ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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36 「36ページ目 日記」

部屋の整理をしているとこんなものが出て来た。少し時間もあるので見てみよう。

 

 

 

○月×日

 明日からお城で働く事になった。それと同時にこの日記を付けよう思う。おばあちゃんはお城で第二王女様の専属のメイドでそのつてで私も同じく専属のメイドに選ばれた。第二王女様と私はお歳が同じで6歳ならしい。同年齢のお世話係と言うお友達候補に選ばれた。一体どんなお方なのだろうか?

 

 

○月×日

 今日、第二王女様に顔合わせをして来た。ソフィア様と言う。噂に聞いていた以上に綺麗な方だった。

 

 

○月×日

 ソフィア様には本当に困ってしまう。私が朝起こしに行くとベッドにいらっしゃらなかった。今日も起きて服もご自身で着替えていらっしゃってご本を読んでいらっしゃった。これでもう何回目になるのか…またおばあちゃんに怒られしまった。「姫様が起きられるより速く行きなさいと何回言えば分かるのですか」と

 

 

○月×日

 今日ソフィア様が図書室でご本を読んでいらっしゃった時にソフィア様の従妹になるヴィクトリア様がお尋ねくださって来られた。ソフィア様はヴィクトリア様が話しかけられても読書を辞めずに本当に聞いているのかは分からなかったがヴィクトリア様は一人嬉しそうに話しかけられていた。

 

 

○月×日

 今日は久々に休みを貰った。ソフィア様が働きすぎだから休みを与えるようにおばあちゃんにおっしゃったらしい。そういえば最近は忙しくて中々休みを取れなかった。ソフィア様は私の事をよく見てくださってくれた。でもなぜか胸騒ぎがする。なにも起こらなくて欲しい。明日ソフィア様にお暇を下さった事にお礼を申し上げないと。

 

 

○月×日

 昨日の胸騒ぎが当たった。海賊団がお城に攻めて来て王族が全員お亡くなりになられたと噂話が国中に広まっている。ソフィア様とおばあちゃんは無事だろうか心配です。

 

 

○月×日

 かなりの重傷でおばあちゃんが帰ってきた。私と二人きりでお話しがあるようだ。ソフィア様の事だろうか?

 

 

○月×日

 おばあちゃんから襲撃事件の事を詳しく知らされた。ソフィア様は行方不明だそうだ。

 

 

○月×日

 新しい国王様の批判は日に日に増えている。近いうちに反乱が起こると思う。

 

 

○月×日

 始めの反乱から何度目だろう?このままファンスィー王国は滅びていくのだろうか?

 

 

○月×日

 今日おばあちゃんに私の家に伝わる伝説を聞いた。このままではダメだ!

 

 

○月×日

 ヴィクトリア様が私を呼んでいる。ソフィア様の事だろう。

 

 

「っと、危ない、危ない。つい最後まで見てしまったわ。ヴィクトリア様の元に急ぎましょう。この家とも今日が最後かもしれない。」

 


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