ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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処刑台が爆発する。それを合図にして瞬間移動ではなくて走って海兵さん達が集まっているエースとルフィの着地予想地に向かう。

海兵さん達をなぎ倒しながら移動していると爆炎の中から二人が出て来た。そして私がいる辺り目掛けて炎の柱を作った。

海兵さん達は焼けて行ったが私は能力で回避した。けど、ちょっと熱かった。

着地したエースの頭を後ろから叩いた。

「熱いじゃないの!」

「痛った! あぁアスか…」

エースは言い訳を考えているみたい。横にいたルフィは私の無事を確認する。

「アス、大将三人によく無事だったな。どうやったんだ?」

「また今度に教えるわ」

二重人格のエイちゃんを召喚して任せっぱなしにして私は結界の中でぬくぬくと読書をしていました。と話したらどう反応するだろう?幻滅するかな?それとも、アスらしいな。なんて言うのだろうか?まあ、いいや。どうせ話すと決まった訳でもないし。

「来るぞ、戦えるか?ルフィ、アス」

「勿論だ!」

「そっちこそ足引っ張らないでね」

あの名セリフに私の名前が入ったことに喜びながら私は返事をする。

 

 

 

 

 

 

 頂上戦争から二年、私は今ドレスローザのコリーダコロシアムに来ている。

エースが解放されてから私は再び赤犬と戦った。エースが復活した赤犬の挑発に乗ってしまって私が止めて二人を逃がした。

結果は惨敗だった。エイちゃんは呼び出すことも出来ず、力を借りる事さえ出来なかった。なぜあの時エイちゃんの力を借りる事ができなかった今なら分かるような気がする。多分エイちゃんは最後ぐらい私自身の力でエースとルフィを助けたいと、心の底にある気持ちに気がついてそっと助けてくれたのかもしれない。エイちゃんが何を思ってそう行動したのかはもう分からない。何故ならこの世界で私は一度死んだから。ちゃんと墓もある。ならなぜドレスローザのコリーダコロシアムに来ているのか。幽霊?いや、きちんと身体もある。前の様な銀髪で綺麗な体ではないけれど。私は死ぬ寸前に能力で死を回避するように“お願い”した。結果、少し体力が足らず別の体で生き返った。

 ドレスローザには原作ではメラメラの実があった。でも、私の登場でエースは生きている。これで歴史が変わったのだろう。大会の優勝賞品は私の食べた悪魔の実が出ている。

 これは完全に想定外、私がここに来た理由は別にあった。だから、あの悪魔の実を手に入れようとはしない。どうせ新しい体では優勝出来ないし。

 

連絡はばっちり、名前を隠して呼び出せれた。あとの二人は勝手に集まってくれる。そろそろ会いに行こう。………三人の義弟に。

 




「もう少し創るか」

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