんがそう言い剣を持ち海賊と対峙する。

お母さんが私達の手を取り走り出すが脚を撃たれ転んでしまう。

私は逃げなきゃ殺されると思い、見捨てて走り続ける。

10年間良くして貰ったがそれだけの事どうせこの私じゃ助けることなど不可能なことだ。

私はまだこの世界で本が読みたいんだ。

部屋から出る直前に一瞬後ろを振り返ると目に映ったのは、背中から刺され息絶えたお母さんと正面から斜めに切られ崩れ落ちるお父さんの姿が見えた。

お父さんがソフィアとつぶやいた気がしたが私は立ち止まらない。

私は走る 走るこれまでにない程のスピードで走り続ける。

気がついたら図書室の前に来ていた、外に出なければならないのに何故か図書室に入った。

 

 

 

 

どのくらいの時間が経ったのだろうか、とうとうこの部屋に海賊が入ってきた。

「クソ!あと一人はどこだ?」

海賊は確かにそう言った。 ということは私以外は全員死んだのだ。

「おらぁ 出てきやがれ」

海賊達が怒鳴る声と何かが倒れる音や破かれる音が聞こえた。

その瞬間私の何かが切れた、そして海賊達の前に出ていった。

 

 

 

それからのことは覚えていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目覚めると知らない天井が見えた ここはどこだろう確かに海賊が攻めてきて あれどうなったのだろう?

あれこれ思い出そうとすると一人の男性がはいってきて私が目覚めていることに気がつくとすぐに出ていった。

確かあの服装、海軍のものだった。

ということは少しばかり揺れているし海軍の船と言うことになる。

なら海賊達はすでに捕まって私は海軍に保護されていることになる。

突然ノックが聞こえ

「入るぞ」

と言われ私の返事を待たずにドアが開き一人のおじいちゃん海兵が入ってきベッドの近くの椅子に座る。私も体を起こし向き合うとおじいちゃん海兵隊が話かけてきた。

「お前さん名前は?」

「名前を聞くなら聞く方から名乗るのが礼儀でしょ。」

もう猫を被る必要がなく興味がないので冷たい声になってしまう。

「おぉ すまんのうワシは海軍本部中将ガープじゃ」

うん知ってる遂にきたよ原作キャラ、一生関わらず生きていくことだと思っていたが神様のせいだな絶対に…ともかく名乗られたのだから仕方なく答えた

「アス それが私の名前よ」

この世界の名ではなく前世の名で 何となくそっちの方がいいとおもったからだ。

「そうかアスか…アス家族はどうした?」

「全員殺された。」

「そうか、それは辛かったのぉ どうじゃワシの孫にならんか?」

きたよ孫にならないか発言、どうせここで断っても神様のせいで狂うのだから断らない。

「好きにすれば」

もうどうにでもなれ、どんなことがあっても本を読み続けてやる

はぁ~ これからどうなるの~ 私は?

 


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