ONEPIECEの世界で大切なものを   作:与麻奴良 カクヤ

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32 「32ページ目 エイちゃん」

 「やっと出来た。」

アスは自分の目の前に立っている女性に言った。

背はアス程高くない。しかしアスよりも胸は出ている。顔はきりっとした顔立ちで口元をニヤリと笑っている。髪は紅く短く後ろで辛うじてまとめていた。服装は白い着物だ。十二単ではなく男物の着物で龍が書かれた物だ。

腰には武器である日本刀が左右にそれぞれ一太刀ずつさしている。左側には黒を基調とした、右側には赤を基調とした刀だ。黒い方はエイフィアの身長程もあり、赤い方は片方程長くない。

そしてなによりも異形なのは瞳の色である。右眼の瞳は金色、そして反対側、左眼の瞳は銀色。バイアイやオッドアイ、虹彩異色症などと言われるもので人間では珍しいがエイフィアはこれであった。

その目を見続けるとなにかに引き込まれるかのように不思議な感覚に陥る。アスはこれ以上はヤバいと思い目をそらす。

この人がエイちゃんか…なんか負けた気がする色々と。

「ふぅ、久々の体じゃな。まだ完全な感覚ではないが…その内戻るじゃろう。さてと、初めましてとでも言うものかのうアスよ。」

「そうだね。エイちゃん」

互いに見つめ会う。なんかこうやって見ると恥かしいな。ていうかエイちゃんの瞳に飲み込まれるぅ~。

とエイちゃんの後ろからレーザーが飛んでくる。

黄猿のせいだ、私の再会?を邪魔しやがって。まぁ助かったけど。

「エイちゃん後ろ!」と叫ぶ前にエイちゃんが動いた。なにこの動き!?一瞬だった。私は自分の能力で視力をかなり強化していたけど、それでも一瞬の行動。レーザーが当たる瞬間にエイちゃんは体を翻し右腰にさしてある刀を右手で抜き、体の動き共に振るう。するとレーザーが刀に当たり、爆破もしなければ刀を折ることもせず、打ち返した。

いや、防いだとかじゃなくて、ボールを打ち返す様に跳ね返した。エイちゃん、本当に能力者じゃないの!?これで完全な状態になっていないなんて本気を出したらどんだけ強いの!?その前に私の体力、持つかな?

その攻防が開戦のきっかけになり私、エイちゃんVS三大将の戦いが始まった。いや、エイちゃんの無双が始まった。

前から攻撃をしたと思えば後ろから、左側、右側、上、下から同時に三大将を襲いかかる。

これはもう私必要ないよね。休んでいいかな?なんかエイちゃんが三大将を血塗れにしてるんですけど!?それを見てエイちゃんは狂った様に笑っているし。おーい、エイちゃん理性残ってる?あ、返事なし。そうですか、せめて私には攻撃しないでください。

 


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